春 3月~4月、5月中旬ごろ

ニゲラ ミスジーキルホワイト

白いニゲラです。花は大きな羽状のガクに囲まれ一重の軽い花びらを付けます。この軽さと野性的な雰囲気がたまらなく好きです。花びらは可憐で4~5日したら散ってしまいますが、そのあとそのままにしておくと種の部分が膨らんできます。その変化もぜひお楽しみください。4月から5月上旬までは一般家庭のお庭でも咲いています。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

デルフィニウム プラチナブルー

スプレータイプのデルフィニウムです。4月にも使い、今月も購入しました。繋ぎの花としてスプレータイプのデルフィニウムはとても使いやすいためです。そして今頃は流通量が増えお値段もお手頃です。しかし今回はこの時期としては異例の28℃越えが2日もあり、はかなくも5日位で衰えてしまいました。本来北海道などの寒い場所で栽培されており、暑さや湿気は苦手なお花です。

ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花の蕾がイルカの形に似ているとの事から来たようです。薬草としての利用があったようですが有毒植物です。色のついている部分は萼で、実際の花は中心部にある小さな部位です。

下葉をすっきりと整理し絶対に水につかる部分に葉が残っている事がないようにして下さい。水はこまめに替えその都度茎を斜めに切り戻して下さい。少しの手間で水がしっかりと花まで行き届き美しく保てます。

ギリア・カピタータ レプタンサブルー

先月も使いましたが、今回も予定している作品のイメージにぴったりだったため入荷しました。ところが気温28度以上の夏日が2回あり花瓶の中で真っ先にダメになってしまいました。暑さが苦手というのはわかっていましたが、ここまではっきりしているとわかりやすいです。 このお花は気温が上がりすぎない4月に使ったほうがベターでしょう。

北米西部からメキシコあたりまでに分布しているそうです。暑さや蒸れが大の苦手。葉を触ると少しぺちょっとした感じがあります。おそらくペチュニアと同じで虫を寄せ付けない自衛なのではないかと思います。ギリアにはカピタータ種の他にもトリコロール種、レプタンサ種というのがあるようです。

水に浸かる部分の葉を取り除き、茎を斜め切り。4月には週に数回切り戻すとますます綺麗に開花し、約一週間持ちました。意外にも強いお花でした。5月は夏日があり4日でアウト!こんなに暑くならなければ5日位は大丈夫だったと思います。

ニゲラ グリーンマジックシード

ニゲラの花が終わり種をつけた状態のものです。丸く風船のように膨らみ周りにはモサモサとした萼片に囲まれています。この中に黒い種が沢山入っているはずです。こちらの’グリーンマジックシード’はちょっと普通のニゲラと違う感じで、シードポットがまん丸で萼の部分が180度展開しています。色はグリーン一色。フレッシュなままブーケやアレンジメントに使い、後はドライにしても楽しめます。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

シノグロッサム

今月は青いお花を多くピックアップしていました。ワスレナグサの背丈を2倍にしたような水色の可愛い花を見つけました。余りにも可愛いので購入してしまいました。中国南西部あたりが原産のお花です。春遅くから霜の降る頃まで花が咲き続けるとあります。こぼれだねでどんどん増えるともありました。水あがりは心配していたほどひどくなかったのですが、フロレットが水あげ中からボロボロ落ちてしまい使えるかどうかは最初から微妙でした。幸い入荷した次の日のレッスンでこの花を使った生徒さんはいませんでしたのでラッキーでした。様子を見るとやはり厳しい!高温な日があり4日後くらいには水も濁りとても使える状態ではありませんでした。涼しく風通しがよい庭先で観賞するのが良いみたいですね。ちょっと目を惹く水色でしたが残念です。白い花の品種もあるとの事です。

葉は楕円形でシルバーかかったグレー、やわらかな毛に覆われています。ボリジと同じムラサキ科ですのでちょっと似たところはあります。

ref: https://gardenstory.jp/plants/98039

 

