ピンク

花の色 ピンク

チューリップ アルゴス

チューリップは本来は春のお花ですが、切り花として冬からぼちぼち出回ります。まだ11月後半なのですが、先週見かけたチューリップに心つかまれてしまい、オーダーのギフトアレンジメントに入れる事にしました。あきらかにいまの季節はアイキャッチャー!お誕生日のお祝いには心浮かれるお花をご用意したいと思っています。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップ?というくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

アスチルベ ビジョンインフェルノ

今までよく見るアスチルベはふわふわとしてとても繊細。水あがりもそれほど良くなく、また夏ごろから出回るため気温のせいで比較的長くは持たない植物です。今回のビジョンシリーズは、がっちりとして太くて丈夫そうな茎にしっかりとした花が付いています。夏のタイプよりも遅い開花との事です。ギフト用にご用意しました。水下がりの心配なく使えるのはありがたいです。

花言葉ref: https://hananokotoba.com/astilbe/

グラジオラス アドレナリン

久々の登場です。グラジオラスは初夏のお花なのですが今頃目にする事もあります。理由はわかりませんが中心に長くて強い花が欲しかったので購入に至りました。'アドレナリン'という名前です。微かにピンクピーチの花の色がうかがえます。人間のアドレナリンを促してくれるようなハッピーな色であることは間違いないようです!インヴァーティト・ティのアレンジメントに使用しました。長いラインフラワーはこんなアレンジメントのバックボーンを決めるのにはとても有効的です。

グラジオラスは南アフリカケープに分布が多く、アフリカのトロピカルエリア、地中海沿岸あたりが原産。種類が多く2017年では300もの登録があります。市場に出回る大きなタイプは交配種です。

この花は巨大なため水をよく吸います。うっかりと水切れ寸前の事がありましたが少しの水分でサバイブしてくれました。南アフリカあたりの植物はシビアな環境に強いのだと思います。切りもどしをかけながら管理すれば数日かけて先端の方まで咲いてくれます。デリケートですのでエアコンの風にご注意下さい。冬は少し長くお楽しみいただけると思います。

シレネ アルメリア サクラコマチ

春によく流通するお花ですが、もう出ているのと思いましたが、ウェディングブーケのバラの間に埋めるのにはちょうどよいお花です。真っ白に優しいライトピンクを加えると雰囲気が和らぎます。

花の色はとても薄いピンク、ヨーロッパ原産の宿根草です。現地では夏の花ですが、日本は花期が少しだけ早いようです。可憐な姿で花と花の間を埋めるフィラーとして活躍します。花のすぐ下の茎が少しぺちょっとした触感。このため英語ではムシトリナデシコとのニックネームで親しまれています。カーネーションと同じ科ですので丈夫で長持ち!節もありますので、茎をカットする時は節と節の間で斜めにすかっと切り落としましょう。

スプレーカーネーション モカスィート

この花をピックアップしたのは一年ぶりでした。少しだけくすみ系のピンクで、季節的にも紫にも赤にも使えそうな色です。フラットブーケという高さの出ないブーケを組みますので、下から枝分かれして花が付いているとそれだけで面積を稼げます。スプレーカーネーションはお手頃な割には長持ち。アレンジメントでは空間を埋めたり花と花を繋げたりと万能です。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

アンスリューム ヌンツィア

アンスリュームを選ぶ時は、色のついている部分の苞が肉厚で茎も真っすぐで太目かどうかをチェックしています。今回のアンスリウム 'ヌンツィア'は素晴らしい良品です。タイミングよく見つける事ができました。ライムグリーンかかったクリーム色に美しいサーモンピンクが広がる美しいアンスです。

アンスリウムの実際の花は中心部に小さく付き、色のついている部分・つやつやとしていて光沢のあるハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼びます。葉の一部、真ん中から突き出ているものが小花を密につけた肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)と呼ばれます。台湾、オランダ、日本でも栽培が盛んで周年の流通があります。南米原産ですので暖かい気温を好みます。上手に管理すればとても長くお楽しみいただけます。

 

ヒペリカム

一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色までバラエティ豊かです。今回のはサーモンピンク。品種名がなかったのですがかなり丈も長く実も多く付いており立派です。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されており入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

ケイトウ オレンジ/赤/黄色

ケイトウは気温の下がった頃が使い時です。花瓶で飾っても茎が傷みにくく、暑い時期よりはるかに長くお楽しみいただけます。本来は夏の花、原産地も熱帯アジア、インドなどですので今頃は終盤となりますが、色が優しく季節になじみますので色がミックスしたものを仕入れてみました。ちょっと細かったのですが他のお花と共にお楽しみください。

ケイトウはセロシアとも呼ばれ、扇形に平べったくひろがっている品種はトサカケイトウで、本当に鶏のトサカのようですね。一方丸くコロンとしているのが久留米ケイトウ。ボサボサしていて炎のような形になるタイプはヤリケイトウ。使いやすいのはやや小ぶりのトサカケイトウか久留米ケイトウ。大きくなるとそれだけが目立ってしまい他の花が迫力負けしてしまいます。

水がうまく上がらない場合は、沢山ついている葉を落とし茎をナイフでシャープにそぎ切りしましょう。一日だけ深水で様子を見て下さい。頭頂がぱりっと元気になったらお水はほどほどに、あまり深水ですと茎が柔らかくなり腐りやすいです。

バラ スィートアヴァランシェ+

春のバラは寒さを越えて勢いもあり豪快さがありますが、秋バラはやや小さめ、楚々としていて趣が違います。基本レッスンも中盤の生徒さん終盤の生徒さん、花の扱いもかなり慣れてきましたので少しばかりの贅沢でバラを使用する事にしました。見栄えのする素晴らしい作品が出来ました!

アヴァランシェはバラの中でも比較的長持ちする品種とされています。生産者さんにもよりますがフローラルフォームの水がしっかり足りていれば6日位行けるはずです。いかがでしたでしょう?

水につかる部分の葉はすべて落とし、消毒したナイフで茎を斜め切り。深めにいれると水あがりが良いです。花瓶の水替えの度に切り戻しをかけると切り口がリフレッシュされ水分も保たれやすくなります。フォームを使う時は水切れさせないようにチェックして下さい。

カーネーション ノベルティ

白地にピンクのリムと絞り模様。軽いイメージです。茎は太いのですがヘッドがそれほど大きくありませんでした。今の時期は輸入のカーネーションがお手頃の為、国産からシフトして使うこともあります。これも南米からの輸入ものですがヘッドだけ使いますので問題ありません。

ガーベラのヘッドドレス作成のため用意しました。花冠は頭にそってカーブさせるためどうしても隙間が空いてしまいます。その隙間をうめるのにフェザリングしたカーネーションはとても便利なのです。一名の生徒さんは使いましたが、他の日のレッスンに来た生徒さんに渡すのをすっかり忘れてしまいました。あ~あ。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。気温が下がってくると品質の良い物は10日も持ちますので上手の管理して楽しんで下さい。