初夏
5月中旬~6月
レースフラワー ダウカス
細かいレースのような花のため、レースフラワーと呼ばれています。色は白、ピンクに深いワインレッドと様々です。レースフラワー アみより花は密集して付きます。イギリスなどヨーロッパ北部から地中海あたりが原産。北米やアジアにも広く分布が見られます。現地ではこぼれ種で増えるため雑草扱いです。冷涼を好み暑さが苦手。梅雨の今が使い時と判断しました。セリ科の為花粉症がある方はご注意下さい。
テーブルアレンジメント ダイアモンドシェイプ/ダブルエンドスプレー
アームブーケ ウォーターフォール
アームブーケ ウォーターフォール
初夏のブーケ
デルフィニウム オーロラブルーインプ
目が覚めるほどの濃い目のブルーです。一本の長い穂に花が付くタイプです。左右非対称のアレンジメントに長い植物を使う練習のために購入しました。長い穂状の花をラインフラワーと呼びます。今回は器が小さいためサイズも小さめの花を選びました。大型になるとそれなりのお値段がしますので、レッスンにはやはり考えなければなりません。
花もちはジャスト1週間。どのデルフィも指で数えたように一週間です。北海道などの寒い場所で栽培されており、あまり暑い季節では長持ちしません。湿度が上がらない今頃が使い時!
ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花がイルカの形に似ているとの事から来たようです。似てますでしょうか? 薬草としての利用があったようですが有毒植物です。
下葉をすっきりと整理し絶対に水につかる部分に葉が残っている事がないようにして下さい。水はこまめに替えその都度茎を斜めに切り戻して下さい。少しの手間で水がしっかりと花まで行き届き美しく保てます。
グラジオラス グリーンアイル
爽やかなライムグリーンのグラジオラスです。平に組むブーケの一番下に入れるために用意しました。グラジオラスは今頃から出回る初夏のお花で、旬のバラとともにブーケに入れました。長さは約110㎝、大型の立派なお花です。
長い植物はその魅力を生かすべく、長く使うのがベストです。花瓶に大きく入れテーブルの真ん中に飾るのも素敵です。巨大なため水をよく吸います。うっかりと水切れ寸前の事がありましたが少しの水分で生き残ってくれました。南アフリカあたりの植物はシビアな環境に強いのだと思います。切りもどしをかけながら管理すれば数日かけて先端の方まで咲いてくれます。早春から晩秋までとりあえずいつの季節も入手は可能ですが、今の時期の花は力強く美しいです。多少の暑さは強いのですが花びらがデリケートですのでエアコンの風にご注意下さい。
カスミソウ ベールスター
'ベールスター'はカスミソウの中でももっとも流通量が多いそうです。今回はちょっと小ぶりの花でしたが、枝分かれも深く使いやすいと思いました。空間を埋める花=フィラーとして大活躍です。カスミソウは繊細と思われている方が多いのですが、実際はそのイメージを大きく覆すほど丈夫です。原産地は西アジアから東ヨーロッパ、比較的涼しいエリアで育ちます。当然のごとく気候、特に湿度も少ない秋口から本領発揮です。5月はお天気を調べてから購入のほうが良いかもしれません。実際購入して4日目にとても暑い日が2日ほど続きました。やはり暑さは苦手です。
ニゲラ ミスジーキルホワイト
白いニゲラです。花は大きな羽状のガクに囲まれ一重の軽い花びらを付けます。この軽さと野性的な雰囲気がたまらなく好きです。花びらは可憐で4~5日したら散ってしまいますが、そのあとそのままにしておくと種の部分が膨らんできます。その変化もぜひお楽しみください。4月から5月上旬までは一般家庭のお庭でも咲いています。
シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。