Asteraceae

キク科

マム/一輪菊 レモンヘッド

いつもはこの時期沢山の美しい菊が揃うのですが、今年はとても少なく感じます。そしてお値段は2倍です。季節ものですのでせめて一種類でもと思い購入しました。あれ? 戻ってきてから花のヘッドがつぶれている事に気が付きました。輸入ものだったのです。この円安でも海外からの輸入の菊が沢山出回っている事に危機感です。暑すぎたせいもあるとは思いますが、生産者さんが減っている事は毎年感じている事です。

秋が旬のお花です。葉が多い場合は少し整理して水揚してください。水替えの時に茎を切り戻をするとよいです。暑い時期は一度水揚げさせたら少し少な目の水でもちゃんと咲いてくれます。葉が沢山ついている場合は水が下がりやすいので、毎日よく観察してください。

スプレーマム セイリポルペールオレンジ

写真はまだ開いていない時ですが、開花すると優しいオレンジ色、花びらはシングルとダブルの間くらいで、デージー咲で、典型的な小型の可愛い菊の形です。色も可愛い、形も可愛い、それに中心が茶色ではなく緑色のため、私の好みなのです。今回はお配りのお花としてお届けに使いました。夏から秋にかけ出回る品種との事ですが、暑さの影響がここにも出ているようです。次の週はもっと元気のよいマムに出会えるといいです。セイリポルペールオレンジ 長い名前ですが、英語ですと'SEI RIPOLL PALE ORANGE' セイリポルの薄オレンジ品種という所でしょうか。

水揚げは手折でも、斜めにナイフでカットでも。元気な菊はどのような方法でも水は簡単に上がります。花瓶に入れた場合のお手入れは切り戻し、そして無駄な葉を取り除く事です。まだ暑さが残りますが、一週間はだいじょうぶだと思います。

 

ヒマワリ/ヘリアンサス サンリッチマロン

真夏のイメージがある向日葵ですが、秋深くなっても関東地方では咲いています。レモンイエロー、カボチャ色、茶色に複色がありサイズも様々。今回の品種名は’サンリッチマロン' 秋を感じさせる名前で、花びらにはうっすらと茶色がのっています。すでにメインの花を決めていましたので、小さい花にしました。アレンジメントに入れるには小さめが使いやすいです。ぱっと見てわかるお花、色も強くインパクトも出しやすいです。北米原産、種は可食ですしまた種から絞られたオイルはサンフラワーオイルです。

向日葵は太陽の方向に向かって咲いていると言われますが、成長期に光に当たると光の当たっていない反対側の茎が伸び、太陽の方向に傾きます。でも日が沈むと今度は昼間とは反対側の茎を成長させます。生物の体内時計による現象です。

ref: https://biome.co.jp/biome_blog_129/

クラスペディア グロボーサ

ニュージーランドやオーストラリア原産。乾燥した環境を好む植物です。福岡の生産者さんのお花ですが、状態がとてもよく入手する事にしました。水がしっかりとあがれば浅水で管理します。暑さも強いため長くお楽しみいただけます。比較的小さい球状の花ですので、グループでまとめて使うとインパクトが出ます。

私はキク科の植物にかなり強いアレルギーがあるため、水揚げ中もフィルムを軽くかけてなるべく動かさないようにして保管します。クラスではすべての空気清浄機を稼働させ、自分は厳重なマスク姿です。

 

ヒマワリ/ヘリアンサス サンリッチライトオレンジ

誰もがなじみのある向日葵、色も典型的です。花は大型ではないのですが背は高く80㎝位あります。花の形もも色もはっきりしていますので、まとめて使い作品でのインパクトを狙ってゆきます。もう真夏の陽気ですので、夏の時期は夏の花が良いですね!

北米原産、種は可食でき、種から絞ったおいるはサンフラワーオイルです。

ミニガーベラ サムュエル

とてもやさしいレモンイエロー。ライトブルーにもオレンジにも合わせやすいと思い入荷。茨城県産のガーベラはとても丈夫で、今年は私にとっては初物です。ガーベラに至っては茨城産かもう一人の生産者の方の花を買うようにしています。春に咲く花ですが、一年中入荷が可能です。気温が低ければ花もちも格段によくなります。浅水で管理、花瓶の水を替える事に切り戻しをかけましょう。暑い季節は特に一度しっかりと水があがれば、5㎝の水でもOKです。

ダリア ルル

うっすらとピーチが乗った白地、花びらのサイド部分に赤のラインが入る'ルル'。上品でおとなしい色です。切り花のダリアは比較的花持ちが悪いのですが、華やかさがとても魅力で人気です。

ダリアはもっとも栽培品種が多くRHS(英国王立園芸協会)での現在の登録数は5万7000種以上との事です。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/daria.htm

スプレーマム セイオペラページュ

本来は秋の花ですが、マムは一年中栽培されていつでも入手可能です。セイオペラシリーズはダブルのしっかりした花が3-4個茎の頭頂に付きます。どこか上品な薄いオレンジ色ですので春の時期に入れたいと思いました。

水あげは手折でも、斜めにナイフでカットでも。元気な菊はどのような方法でも水は簡単に上がります。花瓶に入れた場合のお手入れは切り戻し、そして無駄な葉を取り除く事です。暖かくなってきましたので、持ちは約10日。

カモミール

マトリカリアをさらに小さくしたような花が付きますが、茎は柔らかく葉もまた切れ込みが深く細かい羽状複葉が付きます。紀元前2千年のバビロニアでも薬として使用され、今でも精油やハーブティーの利用があります。

キク科ですのでやはり長持ちします。私はキク科の植物の花粉が苦手で、ラップをはずさず写真を撮っていますが、植物は切り花となっても呼吸をしていますので、必ず包装は外して花瓶に入れて下さい。ほのかなリンゴのような香りもお楽しみ下さい。

ref:  https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003480.php

マトリカリア シングルベグモ

小さくてかわいいキク科の小花で、バルカンやコーカサスなど西アジアが原産です。花も葉も多くついていますので整理してからのご利用をお薦めします。数日経つと花粉が飛び出しますので花粉症で敏感な方は注意が必要です。秋から春まで出回りアレンジメントや小さなブーケに大活躍です。