春 3月~4月、5月中旬ごろ

プロテア コルダータ

モスグリーンに赤がのる大型のハートシェイプの葉です。南アフリカ先端ケープの西側の木のバークが沢山ある所や岩場に生えるヤマモガシ科(プロテア)の植物です。ハートの形をしている葉はコルダータと呼ばれ、この葉も該当しています。しっかりと水を吸わせると入荷直後のクテっと柔らかいデリケートな葉もパリっとしてきます。ですが長く水につけると腐ります。一度水あげしたら浅水で管理します。プロテアの仲間ですので乾燥した土地を好みます。

久々の入荷で2021年に利用した時はドライにしてクリスマスにゴールドで着色していました。肉厚で水を多く含み重たいですのでアレンジメントに低く使うとよいでしょう。これでも一番小さな葉を選んできました。あまり大きすぎると主張も強く目立ちます。

バンクシア/ドライアンドラ フォルモーサ

オーストラリア西南部や南アフリカのケープの乾燥した海岸エリアに生育。原産はオーストラリアで南アフリカには切り花として持ち込まれたとの情報です。ちょっと渋めのオレンジとバンクシア独特な葉の形状が目を惹きます。ハロウィンのアレンジメントで触感の違う植物同士を使いたかったので即買いでした。ドライアンドラと日本では紹介されていますが、巷ではバンクシア フォルモーサですので両方明記しておきます。輸入ものですのでタイミングが合えば入手可能ですが、だいたい9月頃(現地では春)がピークです。B.フォルモーサはオーストラリアでは荒野に自生、南アフリカでも大量に増えてしまって問題になっているようです。バンクシアはヤマモガシ(プロテア)属の中でも大きなグループで約170品種存在します。

タイミングよく輸入直後の物が手に入りましたので、茎は柔らかくナイフが問題なく入りました。初日は深水でしっかり水を吸わせ、その後は水を減らし成り行きに任せます。綺麗な色が残り素敵なテーブルアレンジメントが出来ました。

ref: https://anpsa.org.au/plant_profiles/banksia-formosa-syn-dryandra-formosa/

カーネーション クリアウォーター

青みの強いピンク色です。秋口になりなんとなくニュアンスカラーばかりを選んでいましたが、洗練されたピンク色が目に留まりました。英国のクラシックマスターピースのラインアレンジメントに使う目的です。まだ花が開いていない状態でしたが重く、きっとしっかりと開花してくると思いました。春の旬の時期とは違い、今頃の花は茎が弱い状態の物もありますのでご留意ください。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。スプレータイプの場合は先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

カラー トーキョー

カラーを主役にしたブーケを作成予定でしたので、上質のカラーを探していました。深いワインレッドで大きく茎も立派です。迷いなく決めました。幸いこの週末はカラーが大量に出回りお値段も普段より下がりました。かなりお得な買い物だったようです。

気温が高い時期には気を付けなければなりませんが、ここに来て少し涼しくなり花もよい状態が保てるようになりました。10月でもエアコンを入れなければならない日々は異常ですが、将来はこの状態となるような気がします。大変なのは生産者さんです。暑すぎる夏にどうやたら植物たちをこんなに立派に育てられるのか、本当に計り知れない努力だと思います。

カラーは茎に凹凸もなく葉もないため、清潔なナイフか鋏で茎の先端を切り落とし、綺麗な花瓶に入れて下さい。茎は柔らかめですので一般の方は鋏のほうが扱いやすいと思います。一度水をしっかり吸っていれば浅水OKな植物です。状態を見ながら調整してください。

アニゴザントス/カンガルーポー ゴールドフィーバー

久々に目にしたのでやはり買ってしまいました。茶色ともオレンジともとれる微妙な色合い、中はライムグリーンで目を惹きます。素敵な秋色、使いたくなりました。今月のお配りの花はダークブラウンのヒマワリと合わせて、シックな大人色にしてみました。風変わりなものもこの界隈のマダムたちには人気です。

