南アフリカ

アフリカ南部

リューコスペルマム サクセッション

オーダーの為入荷。鮮やかな黄色が欲しかったのですが、今回は赤が強い色でした。乾燥もなく葉もベストなコンディションで、かなりの秀品です。最近は海外からの保冷輸送も格段に良くなっているのだと思います。通関がスピードアップしたのかもしれませんね。ありがたい事です。

アフリカケープの東側が原産。同じヤマモガシ科にプロテアがあり、プロテアの原産地とほぼ同じです。こんもりと茂り枝の先に花が付きます。木に着いたままにしておけば春から4か月もの間さきつづけるとの事です。花の形はユニークで、針が沢山刺さった針山のようで英語ではピンクッションという名前がついています。

学名であるリューコスペルマムは’白い種’という意味があります。これはその実が光沢がありスムーズな実が白っぽい色をしているからです。この実が熟成しはじけると種がこぼれます。蟻により蟻の巣に運ばれ火事などの天災あるいは捕食者から逃れているようです。

カラー レッドシンフォニー

大変美しいワインレッドのカラー。市場関係者もこんなにも美しいとほめていた秀品です。ウェディングブーケのため入荷しました。仕上がりもとても美しく大満足です。

こちらのカラーも少しの時間手で温めゆっくりとためると曲がります。白の品種で'クリスタルブラッシュ'はよく曲がるのですが、その他のカラーは折れてしまいます。私も今回はかなり慎重に扱いました。カラーは茎が特徴です。せっかく長く伸びたスムーズな茎ですから、茎もデザイン要素として捉えています。

カラーは茎に凹凸もなく葉もないため、清潔なナイフか鋏で茎の先端を切り落とし、綺麗な花瓶に入れて下さい。茎は柔らかめですので一般の方は鋏のほうが扱いやすいと思います。一度水をしっかり吸っていれば浅水OKな植物です。状態を見ながら調整してください。南アフリカマラウイ地方原産の球根植物です。春に花をつけますが周年出回っています。

花言葉ref https://hananokotoba.com/calla/

トリトマ / ニフォフィア

ニフォフィアもしくはクニフォフィア。赤、オレンジ、黄色、ライムグリーンにクリームなど様々な交配品種が存在する。70種類のニフォフィアの内47種が南アフリカ東部の湿地帯に分布。花は品種により冬であったり夏であったりと開花時期が違う。一部は食料となったり根が肺の症状に効く薬草としても扱われるようです。アロエとよく似た花であり、実際にアロエ類と特徴が似ています。

真っすぐな茎もあり曲がった茎もあり。カーブした茎も魅力的です。

Ref: http://pza.sanbi.org/kniphofia-species

花言葉ref: https://hananokotoba.com/tritoma/

プロテア コルダータ

モスグリーンに赤がのる大型のハートシェイプの葉です。南アフリカ先端ケープの西側の木のバークが沢山ある所や岩場に生えるヤマモガシ科(プロテア)の植物です。ハートの形をしている葉はコルダータと呼ばれ、この葉も該当しています。しっかりと水を吸わせると入荷直後のクテっと柔らかいデリケートな葉もパリっとしてきます。ですが長く水につけると腐ります。一度水あげしたら浅水で管理します。プロテアの仲間ですので乾燥した土地を好みます。

久々の入荷で2021年に利用した時はドライにしてクリスマスにゴールドで着色していました。肉厚で水を多く含み重たいですのでアレンジメントに低く使うとよいでしょう。これでも一番小さな葉を選んできました。あまり大きすぎると主張も強く目立ちます。

バンクシア/ドライアンドラ フォルモーサ

オーストラリア西南部や南アフリカのケープの乾燥した海岸エリアに生育。原産はオーストラリアで南アフリカには切り花として持ち込まれたとの情報です。ちょっと渋めのオレンジとバンクシア独特な葉の形状が目を惹きます。ハロウィンのアレンジメントで触感の違う植物同士を使いたかったので即買いでした。ドライアンドラと日本では紹介されていますが、巷ではバンクシア フォルモーサですので両方明記しておきます。輸入ものですのでタイミングが合えば入手可能ですが、だいたい9月頃(現地では春)がピークです。B.フォルモーサはオーストラリアでは荒野に自生、南アフリカでも大量に増えてしまって問題になっているようです。バンクシアはヤマモガシ(プロテア)属の中でも大きなグループで約170品種存在します。

