7月~8月

ミスカンサス

ミスカンサス 細長くやわらかな葉で手を切る心配もありません。カールさせて動きを出すこともできますので、ブーケにはとても重宝します。東南アジアや南アジアの暖かなエリアに生息します。イネ科ではなくキジカクシ科(ユリ科)の仲間です。属名はギリシャ語でophis 蛇 とpopon 髭の意味だそうで、日本語でもジャのヒゲなどど呼ばれそのまま「ジャノヒゲ属」となっています。

スカビオサ サーモンクィーン

ステムが長いためゆっくりと水揚げをします。気温が上がってくるあまり長持ちとは言えないお花です。そんなときは割り切ってお花の美しいひと時を楽しむ事にしています。写真後方のピンクのスカビは'モルガナ'という品種名です。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。本来夏の花のようですが、日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。でもちょっと目立つお花ですので注意しましょう。

花を買うときはできるだけ茎の太くしっかりとしているものをお求めください。ご家庭で飾る場合は茎の切り戻しを頻繁にかけてお楽しみ下さい。

レザーファン

なめし皮のような艶を持つためレザーリーフという名前になったようです。温帯、亜熱帯地方に分布するシダ類の植物で原産は南アメリカのチリ、アルゼンチン、バルミューダ、ブラジル、オーストラリア東部、南アフリカ、マダガスカルなどです。

深い緑色で切れ込みの深い葉です。新鮮な葉はみずみずしく艶やかで美しいです。花瓶で管理しても、水スプレーをたっぷりとかけ新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室で保存も可能です。その際は時々水分量を確認してください。全体が湿った状態でしたらOkです。

葉は捨てるところがないくらい有効に使えます。まずブーケに先端から2/3を使い、切り落とした下の部分1/3はアレンジメントに利用できます。ご自分で用意する場合は、すぐに捨てずしばらく取っておくとよいです。植物の切り分け方は随時レッスンでご紹介しています。

八丈島や鹿児島などの国産のものが良質です。オシダ科ルモラ属/リモニウム属

ref: https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:224543-2

ミスカンサス

ミスカンサス 細長くやわらかな葉です。東南アジアや南アジアのあたたかなエリアに生息します。イネ科ではなくキジカクシ科(ユリ科)の仲間です。属名はギリシャ語でophis 蛇 とpopon 髭の意味だそうで、日本語でもジャのヒゲなどど呼ばれそのまま「ジャノヒゲ属」となっています。

スカビオサ アンダルシアII

とても深いワインレッドです。私にはアルハンブラ宮殿で切なく哀愁のたっぷりのフラメンコを踊る女性のイメージに感じます。地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。本来夏の花のようですが、日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。でもちょっと目立つお花ですので注意しましょう。

カラー ベトナムゴールド

Zantedeschia elliottiana 黄花海芋と思われます。本来夏の花ですが、こちらはあたたかいベトナムからの輸入品です。茎が曲がっており修正不可能のため、ご経験者さん向けの花材です。カーブを取り入れたデザインに向いています。サンプルのため生徒さんにはリリースしておりません。

カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなると溶けてしまう場合もありますので、早期に発見し即処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

 

バラ プライムチャーム+

一枝に花ひとつのスタンダードタイプ、香りも楽しめるピンクのバラです。丈は約70㎝のものでしたが、花は蕾の段階から大きく水があがると一気に力強く開花してきました。バレンタインデー用に赤いバラを探していましたが、これほどにパワフルな花に巡り合ってしまいましたのでゲットするしかなかったです。花は人の心をとらえるとさらに魅力が増すと思います。ましてバレンタインのようにスペシャルな機会にはそんな花が必要ですね。

購入時は花に痛みがないか、葉に白いスポットがないかよく確認してください。また萼が蕾にぴったりとついているものは咲きません。十分に下がっている事も選択のポイントです。もっとも最近はそんな未熟な花を出荷する所はなくなりましたが、海外からの輸入ものに限っては可能性も無きにあらずです。バラは花の中でも短命ですのでよい物を選ぶとそれだけ長持ちにつながります。以前冬の時期でしたが約一か月咲き続けたバラもありました。観察力もトレーニングしてゆきましょう。

アストランチア スターオブファイヤー

人参と同じセリ科に属します。この 'スターオブファイヤー'は茎が黒っぽく、また中心部分の花の周りに着くガクの先端にも黒がみられる種類です。写真は明るく写っていますが実際はボルドーのように深い色です。湿地を好みヨーロッパの山間の森などに広く分布。A.マキシマ、A.マヨールなどはお馴染みで、白い花を付ける A,マヨールのアルバ、赤い花のA.ムーランルージュ, 薄いピンクと白の上品なコンビネーションのA.ルビークラウドなども美しいです。

冬は一週間以上持ちます。付きすぎている小さな蕾はカットしてしまうと水分がそれだけ大きな花に集中してくれます。

Ref: https://hort.extension.wisc.edu/articles/astrantia-astrantia-major/

 

デンファレ リナホワイト

原種系の蘭デンドロビウム・ギバナムの交配種。デンドロビウム ファレノプシスの流通名ですが、花の形が胡蝶蘭に似ている事からこのように呼ばれています。ref: https://www.aos.org/orchids/additional-resources/dendrobium-culture.aspx

南国の花ですので暖かい場所を好みます。冬の間は茎を切り戻す程度で何も手入れはいりません。夏気温が25度を超える頃は水をこまめに替え、都度茎を切り戻してください。茎の色が変わったら水中のバクテリアが増えますので、色の変わった所から切り落とし短くしてしまいましょう。

リナホワイトは大きすぎず使いやすいサイズのお花です。長いまま楽しんでも、アレンジメントに入れても重宝します。沖縄県で栽培されています。国産クオリティはいいと思います。

 

ヴァンダ オーキッド

お正月用のお花として入荷。東南アジアやオーストラリアの一部で気温も湿度も高い国の出身ですので寒くない環境が好ましいです。たくさんの品種がありますが、一般的によく見るのは青紫系です。薄いバイオレットもありますがいずれもブルーベースのお花とよくマッチします。蘭は花が付きすぎて元気がなくなる場合があります。下から花を数個切り取り、茎も深く斜めに切り様子を見て下さい。水がしっかりあがれば色も形もそのままで数週間お楽しみいただけます。

大きくなる植物ですが、着生植物のため天井からつるして栽培してみたいです。