7月~8月

アリウム オータムビオレ

10月最後の金曜日、えっアリウムがまだあるの?花の世界の季節感も薄れてきたこの頃です。夏から初秋に見かける花です。ネギボウズと同じ形で遠くからでもすぐわかります。花持ちはとても良いのですが、鮮度が良いためやっぱりネギ臭いのです。自分のアレンジメントにだけ使いました。アリウム 'オータムビオレ'は色も主張がないほどの薄紫。かえってこの方が野原の花という感じがしますので気に入っています。成長してくると花粉がワサワサ出ます。花粉症の為、その花粉を見るのも苦手ですのでさっさと抜いてしまいました。「ボウズ憎けりゃ袈裟までにくい」ですね。

特別な手入れはいりません。茎を斜めに切るだけで、花瓶に入れている時は切り戻しをかけると水が上がりやすくなります。かなり丈夫ですので浅水で大丈夫です。

アジアからヨーロッパ、アフリカ北部地中海沿岸や北米にも広く分布。

ref: https://fukukaen.co.jp/allium-hanakotoba/ 花言葉

オンシジューム イエローエンジェル

青みを感じるブルーベースの黄色。日本名ではムレスズメラン、群生している様子からこの名があるようです。いつもはハニーエンジェルですが、今回はオーダの為、ランクアップしました。赤紫のアンスリュームと使う予定です。

メキシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色やオレンジなど色も様々です。暑さに強く、気温が下がった今頃は一週間以上お楽しみいただけます。

パニカム ヴァーガタム

染色しているパニカムです。水あげの際手にも手に染料が付き、花瓶の水も青くなります。下から染料を吸わせているのか、染料にディップしているのか不明です。染めた花は好みではないのですが、レッスンの内容によりこの品種だけは時々購入します。エアリーでとても美しく使いたいと思います。北米東部のロッキー山脈の東側に多く分布しています。背丈は2mにもなり秋風にそよぎながらたなびく姿は美しいです。

アレンジメントやブーケにも使いやすく風情がでる花材です。私はイネ科の花粉症があるため倉庫で花瓶ごと出して管理しています。自分で使用する時は花粉が飛び散らないようヘアースプレーで事前処理しますが、それでも長くは置いておけません。

ベロニカ ブルービクトリー

青の色が美しく、ついつい買ってしまいます。基本クラスのトランジショナルの選択肢として用意しました。選ばれなかったのでエルシェイプのアレンジメントに自分で使いました(笑)。フローラルフォームに入れると上方向に穂先が伸びてきます。横向きにしても一週間後には見事にすべての花が規則正しく上向きになっていました。上向きのパラレルデザインに向く花です。

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。その後は時間と共に頭が垂れ動きが出てきます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/

オンシジューム メルローレッド

甘い香りが漂うオンシジュームですが、色がワインレッドやピンクなどの複色で手にしたことのないオンシジウムです。素敵で思わず手にしてしまいました。玄関を入るともうこの花の香りで心癒されます。

キシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色など色も様々。茎の下から開花が進み終わった花の部分は散りますので早めに処分し、茎の切り戻しをすれば長く楽しめます。

花言葉ref: https://hanakotoba.net/oncidium/

リキュウソウ / 利休草 / ステモナ

暑すぎた夏を越え、今の時期こんなに立派なリキュウソウに巡り合えるとはおもいませんでした。丈は80㎝もあります。茶花として人気の草花ですが、軽くて趣があり私も好きな草です。長い茎は切り分けてアレンジメントに使いました。ふんわりとベースを覆い花を引き立ててくれます。

先端は優しいライムグリーンで蔓状になりますが、蔓のようになるのは先端だけで茎はまっすぐ。葉は2枚と3枚が交互に段差になって付きます。江戸時代中国から渡来。分布は中国上海付近、インドネシアと日本。優雅な姿で茶花として広く用いられていました。グリーンのグラデーションも美しく葉は優しく長いまま使っても切り分けても使いやすいです。春の終わりごろから出回り初夏にピーク。葉の裏に小さな花を見つける事もあります。繊細ですがかなり丈夫です。途中切り戻しをいれると長く楽しめます。動きも出やすくウェディングブーケなどにお勧めなグリーンです。

トリトマ / ニフォフィア

ニフォフィアもしくはクニフォフィア。赤、オレンジ、黄色、ライムグリーンにクリームなど様々な交配品種が存在する。70種類のニフォフィアの内47種が南アフリカ東部の湿地帯に分布。花は品種により冬であったり夏であったりと開花時期が違う。一部は食料となったり根が肺の症状に効く薬草としても扱われるようです。アロエとよく似た花であり、実際にアロエ類と特徴が似ています。

真っすぐな茎もあり曲がった茎もあり。カーブした茎も魅力的です。

Ref: http://pza.sanbi.org/kniphofia-species

花言葉ref: https://hananokotoba.com/tritoma/

モカラ ルビー

秋色の朱赤で小さな花を探していました。やっぱり色的にはこちらが目に留まり今年も入荷。入荷の状態もよく、しかもお値段手ごろでレッスンにはとても重宝します。

モカラは人工的に交配されてできた品種です。栽培は東南アジアの国々が盛んです。蘭は花が付きすぎていると水上がりが悪く、茎についているすべての花の元気がなくなる事が多いです。そんな時は思い切って下の花2-3個、あるいはダメージが大きい花を切り落とし、茎もナイフで切り戻しをし深水で様子を見て下さい。本来蘭の花はとても丈夫で水さえうまく上がれば2週間くらいは持つお花です。切り取った花もお皿に水をはり、花を浮かべ違ったスタイルで楽しめます。よいお花を上手に手入れして楽しんで下さい。

アンスリューム テラ

トレンドカラーの茶色系を意識して、それに合うような色合いを探していました。A.’テラ’ はピンクベージュで優しい「モカ・ムース」色に合いそうです。

アンスリウムの実際の花は中心部に小さく付き、色のついている部分・つやつやとしていて光沢のあるハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼びます。葉の一部、真ん中から突き出ているものが小花を密につけた肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)と呼ばれます。台湾、オランダ、日本でも栽培が盛んで周年の流通があります。南米原産ですので暖かい気温を好みます。上手に管理すればとても長くお楽しみいただけます。