春 3月~4月、5月中旬ごろ

ファレノプシス/胡蝶蘭 ミディタイプ

オレンジとピンクがほんのり感じられるベージュ。オーダのお品です。数輪しか花はありませんでしたが、小さなアレンジメントでしたのでこれでよいと思います。胡蝶蘭が一本入るだけでアレンジメントも上品に格上です。

小ぶりの胡蝶蘭の種類をミディと呼んでいますが、ミディタイプの胡蝶蘭には花の名前がついていない事が多いです。お花の名前は次回のリピート買いには非常に役立ちますのでぜひつけていただきたいものですが、品種改良が重なり色の出かたも多様で難しいのかなとも思うようになりました。今回のお花はミディタイプの中では中輪サイズ、同じ品種を数本合わせて主役になってもらいたいと感じる花です。

花があまりにも多く付きすぎている場合は、時々この花も水落ちする場合があります。下の花の数個カットし、茎をざっくりと大きく斜め切りし水揚げをしてください。このひと手間で違ってきます。お試しを!ナイフ・鋏は消毒してから使ってください。

英語ではモスオーキッド、蛾が羽を広げているような所からそのニックネームが付いたらしいですが、それにしてもエレガントな蛾ではないですか.....

ラナンキュラス ラックスアリアドネ

年末の入荷でしたので、ちょっと時期がはやいのか花全体に力を感じませんでした。お正月用のアレンジメントのオーダを承り、ご用意したお花です。パワー不足でしたのでサイドに入れて脇役で頑張ってもらいました。もう少し高品質ですと全体に使えたのですが、こうなると春を待つばかりです!

ラックス(Rax) シリーズは花びらが通常のラナンキュラスより少なく、一重咲あるいは少な目の八重咲で、見た目にも軽いお花です。ラックスシリーズは色も豊富でギリシャ神話からとった素敵な名前の品種が沢山あります。品種改良に携わった綾園芸さんの解説によると、花びらには光沢がありラナンキュラス+ワックスでラックスと命名との事です。今回はラックスアリアドネ、白地に中心がピンク外側に向かって白にグラデーション。開花が進むと色が薄くなるのが特徴で、数日すぎるとほぼ白です。その変化の過程も楽しいものです。茎のかなり下から枝分かれしている為、花のサイズにバリエーションがあり大変使いやすかったです。水はやや多めに管理し、給水フォームでアレンジする場合は水切れさせないようこまめにチェックをしてください。先端に行くにつれ茎は柔らかいためフォームを使うときは優しくお取り扱いです。

ラナンキュラス スラファト

定年退職を迎えた女性の方への贈り物としてオーダーを承りました。実は同じ歳、自分がもしもらう立場であったらどんな感じのお花が嬉しいかと考えました。何かインパクトが出るものが欲しいと思い、だったら赤い花!バラは比較的短命、だったらもっと長く楽しめるお花とあれこれ考えラナンキュラスの赤に絞りました。お仕事場が東京都府中市の鳩林荘の事務所。事務所の敷地にあるゆかりのグリーンを入れ、長年お疲れ様と思いを込めてお作りしました。お気に召されるとよろしいのです。花言葉は「あなたは魅力に満ちている」。これからも充実した日々をお過ごしください。

ラナンキュラスは西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸の原産。お手入れは花瓶の水替えの時に茎を斜めに切り戻す程度。花びらはデリケートですが、茎がしっかりした物を選べば、極めて丈夫です。

スプレーストック イエロースパークカルテット

どんどん新しい品種が出てきます。今回初めて使います。ストックは香りよい春のお花です。一つの茎に一つの花穂は背が高く後ろ側で松の近くに置きますが、今年は小さなアレンジメント用にスプレータイプを用意しました。とても幸せな香りです。今の時期、私は花粉によるアレルギーがもっとも少なく、お花の香りを存分に楽しんでいます。

花瓶の水を変えるたびに斜めに切り戻してください。葉は絶対に水につけないよう切りもどした時に要確認。フラワーデザイナーにとってはオールラウンドに使える優れたアイテムです。

