南アフリカ

アフリカ南部

フリージア アヌーク

ノーブルな白で絶対に冬のウェディングブーケに使いたい一つです。芳香もよく春のお花の一つです。花を選ぶときはできるだけ丈が長く太い物にしています。もしご家庭でお使いになるのでしたら多少曲がっいるものの方がお手頃に入手できる事もあります。葉の状態も大事。濃くて長い葉がふさふさあるのが良いです。花瓶に入れる時は葉は落として下さい。ナイフや鋏もしっかりと消毒し茎を斜めに切り清潔な花器でお楽しみ下さい。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。フリージアも3月から4月が出荷のピークとなり、卒業式の時期に旬を迎えます。

カラー ラウラ

ピンク地に白がうっすらと広がるカラーです。’マニラ'と似ていますが、ピンクは少し濃いです。茎の先端が5本ずつフローラルテープで巻かれて保護されていました。これなら痛みも少なく安心です。生産者さんの努力は相当なものでお心遣いに感謝します。

すらっとした茎が特徴でウエディングに人気の花です。しっかりとナイフや鋏を消毒し茎を切りましょう。この花に限っては斜め切りよりも横真っすぐに切ってください。茎はデリケートですので先端を守るためです。

 

リューカデンドロン カーリン

Leucadendron galpinii 'Carlin' 南アフリカの西ケープエリアの海岸沿いの乾いた砂地に分布しています。切り花としてはまだ珍しく数は出回っていません。雌雄異株で雌株にシルバーの花が春に付きます(日本では丁度秋の入荷です)。開き方が上品で優しく小さなピンポンマムが展開するような姿です。いつまでもそばに置いておきたくなるほど魅力的です。

リューカデンドロン ジュビリークラウン

交配により輩出された園芸品種です。Leucadendron laxum or Leucadendron lanigerum hybrid。ギザギザした萼に包まれていて個性的。スプレータイプですので、切り分けて使う事もできます。ドライになると開いて茶色くなります。クリスマスのアレンジに入れれば変化もたのしめます。

入手後はしっかりと水揚げしましょう。長い場合は丈を短くするとみずあがりがスムーズです。とても長持ちしてくれます。今回のは赤が強く出ています。個体によりオレンジが強かったりと様々です。

リューカデンドロン プルモーサム/プルモサス

茶色く固い実と思いましたが、なんと時間が立つと華やかにブラウンベージュの花が展開。開いた部分が種の部分なのか花なのかは不明なのですが、なんとも不思議な植物です。南アフリカ原産、プロテアの仲間です。リースの飾りものとして今年初めて購入しました。シングルヘッドとスプレーヘッドがありますが、展開すると大きさはあまり変わりません。でしたら3つ頭が付いているスプレーヘッドを買うのがお得です!

リューコスペルマム アヨバサン

南アフリカケープの東側が原産。同じヤマモガシ科にプロテアがあり、プロテアの原産地とほぼ同じです。こんもりと茂り枝の先に花が付きます。木に着いたままにしておけば春から4か月もの間さきつづけるとの事です。花の形はユニークで、針が沢山刺さった針山のようで英語ではピンクッションという名前がついています。

学名であるリューコスペルマムは’白い種’という意味があります。これはその実が光沢がありスムーズな実が白っぽい色をしているからです。この実が熟成しはじけると種がこぼれます。蟻により蟻の巣に運ばれ火事などの天災あるいは捕食者から逃れているようです。

鮮やかなオレンジ。ユニークな形のお花ですので、かなり変わったブーケに使いました。

カラー マニラ

優しいオフホワイトにピンクがほんのりとのった綺麗なカラーでした。茎の状態が悪かったのですが色が素敵でついつい購入。残念ながら一日で大半の茎が溶けてしまいました。鋏・花瓶は毎回消毒を徹底しており、温度管理も適切ですのでこちらの問題ではありません。生産者さんしっかり管理してください。

すらっとした茎が特徴でウエディングに人気の花です。しっかりとナイフや鋏を消毒し茎を切りましょう。この花に限っては斜め切りよりも横真っすぐに切ってください。茎はデリケートですので先端を守るためです。

カラー カントール

こちらも限りなくディープで黒に近い赤紫。この花をつかんだのが先だったか豆のドリコスルビーが先だったかは覚えていませんが、今月のアドバンスクラスはこんな大人の色を使ってゆきます。ちょっと遊びを入れながらコンテンポラリーな作品にしようと思います。

すらっとした茎が特徴でウエディングに人気の花です。先月はカラーの茎が溶けてしまいましたので、今回はそれなりの品質を入れてきました。しっかりとナイフや鋏を消毒して管理しましょう。

尚、この色に限ってはカラーの花言葉は微妙にずれた感じがします。

 

エリカ バカンス

エリカは荒地という意味のヒース(heath)とも呼ばれる低木で可愛い筒状の花が鈴なりにつきツツジ科のエリカ属に含まれます。切り花としてヨーロッパでは秋口から出回り、ドライになっても色褪せしないためクリスマスのリースなどに使われます。日本では高かったため手を出しませんでしたが、この長さを見ると使ってみたくなりました。今回はお試しですが、ブーケより作り込むアレンジメントに使う方が良いかなとも感じました。

日本で育つエリカ/ヒースは冬の間から春まで、長く咲いてくれます。とても似ている品種でカルーナ(Calluna)もしくはヘザー(heather)があります。カルーナ属は夏の間に開花します。ともにツツジ科なのですが、葉の形にも違いがあり、エリカ/ヒースは針のようにとがった葉があり、一方のカルーナ/ヘザーはフラットでウロコ状の葉です。両方とも乾燥には強く、多湿にしない事と過剰な栄養を避ければほぼメインテフリーで楽しめます。エリカ/ヒースは背丈30㎝位なのに対しカルーナ/ヘザーは背丈60㎝位まで育つとの事。でももっと大きな木を見かけた事があります。いずれにせよ育ちはゆっくりで他の花を脅かす事はないようです。

ガーベラ ピンク色

中芯は黒、中心から外側に向かってピンクが薄くなってゆく品種です。名前がついていませんでした。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。