春 3月~4月、5月中旬ごろ

ラナンキュラス オルレアン

少しクリームがかった優しい白地の淵にほんのり赤が乗っています。縁取りもまばらで時々スポットとなる箇所もあり、そこも魅力的です。成長が進み開くとカップ状になります。球状になるエムーシリーズほど目立つ存在ではありませんので、むしろ使いやすい品種ではないでしょうか。開花時はかなり大きくなりますので、大型の花瓶に投げ入れスタイルのアレンジメントに入れました。幾重にも重なった花びらは繊細で美しくとても目を惹きます。

花が大きく頭が重いため、細い茎の物が折れてしまいました。ある程度長いままで楽しんだ後は短くしてアレンジメントに利用するのがよいと思います。上手に管理すれば10日以上楽しめます。最初の頃は水をよく吸いますので花瓶の水は多めに。切り戻しをかけ気温が高くなってきたら、少し涼しいい場所へ移動してあげて下さい。

 

ツルバキア フレグランス

甘い香りが漂います。一つ一つの花も可愛いのでみかけると購入しますが、今年はバラよりお値段張りました。う~んここまで高いと次回は躊躇してしまいます。

南アフリカの喜望峰の東上にあるNothern Provinceが原産、東ケープのあたりに広く分布。葉に傷がつくとガーリックのようなにおいがするためソサイエティ・ガーリックとも呼ばれています。ピンクや薄紫色で6枚の花弁があり小さな王冠が中心部に突き出ています。甘くよい香りがする可愛い花で、この花が市場に出回ると暖かい春が来るサインです。 

バラ ヴィンテージ

クラシカルななんとも言えない雰囲気と思い手にとりました。ネーミングはぴったりですね。70㎝もある立派なものです。バラは5日くらいしか日持ちがしないと思われている方が多いとは思いますが、寒い時期によいバラを購入すると10日近く楽しむことができます。茎を切り詰め花瓶をきれいにしてお楽しみください。

 

コデマリ

枝物の部類ですのでやや水揚げが悪いですが、丁寧に処理すると一晩で先端まで水が上がります。もし元気がないようでしたら、もう一度茎を切るか木槌などで茎の先端を軽くたたき深水で管理して下さい。花も葉も沢山ついているため他の葉の代用にもなります。長い茎を利用して動きのあるアレンジメントやブーケにしてはいかがでしょう。

フリージア ブルーシー

春のお花の定番の一つがフリージアです。今年はびっくりするくらいお値段があがってしまっていましたが、やはり外せませんでした。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。そろそろ卒業のシーズンですね。フリージアも3月から4月がピークとなり、旬の季節となってきます。

チューリップ ゴリラ

とても綺麗な紫色のフリンジ咲きです。やや小ぶりで、手にした時は蕾もまだまだ固かったのですが上部からはフリンジが見え愛おしさもありそのまま持ち帰りました。生徒さんにも人気ですぐになくなってしまいました。その後10㎝も茎が伸びすらりとした姿になっていました。下の葉を整理し茎を切り詰めながら楽しんでください。気温が低い時期ですと1週間以上は花びらも落ちずに楽しめます。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!

チューリップ アルマーニ

とても魅力的な深い赤、ブルーベースではなくイエローベースの赤です。淵にうっすらと黄色かかった白があり、蕾の時から存在感がありました。かなりしっかりしていて、みずあげ後5日くらいは真っすぐな姿勢を保っていました。その後大きく開花してきてゆったりと茎がカーブしてきました。開花しても見事なお花。旬のお花で市場では沢山品種が揃うチューリップ、春なのですがなぜかこんな強い赤が魅力的に見えました。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!

ベロニカ

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/

切り花でよく耳にするのは V. longifolia (長い葉)と V. spicata (穂状の)

レモンリーフ

レモンリーフと呼ばれますが、英国ではサラル Salalもしくはゴーテリア gaultheriaと言わないと通じません。北米東部が原産。アレンジメントにブーケに万能な葉です。皮のようなザラザラ感が特徴です。葉物としてほぼ一年中入手可能です。晩春に白やピンクのスズランのような花をつけるそうですが、花付きのレモンリーフはまだ見たことがありません。とにかく丈夫で長持ちです。ブーケの最後の仕上げによく使っています。