春 3月~4月、5月中旬ごろ

フリージア 'スザンヌ'

赤紫色のフリージアです。暖かくなってきましたので脇からの花芽も多かったのですが、小さな花芽たちは開花が難しいため処分し、中心の一本に栄養を集中させます。装飾的アレンジメントにする場合は外葉もすべて落としてしまったほうが使いやすいのですが、植生的に利用する場合は葉も必要となりますのでそのままにしておきましょう。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。フリージアも3月から4月がピークとなり、旬の季節となってきます。

イキシア パノラマ

とても細長く固い蕾の状態ではどんな色の花が咲くか想像もつかないのですが、イキシア 'パノラマ'はとても美しい品種。3月に続いてリピ買いしました。同じ生産者さんの花でお気に入りです。丈の長さを活かして背の高いアレンジメントの利用がお勧めです。細いのですが茎は固く花がすべて開花しても折れたりしませんのでご安心を!

イキシアは南アフリカケープ地方原産の球根植物です。現地では約40種類くらいの自生種があるとの事です。球根植物は往々にして切り花となっても長く持ってくれます。この花も一週間としましたが、気温次第で10日は美しい状態を保てます。

生産者:サクマ農園 様

ref: https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/flower/post_66.html

花言葉ref:https://hananokotoba.com/ixia/

エリカ プリンセス・オブ・ウェールズ

エリカ 'プリンセス・オブ・ウェールズ' は少し長めの筒状の小さなお花がびっしりと枝についています。輸入ですが状態も良く先端までとても綺麗です。丈もそれほど長くないため持ちもよいと判断しました。ハーブや小花を集めたルーズなスタイルのタジマジブーケ用です。

エリカは荒地という意味のヒース(heath)とも呼ばれる低木で可愛い筒状の花が鈴なりにつきツツジ科のエリカ属に含まれます。切り花としてヨーロッパでは秋口から出回り、ドライになっても色褪せしないためクリスマスのリースなどに使われます。

ワックスフラワー クリスタルパール

今回は初めから状態が良くなくボロボロと落下。国産を探せばよかったのですが目の前にある束をピックアップしてしまいました。秋から早春にかけてオーストラリア産のものが流通しますが今の時期は注意が必要かもしれません。

オーストラリア西部原産。現地では4mにも達するお花です。uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。また蕾がつややかでまるでワックスがかかっているような花からワックスフラワーともよばれます。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュなどあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。今までは南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなる頃流通があります。クリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。この花は最初の水あげが難しいお花です。茎を斜めに深くカットしじっくりと水揚げが必要です。もし枝別れが多く葉も沢山つきすぎると感じる場合は少し整理するとよいと思います。

リューココリネ コキンペンシス

ひらひらと軽い白とブルーの複色のお花です。このお花も交配により沢山の品種があります。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。コキンペンシスは中心部分は白地で外側に行くにつれ薄紫色。透明感ある優しい色合いのため、他の花を邪魔するほど主張はしてきません。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔からあり、香りもかなり強く感じます。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)