タイミングよく輸入直後の物が手に入りましたので、茎は柔らかくナイフが問題なく入りました。初日は深水でしっかり水を吸わせ、その後は水を減らし成り行きに任せます。綺麗な色が残り素敵なテーブルアレンジメントが出来ました。

ref: https://anpsa.org.au/plant_profiles/banksia-formosa-syn-dryandra-formosa/

カラー トーキョー

カラーを主役にしたブーケを作成予定でしたので、上質のカラーを探していました。深いワインレッドで大きく茎も立派です。迷いなく決めました。幸いこの週末はカラーが大量に出回りお値段も普段より下がりました。かなりお得な買い物だったようです。

気温が高い時期には気を付けなければなりませんが、ここに来て少し涼しくなり花もよい状態が保てるようになりました。10月でもエアコンを入れなければならない日々は異常ですが、将来はこの状態となるような気がします。大変なのは生産者さんです。暑すぎる夏にどうやたら植物たちをこんなに立派に育てられるのか、本当に計り知れない努力だと思います。

カラーは茎に凹凸もなく葉もないため、清潔なナイフか鋏で茎の先端を切り落とし、綺麗な花瓶に入れて下さい。茎は柔らかめですので一般の方は鋏のほうが扱いやすいと思います。一度水をしっかり吸っていれば浅水OKな植物です。状態を見ながら調整してください。

カラー

40㎝程ですがカラーはカラー、そしてこの深いボルドー色は秋へのプレリュード! 丈が短かったのでちょっとお手頃でした!茎は緑、そしてワインレッドの仏炎苞*の淵にはわずかなライムグリーン。美しい!

特別な手入れは不要です。ただ花瓶と鋏を清潔にし、切り戻しをかければとても長持ちしてくれます。暑い夏を越してやっと出てきたお花だからこそ愛おしいですね。尚カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。花瓶の水がすぐ汚れるようでしたらすべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。

カラーは南アフリカに6種類28品種が分布。原産は南アフリカのケープ地方からマラウイ地方。茎の先端、色のついた漏斗状の部分は仏炎苞(ブツエンポウ, spathe)と呼ばれるいわば「葉」の部分となっています。中心部には肉穂花序(ニクスイカジョ, spadix)という花があります。この部分の上部は雄蕊(オシベ)部分となり、下の部分わずか約1cmは雌蘂(メシベ)になっています。

ツルバキア ビオラセア

四季咲性のツルバキアです。こちらがどうもルリフタモジのようで、以前T. フレグランスをルリフタモジとご紹介しましたが、T.シメレリというのが本物の名前のようです。いずれにせよ花の形はよく似ています。大きな違いはこちらのT.ビオラセアは強烈なネギの臭い。近くによるだけで臭います。ただアレンジして触らない限りはその匂いも感じられなくなります。可愛いのですがブーケにして茎を切り戻したりすると贈物には使えませんね。 * T.ビオラセアは固有品種名ではありませんが、T.フレグランス同様に品種名に入れました。

 

 

 

カラー キャプテンベンチュラ

色はクリームがかかった色白です。白と言ってもよいくらいですね。カラーは今頃沢山の種類が出回ります。クリスマスごろよりもお手頃感があり使い時かもしれません。ただし暑い時期は注意が必要です。茎が柔らかくバクテリアがついていれば花瓶の中で茎がぬめって溶けてしまう事もあります。よく観察してください。

今回入荷のZ. 'キャプテンベンチュラ’は60㎝ありすらっとした茎でモダンな雰囲気の花です。高めにアレンジしたい場合は太い茎を選びましょう。給水フォームに挿す時は、予め木の枝などで穴をあけておくとよいです。

カラーも一度水が上がれば浅水が相応しく、ご自宅では切り戻しをかけながら管理して下さい。気温が高くなるとどうしてもバクテリアの発生により茎が柔らかくなって傷むものがあります。もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。なかなか購入時にはその見分けもつかず難しい所です。モノによっては2週間楽しめるものもあります。

どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。