花は産毛で覆われておりふんわりとした独特なテクスチャーです。オーストラリア西部原産で地下茎を持つ植物です。花は管状/筒状でチューブが枝から直接ぶら下がっているようです。横から見るとカンガルーの前足のようにもとらえられ 'kangaroo paw’ と呼ばれるようになったようです。枝の長さも70㎝と長く、ブーケにもアレンジメントにも使えます。乾燥にも寒さにも耐えられるとの事ですので、もしかしたら庭に植えられるかもしれません。ポピュラーな色は黄色ですが、外側が黒、内側がグリーン、赤やピンク、あるいはグリーン等も見たことがあります。茎がとても長く水揚げに時間がかかるために、適当な長さに切ってから処理をしたほうがよさそうです。初日に水がしっかりあがらないと長持ちしません。

花瓶で飾る場合は何度か切り戻すと先端に水が届きやすいのでよいと思います。

花言葉ref: https://hanakotoba.net/kangaroopaw/

カーネーション 'アンティグア'

この時期に本来春の花であるカーネーションと思いますが、フラワーアレンジメントの基本マスターにはやはりお手頃のお花を選ぶべきと思いカーネーションにしています。特徴は節があり長さを整える時に少し注意しなければなりません。そんな事も学びながらまずはイギリスのアレンジメントから基本を習得してゆきます。今回は間違えて25本巻を入れてしまいました。あ~~

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。スプレータイプの場合は先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

スプレーカーネーション 'ヴェデット'

入荷直後はオレンジがのっていますが、開花が進むと花びらの淵にオレンジが少し残る程度で、ほぼラブリーなクリームイエローとなります。蕾が沢山ついているスプレーカーネーションです。本来は春のお花、若干茎の弱さが目立ちますが花持ちはとても良く、小さな蕾まで開花してきました。やはり国産はこんな所まで違います。大きな花と花の間を繋ぐトランジショナルでフィラーとしての役目として多くの利用があります。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

 

ファレノプシス/胡蝶蘭

アレンジメントに蘭の花が一か所入ると格段にレベルアップします。やはり蘭は蘭ですね。ライトなレモンイェロー地に赤紫の中心とリップで、考えていたトルコキキョウの色ともよく合います。ホリゾンタルのテーブルアレンジメントを作成するにあたり一種類の花ではいささか単調さが否めないため、中心部を華やかにするためあえて違うものをご用意しました。

東南アジア生まれのランの園芸品種です。花を扱う時のナイフはいつもしっかりと消毒をし、夏の時期は少しこまめに水替え&切り戻しをかけて下さい。暑さには強い花ですので一週間はお楽しみいただけると思います。上手に管理すればもっと長持ちします。

バラ 'オレンジロマンチカ'

大きく鮮やかなオレンジ色のバラ ’オレンジロマンチカ' 。咲き方は中心部がくぼむカップ咲きです。沢山欲しかったのに10本しかありませんでした。残念!これからウェディングシーズンの為、本当に入手したい場合は事前予約が必要です。

バラも花瓶の水に浸かる部分の葉はすべて取り除き、なるべくナイフを使って茎を斜め切りにすると水の吸い上げがよくなります。その後茎をリカットしてゆけば、よい物であれば1週間持ちます。バラは比較的短命な花ですので割り切って美しさを楽しみましょう!

花言葉ref: https://www.i879.com/hanablog/tag/

バラ 'カルピデューム '

中輪で鮮やかなオレンジ色、ペタルの外側に少しだけウェーブが入る定番のバラです。肉厚で巻は固く展開も緩やかですので使いやすいです。

バラも花瓶の水に浸かる部分の葉はすべて取り除き、なるべくナイフを使って茎を斜め切りにすると水の吸い上げがよくなります。その後茎をリカットしてゆけば、よい物であれば1週間持ちます。バラは比較的短命な花ですので割り切って美しさを楽しみましょう!