キンギョソウ フラッシュパール

黄色、薄ピンク、濃いピンク、ピーチに赤など、色のグラデーションが美しい物が多く、青以外の色があります。最近は色のバリエーションが増え中間色同士の複色も美しいです。庭先では春から夏にかけて咲きますが、花屋の店頭では12月から並びます。日持ちは1週間としましたが、花瓶に入れて切り戻しをかければもう少し長く楽しめますが、あまり寒すぎる環境はどうも苦手なようです。暖かくなっても花持ちはあまり変わらず一週間楽しめます。茎が太く全体的に力強くしっかりしたものを選びましょう。2023年冬はストックが高値のためスナップドラゴンが大活躍です。

食用(エディブルフラワー)でも流通があります。

ユキヤナギ 小雪

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい!今年入荷の物はなかなか開花せず。やはり季節が早すぎるが原因だと思います。蕾がすくなく、これではいくら暖かくしても厳しいです。

カーネーション/ダイアンサス オーロラオレンジ

春の花ですが真冬にも入手可能です。一瞬染めの花かと思うくらい鮮やかなオレンジの淵どり。蕾のまま入荷していますのでどの程度開くかは不明でしたが、ガクが比較的大きかったので購入に至りました。花びらは軽い密集で、開花後も他のカーネーションと比べると軽い感じです。開いた時のサイズは大きくなりました。今まで手にしたものとはちょっと違ったタイプかなとも感じます。色合いを楽しんで下さい!

茎は必ず節と節の中間点で斜めに鋭くカット。これはアレンジをするときも鉄則です。花はほどほどに開いたものがよいです。葉も茎も痛みのないものを購入すれば、長くお楽しみいただけます。

ハクモクレン/マグノリア

艶やかで美しい葉、裏はマットな感触でブラウン。特徴的な葉は米国でクリスマスリースに使われます。たまたま見つけた葉ですが、この美しさに魅せられてしまいました。とても丈夫でドライになってもあまり姿は変わらず、色もかなり長く緑をキープしていますので、いろいろな目的で使えます。クリスマスのお届けのアレンジメントに入れたく購入しました。

マグノリアの花は3月から4月頃、桜の開花より少し前に開花します。枝は柔らかく多少の曲げは大丈夫です。開花すると大きくまた花びらにも傷がつきやすいため、蕾の段階でアレンジしてしまうとよいです。紫色の花は紫木蓮(シモクレン)と呼ばれます。ほのかでとてもよい香りがあります。庭のシンボルツリーとして植えたい憧れの樹です。

ファレノプシス/胡蝶蘭 ミディタイプ

青みの強いピンクですが、優しい色合いです。

小ぶりの胡蝶蘭の種類をミディと呼んでいますが、ミディタイプの胡蝶蘭には花の名前がついていない事が多いです。お花の名前は次回のリピート買いには非常に役立ちますのでぜひつけていただきたいものですが、品種改良が重なり色の出かたも多様で難しいのかなとも思うようになりました。今回のお花はミディタイプの中では中輪サイズ、同じ品種を数本合わせて主役になってもらいたいと感じる花です。

時々この花も水落ちする場合があります。原因は花が沢山付きすぎている事だと思います。下の花の数個カットし、茎をざっくりと大きく斜め切りし水揚げをしてください。このひと手間で違ってきます。お試しを!ナイフ・鋏は消毒してから使ってください。

英語ではモスオーキッド、蛾が羽を広げているような所からそのニックネームが付いたらしいですが、それにしてもエレガントな蛾ではないですか.....

バンクシア

オーストラリアやアフリカに分布。170品種もあるヤマモガシ科の植物。オーストラリアとアフリカは大陸がつながっていたとの説があるので、両方が原産地であると思います。山火事になると種を飛ばし種の存続をする面白い植物です。乾燥に強くドライフラワーになっても姿は変わりません。スワッグなどで楽しむとよいと思います。