初夏

5月中旬~6月

ルスカス

艶やかな濃いグリーンでとても使いやすい葉物です。葉の部分は茎が平べったく変形した物で、葉の裏側に花が付いている場合があります。アフリカ北部のアルジェリア、モロッコ、チュニジア、スペインやシチリアやマルタ島、地中海沿岸原産。葉の色も変わりにくく大変長持ちです。一年中入手可能なのはありがたく、特に八丈島産の物は高品質でいつもお気に入りです。春から夏の物は色も濃く出るような気がします。

ブーケやアレンジメントに切り分けて使います。長い茎に沢山葉がついており、下の方まで余すことなく使ってしまいます。

Ref: The Kews http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:540453-

セイヨウテマリカンボク/ビバーナム・スノーボール

いつもは5月位に使うお花ですが、もう市場には並んでいますと昨年書いていました。もう2月の出荷は定番になりつつあります。小さな枝でしたが地産地消はやはり強く、リビングに置いてもゆっくりと開花し10日間以上楽しませてくれました。今の時期はどの花も長持ちしますのでその分のお値段と捉えています。

流通名はビバーナム・スノーボール。こんもりと花が密集して若枝の先につきます。蕾の状態はライムグリーン、開花が進むと白になります。ガマズミ属の植物の花は白やピンクが多く香る物もあります。花が終わると赤い実をつけます。しかしこちらのV.ロゼウムに関しては実はつきません。ブーケなどにいれるとふわふわと揺れ爽やかなライムグリーンの色と共に初夏を感じさせるお花です。水揚げがやや難ですが、上がれば長持ちしてくれます。小さな花は茎が柔らかくアレンジメントには扱いにくいです。

清潔なナイフでシャープに切り込み、花瓶の水を替える時にさらに切り戻しをして楽しんで下さい。クロンキスト体系等の旧分類ではスイカズラ科に属していました。

アリウム コワニー

春暖かくなってから咲く花ですが、1月寒の入りにはすでに市場にならんでいました。早いのはわかっているのですが長持ちするお花の為、店舗用に入荷。花言葉もぴったりでしょ?

ユリ科に分類されていましたが、今はヒガンバナ科です。ほのかなネギのような香があり英語ではガーリックやオニオンとつくニックネームがたくさんあります。球根植物で本来は春から夏に咲く花です。蝶々は好みのようですが蜂はまったく関心がないようです。冬一月頃から出回り寒い時期はとても長持ちします。

common names: Naples Garlic, Daffodil Garlic, false garlic, flowering onion, Guernsey star-of-Bethlehem, star, white garlic and wood garlic

デンファレ ルーシーピンク

長い穂に沢山花がついているタイプの花を敬遠していた生徒さんたち。そろそろ慣れていただこうと思いこのお花をチョイス。長く使ってももよいですし、切り分けて使う事もできる万能なお花です。ブルーベースの透明感あるお花ですので本来は紫やブルーなどとの相性がよいです。

デンファレは原種系の蘭デンドロビウム・ギバナムの交配種。デンドロビウム ファレノプシスの流通名ですが、花の形が胡蝶蘭に似ている事からこのように呼ばれています。ref: https://www.aos.org/orchids/additional-resources/dendrobium-culture.aspx

ステムが長い蘭は水が先端まで届きにくく管理が難しい花の一つです。もし花が付きすぎている場合はトップの小さすぎる蕾を数個カット、あるいは下の花を1~2輪整理すると水揚げもよくなります。切り分けてアレンジメントに利用すればすべての花に水が行き渡りますので有効的な利用法です。その際はステムをアレンジする前に30分程度水を吸わせコンディションを整えると張りが戻りよい状態となります。

アルストロメリア ハドソン

やっと秋が深まってきましたので、秋色に混ぜて紫も入れたくなりました。今年のアルストロメリアはとてもお値段がはり、手を出さなかったのですがそれでも一本で華やかなお花は魅力的です。でも今回はパッキングを外したら少し残念でした。茎がねじれており花数もまばら。お配りの花だったのですがごめんなさい。

南アメリカ アンデス山脈の寒冷地が原産。ハイブリッドで色も白、ピンク、赤、オレンジなどどれも複色で豊富です。デリケートな花びらではありますがとても丈夫で長持ち。花は散形花序・茎の頭頂で5つから7つに分かれひらひらとした花を付けるため取り分けてアレンジメントに使えます。本来は春の花ですが流通は通年です。雄蕊は花が完全に開ききってしまったころに取り除くと水替えの時など服につく心配がありません。

 

ガーベラ ピンク色

中芯は黒、中心から外側に向かってピンクが薄くなってゆく品種です。名前がついていませんでした。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。

トルコキキョウ ボヤージュライトシャンパン

八重咲きのボヤージュシリーズの一つです。シャンパンという名にふさわしく、ライムグリーン、ライトピンク、ライトページュと様々な色が見られ、フリンジの入り方にも上品さが漂います。気温が落ち着いてきましたので花持ちは約一週間くらいとしましたが、個体にもよります。

 

ヒペリカム 紅葉

紅葉が美しい枝の一つにヒペリカムがあります。国産の色づいた枝は秋に出回ります。もちろん春から時々グリーン物は見かけますが、葉は比較的早く枯れてしまいますので、今の時期は色が付いたままの状態で長く持ちますので使い頃かと思います。

一般的にヒペリカムと言えば、一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されておりいつでも入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

ヒペリカム ココディアプロ

艶やかでとても綺麗な赤で、品質もトップクラスでした。輸入品でしたがこのクオリティでしたらまったく問題ないと判断しました。

ヒペリカムは一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されておりいつでも入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

ファレノプシス/胡蝶蘭

クリーム地にそれほど強くないピンクのストライプ。小さめのファレノプシスをミディタイプと言います。サージュ用にご用意しました。

早春から夏にかけてが花期の為、今は季節的に小ぶりです。蘭類はとても暑さに強く、ウエディングではよく利用いたします。特に髪につけるヘッドドレス、胸元を飾るコサージュやブートニア、そして手首につけるリストレットなど、人間の体温の影響を受けやすい箇所の飾りには大変重宝します。小さくても、一つでもエレガントさは変わりませんね。

東南アジア生まれのランの園芸品種です。花を扱う時のナイフはいつもしっかりと消毒をし、夏の時期は少しこまめに水替え&切り戻しをかけて下さい。暑さには強い花ですので一週間はお楽しみいただけると思います。上手に管理すればもっと長持ちします。