ヘレボルス オリエンタリスは一般的に、2月下旬から3月の春を感じてきた頃から咲きだします。別名をレンテンローズ。キリスト教の復活祭40日前からの四旬節(レント)の頃に咲くことからこの名前が来ています。茎は地面から直接出てきて開花する無茎種で他の種との交配の親ともなっています。原産はロシアコーカサス地方、シリア・トルコの黒海あたりに分布。Helleborus orientalis ヘレボレス、ヘレボラスなど呼び名が違う時もありますが、どちらでもよいと思います。色のついている部分は萼弁で、花は中心部の蜜腺の部分です。薬草として江戸時代末期には日本へ渡来していたようですが有毒植物です。茶花としても人気で和名もありました。4月にもなると色が少し褪せてきて種の部分が膨らみ始めます。そのころが切り頃で長持ちします。
姿を見てクリスマスローズと言う方がいらっしゃいますが、実際のクリスマスローズはHelleborus niger ヘレボレス・ニゲル/ニガー/ナイガーという種類で、12月のクリスマスの時に開花し、一つの花茎に一つだけ白い花(萼片)が付くとの事です。日本では春咲きのオリエンタリス系もクリスマスローズとラベルが貼ってありますが、本来は別品種となります。フラワーアレンジメントをする時にはちゃんと覚えておいてください。
ref: https://www.jataff.or.jp/hana/helleborus/index.html
ref: https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-helleborus_large.html
ref: https://www.flower-db.com/ja/flowers/helleborus-orientalis
ref: http://www.wakaizumi-farm.com/newpage8.html