花の色 紫

姫アスター プチパープル

枝分かれが深いスプレータイプのアスターです。花も直径約2㎝位で花と花の間に埋めるトランジショナル(transitional)フラワーとして入荷しました。中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。菊類はいずれも長く続いてくれます。花の色も変化なし、葉も枯れず緑を保っています。主役にはならない花はお手頃なのですが今回入手の姫アスターはやっぱりそこそこのお値段。蕾を付けた枝がかなりついているため、2束購入しましたが一束で十分でした。色は濃いピンクや赤など強い色が多いです。

今回も相当数の枝がついており、かなり整理して水あげしました。菊類は強いのである程度整理されていれば水あがりは良好です。水に浸かる部分の葉は絶対に取り除き、花瓶の水を替える時はかならず斜めに茎をカットしましょう。

アリウム 陽気なオテモヤン

'陽気なオテモヤン' ユニークな名前ですが、アリウム 'タンチョウ'の茎曲がりを強くしたものだそうです。(太田花卉)。ネギボウズそのものですが、曲がった茎からは独特な雰囲気が伝わり動きも出るため、アレンジメントが華やかになります。ネギの仲間ですので結構長く楽しめます。

アリウムは日々成長し丸いボールを形成してゆきます。切り花にしてもとても開花期間が長いのも特徴です。また球体の形は目を捉えやすくインパクトも出ますので、今の時期は大いに取り入れたいですね。

コーカサス地方(黒海とカスピ海を結んで連なるカフカス山脈の周辺地域、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)の西アジアからヨーロッパまで、またアフリカ北部地中海沿岸や北米にも広く分布。暑さも寒さも強い球根植物です。見つけたら庭で育ててみるのもいいかもしれません。

ストック アイアンマリン

アイアンシリーズは一本の穂に花が付くスタンダードタイプのストックです。長い茎に花をつけますのでラインフラワーと呼ばれます。これだけ目立たせてアレンジメントに使ったり、あるいは大きなアレンジメントの後ろ側に使ったり、大きなサイズのブーケなどに相応しいお花です。ふんわりとした優しい香りも好まれます。濃いピンクから薄いピンク、黄色に濃い紫色などがあります。

花瓶の水を変えるたびに斜めに切り戻してください。葉は絶対に水につけないよう切りもどした時に要確認。

 

リューココリネ コキンペンシス

このお花も交配により沢山の品種があります。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。コキンペンシスは中心部分は白地で外側に行くにつれ薄紫色。透明感ある優しい色合いのため、他の花を邪魔するほど主張はしてきません。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔からあり、香りもかなり強く感じます。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

スプレーストック パープルカルテット

濃い紫色のスプレーストックは黄色のチューリップやオレンジ色のラナンキュラスなどに合わせようと思い入荷しました。反対色の組み合わせはインパンクとが出やすく初心者には使いやすい色合わせです。スプレーストックは枝分かれしているため、小枝一本一本を小分けにしてブーケやアレンジメントに使えるコスパ抜群のお花です。今の時期が旬のお花でもありますので使わない手はありません!他にも濃いピンクから薄いピンク、クリーム色に優しいピーチ色などの色などがあります。

花瓶の水を変えるたびに斜めに切り戻してください。葉は絶対に水につけないよう切りもどした時に要確認。切り戻しをかけ茎をリフレッシュすると暖かいお部屋でも10日位持ちます。

アネモネ・モナリザ ディープブルーインプ

青みの強い紫で、艶やかな花びらにくっきりとした中心部です。英語では 'ウィンドフラワー=風の花' と呼ばれます。先ほど花びらと言いましたが、色のついている部分は萼です。メインテをすると10日以上日持ちがするのもその理由です。ヘラボレス(レンテンローズ)と同じですね。赤、白などもありますがたいていは目に飛び込むようなビビットな色です。

アネモネにもさまざまなタイプがあります。この花はモナリザ、他にはデカン、ポルト、ミストラル、モナーク
ref: https://www.jp-farmers.com/items/58949080

英語のサイトからは Anemone blanda=Grecian windflowers, Anemone coronaria =De Caen and St. Brigid(細身の花びらのダブル咲),Anemone canadensis and Anemone sylvestris (多年草で白い花)
ref: https://www.longfield-gardens.com/article/all-about-anemones/

リューココリネ カラベル

南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。カラベルは紫に中心部が赤。この花ははっきりとした色とパターンが特徴です。一般的な事ですが交配品種の香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

パンジー ジュエリーボックス

園芸品種として1800年代に北ヨーロッパにてサンシキスミレとビオラなどを交配して生まれたようで、今日では数えきれないほどの品種があり、色も緑以外はほとんど出ています。 フローリストが使うパンジーは丈が長めに栽培されているひらひらフリルのフレンチタイプものです。茎が柔らかく吸水フォームには向きません。小さなブーケが一番この花の魅力を出せると思います。一足先に春。この時期沢山使いたいお花です。

最近は品質もよくなりぐっと日持ちするようになりました。特別な手入れは不要です。茎を時々切り戻しリフレッシュしてあげましょう。

スカビオサ

今回は大き目のスカビオサです。色はうすいラベンダーから濃いピンクまでのミックスカラー。レッスンでは少しずつ皆さんで分け合って使いますので問題はありません。蕾ですが、茎が太く明らかに素晴らしい花が付くと判断しました。実際手物に残したスカビは5日位に花びらが開花、トップまで開花しフルブルームになると形が丸くなり目を捉える素敵な花となりました。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。本来夏の花のようですが、日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。大きなサイズの物は目立ちますので注意しましょう。

英語名にmourningbrideとあり、気になっていましたので花言葉を調べてみました。紫のスカビオサは喪中の未亡人に送る花のようで、そのため喪中の花嫁=未亡人との別名があります。花言葉も寂しく悲しい意味がありました。

リューココリネ ゼブラ

南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。一般的な事ですが交配品種の香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)