 

ガーベラ レンブラント

ガーベラは一晩かけてゆっくりと水揚げします。その後は浅水で大丈夫。特に気温の高い時期は7㎝あれば十分です。花瓶の水を変えるタイミングで茎を斜めにカットしメインテすれば、モノが良ければ2週間も楽しめる事があります。オランダではロックウールで水栽培され、日本でも同じように栽培されているのが多々ありますが、やはり畑で育ったほうが力強く頼もしいです。お値段は手ごろで一年中入手可能なのも嬉しいです。ガーベラを購入する時はいつも生産者さんを確認しています。トップの方のガーベラは水揚げの段階から状態がよく、お配りしても安心感があります。生産者さんとフラワーショップ、ショップとお客様ともに信頼関係でつながると思います。だからいつもよいお仕事です!

様々な色と大きさがあり、咲き方も多様なガーベラ。茎には葉がなくすらりと長いのですが、滑りにくくブーケにもアレンジメントにも万能です。形がはっきりとしているためメインの花としても活躍してくれます。最近は種類も豊富、表情も違いとても楽しいです。このガーベラは光と影の巨匠レンブラントの名前です。オランダで彼の作品を見たときはインパクトが強くとても衝撃的でした!

生産者:林園芸 様

ガーベラ ビーバー

小ぶりのガーベラで中芯は黒、花びらの中心部はピンク外側は白の複色です。このピンクの色合いは一緒に使おうと思っているバラにも同じような色があります。同じ色をいくつかピックアップするとコーディネーションしやすくなります。春のお花ですが、通年栽培されていて入手しやすいお花です。キク科ですので長くお楽しみいただけますが、夏の暑さは苦手です。もしガーベラを夏に頂いたら花瓶の水は10㎝以下で管理しましょう。こまめに切り戻しをし(2日に一回程度)、切り口をリフレッシュしましょう。少しは花持ちが違うと思います。

イオンメサ/イオノシジューム ポップコーン ハルリ

以前入手した時は11月。今回は4月でしたので、いつが本来の開花時期なのかと思いましたが、他の方の情報ではいつでも気の向いた時に咲いてくるみたいです。I. 'ハルリ’ は白に近いクリーム色、ピンクに色と黄色の部分も見られ個体により色の出方も違います。手にしたものはちょっとピークがすぎていたのでしょうか、はらはらと花びらが落ちてきました。あまり目にしない花なので、なかなか特徴を知る機会がないお花です。オンシジュームの花形の面影が強く、色はイオノプシスのピンクが出やすいような感じです。小さく可憐な花びらが可愛いです。

オンシジュームのGom. flexuosa と他の属種イオノプシス Inps. utricularioidesの人口交配によりできた品種です。2001年シンガポールのボタニカルガーデンにより発表されています。英国王立協会の登録ではIonmesa Popcornとの事です。シンビジュームやイオノプシスは南米の樹々に着生して育っているそうです。乾燥にも強いとの事です。

斑入りコデマリ ピンクアイス

柔らかく小さな葉には模様があり花はソフトオレンジ、ピーチとピンクが混ざったような可愛い色です。コデマリとはわかりましたが、一般的な白いコデマリより花の房は小さいです。葉も花も豊富についているため枝を落とし短めにして水あげし様子を見ました。最初の3日位は元気でしたが4日目になるとやっぱり水下がりが顕著でした。もっと整理して水揚げするべきだったようです。今回は初めての入荷でしたのでよい経験となりました。

バラ ティネケ

純白のウェデイングドレスのデザインはクラシック。ご本人のご希望はグリーンがのった白のバラ。とても華奢な花嫁様でしたのでビラビラタイプの大振りなバラは真っ先に消去。このカテゴリーに入る王道のバラでしたらこの花しかないでしょう!もうこの品種をご存じないフローリストもいらっしゃるのではないでしょうか。白薔薇のマスターピース R. 'ティネケ'、エレガントで素敵です。