早春

早春 1月下旬~2月頃

ギンヨウアカシア / ミモザアカシア パープレア

オーストラリア東南部のNew South Walesの島の限られたエリアが原産。少量の水でも育つ...という事はユーカリと同じで根が大きく張り家の基礎を壊してしまう可能性もありますので注意が必要です。ラテンのAcacia baileyanaはオーストラリア出身のボタニストFrederick Manson Bailey氏に由来します。冬から早春にかけて香のある花を付けます。葉は繊細で、細かく切れ込みの入った羽状複葉で色はシルバーグレーが一般的ですが、このパープレアは新梢と若葉が赤紫になり、美しい品種です。

鮮やかな黄色い花をつけますが、私は花粉症で苦手です。できるだけ蕾の状態の物を選び葉としての利用にとどめています。ガサガサしてボリュームのある葉はブーケや給水フォームを使わないアレンジメントなどにとても有効的です。水上りはさほど良くないため、あまり長い枝は途中でカットしてコンディショニング(みずあげ)しています。暖房の効いている部屋では特に注意しましょう。

ガーベラ ピンク色

中芯は黒、中心から外側に向かってピンクが薄くなってゆく品種です。名前がついていませんでした。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。

ワックスフラワー ティントピーチ

ワックスフラワー 'ティントピーチ' という名前ですが、写真ではどう見てもビビットオレンジ、ちょっとだけくすんだ所もあるようなないような。 ワックスフラワーはオーストラリア原産で春から夏のお花。南半球はちょうど季節が逆の為日本では秋から冬に入荷する植物です。枝分かれしているので私にとっては万能選手!今回はかなり花が付いていました。あまりにも沢山でしたので水下がりが気になるところで、花まで落としながら水あげしました。こんな努力をしたのにもかかわらず、3日後くらいにはくてっとなりかなりのダメージ。丈も短くするべきでした。毎年この時期に使うワックスフラワーはまだ日本の気温が高く持ちも悪いです。でもね、やっぱり使いたかったんですよ!

草木の為水のあがりが悪いです。水に浸かる葉はもとより少し上の方まで葉を落とすと水が上がりやすくなります。沢山花が付きすぎている場合も整理したほうが無難です。清潔なナイフで茎をカットしてください。

アイリス レティキュラータ キャサリンホジキン 球根付

早春に咲くアイリス。ペインテットレディと同じグループで、レティキュラータのグループ内のIris histrioides (薄い水色の花)と Iris winogradowii (淡い黄色の花)の掛け合わせです。正式にはIris x histroides ‘Katharine Hodgkin’という表示が望ましいのですが、一般的にはI. reticulata 'Katharine Hodgkin’で流通しています。ペティキュラータはアイリスの小さな種類で、コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクやロシアの原産。耐寒性が強く、寒い春先のスノードロップやチオノドクサ(シラーの仲間)やクロッカスなどの咲く頃に開花します。レモンイエローの地が水色の脈が沢山入り下地がほぼ水色になるくらいです。中央付近にわずかに残るレモンイエローとのコントラストも素敵です。春まだ浅い頃から咲きだし悪天候でもあまり花には影響がないとの事。3月購入でしたので、成長が早くあっという間に花が咲いてしまいましたので、1月から2月にかけての利用が良いかもしれません。