春 3月~4月、5月中旬ごろ

シンピジウム/シンピジューム アバンセ

お正月用として必ず入れるお花はこちらです。インド、ネパール、中国などをまたぐヒマラヤの高山地約1000mくらいの場所が原産の物と台湾など比較的暖かい場所の原産の物両方があります。ハイブリッドですので良いとこどりで寒さや高湿度に強い品種が多いです。お正月はお値段相当厳しかったので長さで妥協しました。

優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きます。ファレノやシンピジュウム、ヴァンダなどの蘭類は大きな花が多く水あげも時間がかかるものです。花に元気がなくなってしまった場合は、下のフロレット数個を切り落とし、丈も短めにすると元気が出てきます。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

キンギョソウ レジェレモネード

月初に使ってとても好評でしたので色違いをリピ買いです。かなりよいお品ですが、年末価格はちょっと行き過ぎです。香りのするストックを探していましたがよい物がなかなか出てこず、スナップドラゴン 'レジェレモネード' というレモンイエローのラインフラワーに決めました。とても綺麗なお花です。寒いので先端までは咲かないと思いますがそれでも一週間はお楽しみいただけると思います。 茎は斜めに消毒したナイフで深くカットし水に浸かる葉は取り除いてください。

ユキヤナギ 小雪

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい!ついつい季節先取りで目を奪われてしまうのですが、路地物で4月に咲くお花、12月はさすがに厳しかったかな。昨年もそんな事書いていましたので、来年はリストの見直しをしてから買い出しに行こうと思います。

茎はとても固いです。枝切ばさみで茎の先端を縦に割りをいれると水がりがよくなります。木槌で茎の先端を10㎝位たたく方法もありますが、その際は茎を洗ってから花瓶に入れましょう。

アマリリス/ヒッペアストルム クリスマスギフト

クリスマスの時期に、特別なお花として出回ります。品種名は’クリスマスギフト'  年末の贈り物としてのオーダーにご用意いたしました。

原産は南米、交配により美しい品種が沢山あります。本来はヒッペアストラムというべきですが、日本ではアマリリスとして昔から流通しています。なお本来のアマリリスは南アフリカ原産のネックドリリーと呼ばれるベラドンナの品種です。

茎は空洞の為、補強のため茎の中に棒を入れて飾る事もできますが、ブーケに入れるため茎の両脇にワイヤーでセキュアリングをかけています。エレガントな花がゆっくり開花し少し長く楽しませてくれると思います。

キンギョソウ レジェピンク

黄色、薄ピンク、濃いピンク、ピーチに赤など、色のグラデーションが美しい物が多く、青以外の色があります。最近は色のバリエーションが増え中間色同士の複色も美しいです。庭先では春から夏にかけて咲きますが、花屋の店頭では12月から並びます。日持ちは1週間としましたが、花瓶に入れて切り戻しをかければもう少し長く楽しめます。ですがあまり寒すぎる環境はどうも苦手なようです。暖かくなっても花持ちはあまり変わらず一週間は楽しめます。茎が太く全体的に力強くしっかりしたものを選びましょう。やっぱり今年もストックが高値のためスナップドラゴンが大活躍です。

食用(エディブルフラワー)でも流通があります。

ラナンキュラス エムクリーム

薄いレモンイエロー Mシリーズはとても丈夫でかなり前からある品種で安心して使えます。小さく少し弱いかなと思いましたが、そんな理由で使ってみる事にしました。

ラナンキュラスは西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸の原産。お手入れは花瓶の水替えの時に茎を斜めに切り戻す程度。花びらはデリケートですが、茎がしっかりした物を選べば、極めて丈夫です。

ラナンキュラスの大まかなタイプ:ELEGANCE, Clooney, Aazur & Butterfly。ELEGANCEは大型、Clooneyは手ごろなサイズ、Aazurは色の種類が多く小さめな花をつけます。Butterflyは一重の花びらで軽いタイプです。日本でも特有の呼び名があるようです。変り咲きも多く、一本一本咲き方が違い個性豊かな花ですので、とても楽しいです。

パールアカシア

シルバーリーフが美しく、また花の蕾も付けていました。ミモザアカシアの仲間で葉はやわらかくとても扱いやすいです。オーストラリア原産で春にレモンイエローの花をこれでもか!というくらいつけます。寒い時期でしたので以外にもフレッシュな状態で約1週間は持ちました。アカシアは水あがりが悪く、また私は花の花粉も苦手なため敬遠していましたが、来年また入れたいと思います。

スプレーストック ハイカルテットチェリー

まだ時期的に早いかなと思いつつも、もう心は冬を超えて春。ちょっと勇み足すぎですね。やはり旬にお求めください。

花瓶の水を変えるたびに斜めに切り戻してください。葉は絶対に水につけないよう切りもどした時に要確認。切り戻しをかけ茎をリフレッシュすると暖かいお部屋でも10日位持ちます。

ファレノプシス/胡蝶蘭 ミディタイプ

フクシアの紫かかった強いピンクを連想させるようなリップ。ミディタイプですが気高く美しいオーキットです。モスオーキットとよばれますが、この花ビラにもピンクのストライプがあり蝶や蛾の羽のパターンと同じです。

小ぶりの胡蝶蘭の種類をミディと呼んでいますが、ミディタイプの胡蝶蘭には花の名前がついていない事が多いです。お花の名前は次回のリピート買いには非常に役立ちますのでぜひつけていただきたいものですが、品種改良が重なり色の出かたも多様で難しいのかなとも思うようになりました。

時々この花も水落ちする場合があります。原因は花が沢山付きすぎている事だと思います。下の花の数個カットし、茎をざっくりと大きく斜め切りし水揚げをしてください。このひと手間で違ってきます。お試しを!ナイフ・鋏は消毒してから使ってください。

英語ではモスオーキッド、蛾が羽を広げているような所からそのニックネームが付いたらしいですが、それにしてもエレガントな蛾ではないですか.....