春 3月~4月、5月中旬ごろ

バラ レモンフォセット

中心部はライムグリーンで花弁はなく蕊の部分、花びらはレモンのような爽やかなクリーム色。やや平に展開しひらひらとしたカールしている花弁の巻きもはっきり。しっかりとしていて幾重にも重なっている豪華なバラという事が分かります。変わり咲きの素敵なバラです。ギフト用にご用意いたしました。

ご自宅で花瓶に飾る場合の管理は、水につかる部分の葉はすべて落とし消毒したナイフで茎を斜め切り。水を深めにいれると水あがりが良いです。花瓶の水替えの度に切り戻しをかけると切り口がリフレッシュされ水分も保たれやすくなります。フォームを使う時は水切れさせないようにチェックして下さい。

 

チューリップ アルゴス

チューリップは本来は春のお花ですが、切り花として冬からぼちぼち出回ります。まだ11月後半なのですが、先週見かけたチューリップに心つかまれてしまい、オーダーのギフトアレンジメントに入れる事にしました。あきらかにいまの季節はアイキャッチャー!お誕生日のお祝いには心浮かれるお花をご用意したいと思っています。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップ?というくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

シレネ アルメリア サクラコマチ

春によく流通するお花ですが、もう出ているのと思いましたが、ウェディングブーケのバラの間に埋めるのにはちょうどよいお花です。真っ白に優しいライトピンクを加えると雰囲気が和らぎます。

花の色はとても薄いピンク、ヨーロッパ原産の宿根草です。現地では夏の花ですが、日本は花期が少しだけ早いようです。可憐な姿で花と花の間を埋めるフィラーとして活躍します。花のすぐ下の茎が少しぺちょっとした触感。このため英語ではムシトリナデシコとのニックネームで親しまれています。カーネーションと同じ科ですので丈夫で長持ち!節もありますので、茎をカットする時は節と節の間で斜めにすかっと切り落としましょう。

スプレーカーネーション モカスィート

この花をピックアップしたのは一年ぶりでした。少しだけくすみ系のピンクで、季節的にも紫にも赤にも使えそうな色です。フラットブーケという高さの出ないブーケを組みますので、下から枝分かれして花が付いているとそれだけで面積を稼げます。スプレーカーネーションはお手頃な割には長持ち。アレンジメントでは空間を埋めたり花と花を繋げたりと万能です。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

ガーベラ レイアー

表示にはミニガーベラ 'ロレイ'とありましたが、自宅に戻りパッキングを開いたらとんでもなく大きい!しかもフルダブルでパンパンに開いてしまいました。逆を言えばとても素晴らしく高品質のガーベラでした。JA水戸常澄センター 海老沢さん、これ普通サイズに匹敵ですよ!

色はブルーベースの黄色、爽やかなレモンイエローです。オンシジュームもブルーベースにしましたのでこちらも色合いを合わせて選択しました。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。キク科のため、20度切る時期は長くお楽しみいただけます。やはりは秋か春がよいですね。周年入手可能ですのでありがたいお花でもありますが、逆に季節感が薄れてしまいます。春が本来の花の時期です。

カラー ピカソ

生徒さんのイメージで選んだ色です。コンテンポラリースタイルのウェディングブーケ作成の用途でしたので、茎は60㎝以上のものです。カラー 'レッドシンフォニー'のページでご紹介しましたが、少し茎をカーブさせながら使います。茎が立派で太いだけに難しく、かなり時間をかけてゆっくりと作業しましたが、数本折れてしまいましたので短く使いました。カラーはこの美しい茎が特徴です。せっかく長く伸びたスムーズな茎ですから、茎もデザイン要素として捉えています。素晴らしい作品で、海外の方からの評価もよかったです。

カラーは茎に凹凸もなく葉もないため、清潔なナイフか鋏で茎の先端を切り落とし、綺麗な花瓶に入れて下さい。茎は柔らかめですので一般の方は鋏のほうが扱いやすいと思います。一度水をしっかり吸っていれば浅水OKな植物です。状態を見ながら調整してください。南アフリカマラウイ地方原産の球根植物です。春に花をつけますが周年出回っています。

花言葉ref https://hananokotoba.com/calla/

カスミソウ ベールスター

ガーベラの後ろにある白い小さな花です。

'ベールスター'はカスミソウの中でももっとも流通量が多いそうです。それでも市場で店頭に並ぶとすぐになくなります。カスミソウは気温が下がると長持ちします。空間を埋める花=フィラーとして大活躍しますので、花屋にとってはとても使いやすいアイテムですので多少お値段高くてもフローリストたちは見ると瞬間で掴んでゆきます。カスミソウは繊細と思われている方が多いのですが、実際はそのイメージを大きく覆すほど丈夫です。原産地は西アジアから東ヨーロッパ、比較的涼しいエリアで育ちます。当然のごとく気候、特に湿度も少ない秋口から本領発揮です。この記録を付けているのは11月4日、購入してから約10日なのですが、多少ドライになりながらもまだ頑張っています。白で空間に広がりますのであるだけで明るくなります。

水あげしたら少ない水で十分です。今回は使用目的がなかったため約3㎝でキープしました。今頃はきれいにドライになります。

バラ スィートアヴァランシェ+

春のバラは寒さを越えて勢いもあり豪快さがありますが、秋バラはやや小さめ、楚々としていて趣が違います。基本レッスンも中盤の生徒さん終盤の生徒さん、花の扱いもかなり慣れてきましたので少しばかりの贅沢でバラを使用する事にしました。見栄えのする素晴らしい作品が出来ました!

アヴァランシェはバラの中でも比較的長持ちする品種とされています。生産者さんにもよりますがフローラルフォームの水がしっかり足りていれば6日位行けるはずです。いかがでしたでしょう?

水につかる部分の葉はすべて落とし、消毒したナイフで茎を斜め切り。深めにいれると水あがりが良いです。花瓶の水替えの度に切り戻しをかけると切り口がリフレッシュされ水分も保たれやすくなります。フォームを使う時は水切れさせないようにチェックして下さい。

スプレーカーネーション ラゴス

周年入手できる花は、フローリストにとって大変ありがたい存在です。枝分かれしたカーネーションをスプレータイプと呼び、アレンジメントの大きな花と花の間にいれるトランジショナル=繋ぎのお花として大活躍します。今回はトライアンギュラーLシェイプのアレンジメントに使用しました。枝が深いところから分かれているのは使いやすく重宝します。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

ベロニカ ブルービクトリー

青の色が美しく、ついつい買ってしまいます。基本クラスのトランジショナルの選択肢として用意しました。選ばれなかったのでエルシェイプのアレンジメントに自分で使いました(笑)。フローラルフォームに入れると上方向に穂先が伸びてきます。横向きにしても一週間後には見事にすべての花が規則正しく上向きになっていました。上向きのパラレルデザインに向く花です。

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。その後は時間と共に頭が垂れ動きが出てきます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/