花の色 黄

スイセン 球根付 テータテート/テタテタ

Narcissus 'Tete-a-Tete'、'テータテート、テタテタ' 日本では様々な呼び名がついていますが、原種系のミニ水仙で芳香もあります。球根付きで流通しており一つの球根から3-5個も花芽が上がってきます。冬の寒い時期から黄色い花が咲きますのでとても華やか。一株にいくつも花が上がりシクラメンのような形になるため、シクラメン水仙とも呼ばれます。ヘアサロンにはグラスに入れてお届けしました。

水仙は英国王立園芸協会で大きく14類に分類されとても数えきれないほどの品種があります。一般的に背丈が20㎝位ある物は、復活祭(イースター)前の四旬節(レント)の時期に咲くためレントリリー、イースターフラワーなどとも呼ばれます。

ナルシッサスは切り取ると茎から粘った液が出ます。この液は他の花に悪い影響を与えてしまいますので単独で水あげをしてください。一日個別管理の後は他の花と一緒に花瓶にいれても大丈夫です。念のため液が手についた時はすぐに洗い流してください。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/suisenengeishu.htm ←いつもとても詳しく解説されています

ラナンキュラス キティラ

'キティラ'は鮮やかなレモンイエロー。2月はいつも目に鮮やかな色が使いたく反対色の濃い紫のムスカリと一緒に入荷しました。

ラナンキュラスは西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸の原産。お手入れは花瓶の水替えの時に茎を斜めに切り戻す程度。花びらはデリケートですが、茎がしっかりした物を選べば、極めて丈夫です。

ラナンキュラスの大まかなタイプ:ELEGANCE, Clooney, Aazur & Butterfly。ELEGANCEは大型、Clooneyは手ごろなサイズ、Aazurは色の種類が多く小さめな花をつけます。Butterflyは一重の花びらで軽いタイプです。日本でも特有の呼び名があるようです。変り咲きも多く、一本一本咲き方が違い個性豊かな花ですので、とても楽しいです。

アイリス レティキュラータ ペインテッドレディ 球根付

早春に咲くアイリス。水彩画のような優しい色合いから 'Painted Lady'と名前がついています。ペティキュラータはアイリスの小さな種類で、コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクやロシアの原産。耐寒性が強くまだ寒い春先の丁度スノードロップやチオノドクサ(シラーの仲間)やクロッカスなどの咲く頃に開花します。淡い水色とレモン色が目に優しくビビットな花の色が多い今に時期はとても珍しく新鮮に感じます。新種との事です。

球根植物を飾る時は根が水に浸かっていれば長く鑑賞できます。球根がどっぷりと水に浸かってしまうと、温度の高い部屋ではあまりよくありません。甘やかさない程度がちょうどいいです。

パンジー カルメン

園芸品種として1800年代に北ヨーロッパにてサンシキスミレとビオラなどを交配して生まれたようで、今日では数えきれないほどの品種があり、色も緑以外はほとんど出ています。 フローリストが使うパンジーは丈が長めに栽培されているものです。茎が柔らかく吸水フォームには向きません。小さなブーケが一番この花の魅力を出せると思います。

オンシジューム ハニーエンジェル

鮮やかな黄色で茶色い斑点がない品種です。最近はこのハニーエンジェルしか見なくなりました。安定してよいオンシジウムが入手できるのはありがたいです。

メキシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色など色も様々。茎の下から開花が進み終わった花の部分は散りますので早めに処分し、茎の切り戻しをすれば長く楽しめます。府中市のご自宅でオンシジウムを栽培している方がいらっしゃいます。秋から咲き始め初冬まで咲いています。途中寒くなると温室へ移動させていらっしゃいました。我が家の胡蝶蘭も1月頃から蕾を付けます。蘭類は秋から春まで楽しめる品種が多いようです。

フリージア アラジン

春のお花の定番の一つがフリージアです。季節走りの花は畑の栄養をたっぷり吸っているため非常に美しく、ご家庭でも長く楽しめます。今の時期は少しお値段高めですが絶対に期待を裏切らないお花です!

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。フリージアも3月から4月がピークとなり、卒業式の頃が旬となります。

キルタンサス

南アフリカの球根植物で7月から2月位まで大変開花時期が長い種類です。管状の花が放射状に広がりこの形も独特。鮮やかな黄色が目に留まりますね。ほのかな香りも楽しめます。茎が大変柔らかいためアレンジよりもブーケ向きです。白やオレンジ色もあります。

白 Cyrtanthus mackenii var. mackenii 南アフリカ共和国クワズール・ナタール州の南部(KwaZulu-Natal)原産
黄/クリーム色 Cyrtanthus mackenii var. cooperi クワズール・ナタール州より少し南の東ケープ州に分布

チューリップ ビンゴ

白地に外側が薄い黄色の’ビンゴ'。いろいろな種類が出回っており本当に選ぶのが大変です。市場では今日はこれ!と直観的にすぐ取らないと人気の品種はすぐになくなります。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

スカビオサ イエロームーン

小花のブーケを作る目的で、小さめのお花で脇からの枝の処理がされてない枝を求めました。細いのでとてもデリケートです。上手く使わなければ折れてしまいそうなのですが、今回は春の弱い茎を扱う練習ですのでぴったりの花材でした。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。本来夏の花のようですが、日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。大きなサイズの物は目立ちますので注意しましょう。

英語名にmourningbrideとあり、気になっていましたので花言葉を調べてみました。紫のスカビオサは喪中の未亡人に送る花のようで、そのため喪中の花嫁=未亡人との別名があります。花言葉も寂しく悲しい意味がありました。

ギンヨウアカシア / ミモザアカシア

オーストラリア東南部のNew South Walesの島の限られたエリアが原産。少量の水でも育つ...という事は根が大きく張り家の基礎を壊してしまう可能性もありますので注意が必要です。ラテンのAcacia baileyanaはオーストラリア出身のボタニストFrederick Manson Bailey氏に由来します。冬から早春にかけて香のある花を付けます。葉は繊細で、細かく切れ込みの入った羽状複葉で色はシルバーグレー。

鮮やかな黄色い花をつけますが、私は花粉症で苦手です。できるだけ蕾の状態の物を選び葉としての利用にとどめています。ガサガサしてボリュームのある葉はブーケや給水フォームを使わないアレンジメントなどにとても有効的です。水上りはさほど良くないため、あまり長い枝は途中でカットしてコンディショニングしています。暖房の効いている部屋では特に注意しましょう。