春 3月~4月、5月中旬ごろ

バラ マーロン

鮮やかなオレンジ色に目が行きます。今年のパントンのトレンドカラーは「ピーチファズ」オレンジのバリエーションですので、強めの橙色ですが今年の色として大いに利用したいと思います。入荷したマーロンは長さ約60㎝、茎も葉もしっかりしていてなんとなく強健そうな感じです。思った通り開花時はとても美しく花自体もパワフルでした。

水に浸かる葉はすべて取り除き、茎を斜めにナイフで切ります。初日はやや深水にしてタップリ水を吸わせ、その後は花の長さの半分くらいの水で管理しています。大きな花や葉になるほど水は吸いますので、気温の高い日が続けば水の減りかたも早くなります。

スプレーカーネーション グリーンガーデン

ここの所ミントグリーンがお気に入りで、今回もグリーン系のSpカーネを手にしていました。緑色は何にでも合わせやすく、私にとってはニュートラルな存在。白が多く含まれ明度も高めの為、この花を入れると全体が明るくなります。スプレータイプのカーネーションは花と花を繋ぐ役目があり、アレンジメントには切り分けて使えとてもエコロジカルなお花となります。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。

ガーベラ コロナ

彩度が高くとても鮮やかで目を捉えました。ガーベラは鋏についた雑菌が入らないように生産者さんは手でねじりながら収穫します。入手した段階でも鋏やナイフは消毒し花を長持ちさせる努力をしています。もともと丈夫な花ですが、そのひと手間でさらに美しさが増すと思っています。

ガーベラは最初の水揚げで花首がしっかりしたら少な目の水で管理をするとよいです。花瓶の水替えをする時に茎を斜めに切り戻しリフレッシュさせてください。花は新鮮な水が命!

ニゲラ

花は大きな羽状のガクに囲まれ一重の軽い花びらを付けます。この軽さと野性的な雰囲気がたまらなく好きです。花びらは可憐で4~5日したら散ってしまいますが、そのあとそのままにしておくと種の部分が膨らんできます。その変化も楽しいんです!4月から5月上旬までは一般家庭のお庭でも咲いています。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

洗礼式のお祝いの花束

若い姉妹の洗礼式があり、お祝いの花束にとご注文いただきました。素敵な人生の門出に、スズランを入れてスィートなブーケを2つお作りいたしました。スズランには「幸福の訪れ」という花言葉があります。4月の下旬から5月上旬にかけたった1週間しか咲かないお花です。グットタイミングでした!

 

ファレノプシス/胡蝶蘭 ミディタイプ

優しく甘いオレンジ色の地にピンクの網目模様が入っていますのでおそらく'KVビューティ'かなと思います。リップは濃いピンク。小ぶりのミディタイプです。白い大きなものから比べれば小さめですが、品質はかなりよく花は肉厚色もはっきりと出ています。蘭を始めトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、暑さを感じる気温では毎日のお水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。

バラ ミッシェル

鮮やかななのですがどことなく品を感じる黄色です。艶やかな葉としっかりとした茎。レッスンで使う花の色は特に決めていなかったのでこのお花にしました。ミッシェルという名前、オバマと繋げたくなるようなイメージが浮かびました。第44代アメリカ合衆国大統領のファーストレディ、華やかさの中にも知的でクールな面を持ち合わせたオバマ夫人になぜか重なってしまいました。

ちょっとラウンドのアレンジメントにはサイズオーバーでしたが、運よく手にしたよいお花ですから大胆に思い切り使ってゆきましょう!