キャスケードブーケ
キャスケードブーケ
花材の均等配置
クラシックとは永遠に変わらない完成されたという意味で使われます。ラインアレンジメントではありますが、茎は緩やかなラディアル(放射状)となっています。またボトムに入れるグリーンは下向きに入れるテラッシングというテクニックも使っています。詰めすぎず少しラフなくらいに入れてゆくと今回の花のボリューム感とバランスがとりやすくなります。
今回はニューサイランという葉が見つからず、急遽クロコスミアの花の葉で代用しました。葉を利用したかったため色は赤、目をつぶって購入してきましたが、結果all right! 彩度の強いアクセントカラーになり、夏の雰囲気が出てきました。季節の花材もお楽しみください。
ヒマワリは首が曲がっている事が多く、実はアレンジメントにはちょっと難しいお花です。高さがある器ですのでヒマワリを数を7つに増やし、緩やかに動く列となるようにアレンジメントにしています。中心部の上から下まで目が自然に流れとても強くインパクトのある作品となりました。狙いはここです!
このラインアレンジメントは三方見のアレンジメントの基本となります。この形の両方のボトムを広げればトライアンギュラーとなり、インバーティトT、さらにはS字スタイルのホガースにも変化させられます。アドバンスレベルになっても時には基本のリビューも入れています。基本が身についていれば将来的にどんなスタイルにも展開がスムーズとなり、もぶれない技術につながります。
英国ではラインアレンジメントと呼ばれる縦長のスタイルのマスターピースがあります。花の動きで目線を縦に促すようにアレンジしてゆきます。ヒマワリで緩やかな線の流れを作ってみました。