春 3月~4月、5月中旬ごろ

宿根スィートピー ブライトイエロー

びっくりするくらい鮮やかなレモンイエロー。なぜこの花を手にしたかは自分でも不思議でしたが、鮮やかな色の強烈アピールに押されて購入してしまったのだと思います。色が飛びぬけて元気な分、他の花と合わせるのは少し難しかったです。こんな明るい色は花束やアレンジメントの中心部に入れてみて下さい。

ぷっくりとしたやや肉厚の花弁を持ち、蔓が伸び何かに絡みついて長く伸びるタイプのピーです。丈が長い物ですと、葉付でやや平べったい茎から枝分かれしその先端にも花が花がついていますので、切り分けて使います。絡みつく蔓もまたユニークです。さわやかな香りも楽しめますのでお値段の価値はあります。

イタリア南部シチリアやクレタ島原産の花。可憐そうですが丈夫です。宿根タイプは春本番桜の咲く頃から出回ります。

リューココリネ コキンペンシス

このお花も交配により沢山の品種があります。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。コキンペンシスは中心部分は白地で外側に行くにつれ薄紫色。透明感ある優しい色合いのため、他の花を邪魔するほど主張はしてきません。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔からあり、香りもかなり強く感じます。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

ラナンキュラス イレーネ

透明感のあるかわいらしいピンク色です。蕾からほぐれた状態の花びらは少しだけ波打っています。今頃のラナンキュラスはどれも大きく開花しますので目的にあったサイズを選ぶとよいでしょう。気温が高かったのですが束ねたブーケでもしっかりポジションを保ち長く持ってくれました。4月前半のウエディングで可愛いお花をお探しでしたらお勧めです。

ラナンキュラスの花弁は200枚近くもあるそうです。頭が重いので茎が太い物を選びましょう。水を多く必要としますので花瓶の水は少し多めに。花瓶の水を変える時に切り戻しをかけ茎をフレッシュに保ちましょう。給水フォームを使ってのアレンジメントの場合は水切れを起こさないように注意してください。ちょっとのケアでとても長持ちします。

ラナンキュラスの大まかなタイプ:ELEGANCE, Clooney, Aazur & Butterfly。ELEGANCEは大型、Clooneyは手ごろなサイズ、Aazurは色の種類が多く小さめな花をつけます。Butterflyは一重の花びらで軽いタイプです。日本でも特有の呼び名があるようです。変り咲きも多く、一本一本咲き方が違い個性豊かな花ですので、とても楽しいです。

スプレーカーネーション/ダイアンサス ラスカルグリーン

爽やかなミントグリーンのスプレーカーネーションです。長いまま使用するフラットブーケに入れる目的で入荷しました。スプレータイプのカーネーションは花と花を繋ぐ役目があり、アレンジメントには切り分けて使えとてもエコロジカルなお花となります。しかしサイズの大きなスパイラルブーケに使用する時は、長さが必要なため分かれている枝の部分をかなり切り落とさなければなりませんのでロスが出ます。花の特徴を知る事はロスを少なくする事にもつながりますのでいろいろと経験してみて下さい。今回もとてもよいお花に当たりました。感謝です。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。

 

チューリップ フレミングフラッグ

白地にピンクまたは赤紫色のストライプが入ります。蕾の姿はとても品が良くノーブルな雰囲気が漂います。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!