花の水揚げ法
花が新鮮であれば、茎をカットする程度で水は揚がります。しかし枝物などは水が揚がりにくい植物もあります。日本は生け花で使われている沢山の水揚方法があり、覚えておくと重宝します。
<準備と豆知識>
- 花鋏やナイフなどの道具は毎回消毒。花瓶も漂白剤と中性洗剤できれいに洗い清潔を保ちましょう。
- 多すぎる葉や硬すぎる蕾などを取り除くと、先端の花まで早く水が到達します。
- 水につかる部分の葉を整理。水中のバクテリアの発生を少しでも軽減するためです。
- 切り花に必要な栄養が入っていフラワーフードを利用。
ナイフでカット
ナイフで茎を斜めに切り水に接する表面積を広げます。ほとんどの草花はこの方法でOKです。
手折
茎を折って素早く水へ。折ることによってさらに水に接する表面積を広げます。菊など
たたく・砕く
細い枝ものに向きます。木槌で優しく茎をたたいてつぶします。水洗いして余分な屑をおとしてから水へ。ビバーナム、コデマリ、アジサイ系、葉ものではレザーファン
湯あげ
温度によるショックで水揚げさせます。乾いた新聞紙などで葉の部分をしっかりカバーして熱湯につけます。かならずそばに水を用意してからお湯につけましょう。お湯はポットのお湯で十分です。マーガレット、クレマチス
焼き
温度差によるショック療法。炭化することでつける水の浄化にも役立ちます。紫陽花
深水
茎の長い花に適します。水を深くすることにより浸透圧の利用。元気のない時にも数時間お試し下さい。
薬品
ミョウバン、アルコールなどを切り口に塗ったり茎を付け込んだり。アジサイ、ブルースターなど
花によっては当日入荷したばかりで水揚げが十分でない場合があります。花瓶に入れるだけなら問題はないのですが、アレンジメントをする時は、必ず水揚げをして十分に水を吸わせてから使いましょう。