初秋

9月

ハンギングアマランサス / ヒモゲイトウ

茎は真っすぐですが穂は完全に垂体形です。今回のレッスンは垂体する植物を使ったフリーテーマ。ハンドメイドの藁のフレームに合わせて使うためにセレクト。個性ありすぎるので4年ぶりに使いますが、皆さんのデザインはどんな形になるでしょうか!

垂れ下がって花を付けるアマランサス。私たちは花材として観賞用の利用ですが、メキシコでは既に10,000年前から種が食料として流通していました。最初の水揚げでしっかりと水を吸わせてしまえば、秋には切り花としてでも一週間程度日持ちします。今年は10月でも暑いため5日程度でした。アフリカ、インド、南米などの熱帯地域の植物ですが、秋口の涼しくなってからの利用がお薦めです。

センニチコウ バイカラーローズ

丈が70㎝もあり長いセンニチコウでした。真ん中は白で周りは可愛いショックピンク。スプレータイプで大きな花からかなり小さな花まで様々なサイズのお花がついていましたが、小さな物は水揚げの段階でカットしてゆかないと水上りが悪く、すぐに頭が下がってしまう傾向でした。丈を詰めもう少し花数を少なくして水揚げすればと反省です。

ドライフラワーにするには茎をさかさまにし、空調の効いているお部屋で吊るしておくとよいでしょう。色も褪せず綺麗に乾きますが、やっぱり最初の水揚げが大事かな....

イヌラ 夏小町

もともとは畑のあぜ道などにある雑草で、'夏小町'は園芸品種す。原種は繁殖力が非常に強く、米国では有害雑草として登録されています。鮮やかな黄色で、くるみボタンのように可愛いヘッド、真夏の時期も入手が容易との事で購入しました。今月は野草の趣のお花のリクエストがありお配りのお花の中に入れました。一本だけ手元に残しましたが、一週間は確実に綺麗な色と形が保てていました。ちょっとがさついた葉、なんとなく触った記憶があります。ジニアのようです。フローリストは時として植物の触感で記憶する事もあるんです。

水に浸かる葉はすべて取り除き、付きすぎた蕾も少し整理しましょう。花瓶の水を替える時に茎も切り戻しをかけ切り口をリフレッシュさせてあげましょう。

リモニウム エバーライト

紫色で小さく、空間を埋めるフィラーとしてはとても使いやすい花材です。小さな花が枝分かれした先端につくため、切り分けて使う事ができるためアレンジメントにブーケに万能です。

ひと昔前はスターチスとよんでいましたが、現在はリモニウムと呼ばれています。萼片に色があり、ドライになっても色は褪せずに残ります。夏から初秋の花ですので、水が多いと茎がぬめりますので、できるだけ少な目に管理しましょう。