花の色 紫

トルコキキョウ フリンジブルー

北米 ワイオミング州南東部、ネブラスカ、テキサス南部やメキシコなどミシシッピ川とロッキー山脈の間の草原地帯が原産。現地で咲いていた花はうす紫色、テキサス・ブルーベルという愛称で親しまれてきました。日本での交配が進み花はシングル咲き・ダブル咲き色も白、グリーンかかった白、クリーム、優しいオレンジピンク、優しい黄色、紫と白の複色があったりととても豊富です。気温の高い時期にありがたいお花です。よい物でしたら5輪も6輪も一枝につきますので華やかになります。水に浸かる部分の葉はきちんと処理をしましょう。小さなカケラでもバクテリア発生の原因になります。尚、真夏は茎がぬめります。こまめに水を取り替え茎を切り戻してください。

エリンジューム リーベンウォルシー

尖った葉に尖った苞が特徴です。一般的にはグレーイッシュなブルーが多いのですが、この品種は鮮やかな紫です。あまりにも美しく手に取ってしまいました! ヨーロッパ原産で冷涼な気候を好みますので、日本でも北海道や長野など比較的涼しいエリアでの生産が盛んです。そのため暑さが残る今年の10月上旬はいささか厳しかったようです。茎がぬめるようでしたらドライフラワーでお楽しみ下さい。

せり科ですので、私には強い花粉のアレルギーがあります。もしアレルギーで花粉症の症状が出る場合はお知らせください。

 

フジバカマ

秋の七草の一つ 薬草として古くから用いられていました。花はとても小さな花が密集して茎の先端に付き、開花と共にシベが出ます。あまり目立つものではありませんが、対生につく深く3裂の葉は美しいです。桜餅のような香りがあり、平安時代には干した茎や葉を洗髪に用いたり、防虫、芳香剤としての利用があったとの事です。

今回入荷した物は斑入りもあり、紫の花に混じり白の花もありました。他の菊類同様比較的長く楽しめる花ですが、私は様々な花粉症があるため別の部屋に置きました。
 

モカラオーキット ブルーボーイ

モカラは人工的に交配されてできた品種です。栽培は東南アジアの国々が盛んです。蘭は花が付きすぎていると水上がりが悪く、茎についているすべての花の元気がなくなる事が多いです。そんな時は思い切って下の花2-3個、あるいはダメージが大きい花を切り落とし、茎もナイフで切り戻しをし深水で様子を見て下さい。本来蘭の花はとても丈夫で水さえうまく上がれば2週間くらいは持つお花です。切り取った花もお皿に水をはり、花を浮かべ違ったスタイルで楽しめます。 よいお花を上手に手入れして楽しんで下さい。

クルクマ 乙女の香

マレーシア原産。熱帯地方におよそ40-50種が分布。茎の先端にはピンクや白の苞が美しく重なり、花は苞の下の部分から出てきます。葉柄が真っ直ぐで長い葉も涼しげです。暑さに強く花もちも約2週間(真夏は毎日の水替えと切り戻しをしています。)エレガントでデンファレと合わせて長く楽しみました。

インド原産の薬草のウコン/ターメリックもこの仲間でCurcuma longaと呼ばれています。こちらは食用で観賞用の切り花としては出回っていないようです。

クルクマ ペティオラータ 花
クルクマ ペティオラータ 花

 

ミニパインアップル

南米ブラジル原産。ミニパイナップルとしてオーナメンタル(装飾)目的で流通。茎付で販売されていますが、ドライにすると2週間くらい飾っておけます。茎から実が真っ直ぐについているため、直線的なアレンジメントーヴァーティカルやパラレルに目を惹くアイテムとして使用できます。とても小さい紫色の花が実本体にいくつも付きます。

リンドウ

リンドウは根が薬草として用いられ、とても苦い事から竜胆という字が当てられています。日本や朝鮮半島、中国に分布。約800種類もあるそうです。秋に咲く種が多いのですが、春から初夏にかけて咲くものもあるとの事。今回使った種類は茎が柔らかく曲がりくねったタイプです。花のサイズも小さくいつも利用する真っ直ぐなタイプとは異なります。ですが、やはりリンドウはリンドウ。花もちがよく約10日次々と開花してくれ目を楽しませてくれました。冷涼でやや湿り気のある土地を好むようです。

アイリス

アヤメの種の部分のため日持ちはかなり長いです。アヤメは乾燥地帯に生息し、葉よりも花が上につきます。横から見ると網のような模様があります。花びらの中心部から1/3ほどまで広がります。

トルコキキョウ パピヨンブルー

花弁がシングルタイプのトルコキキョウです。脇役で使いたい時など目立ちすぎずに重宝です。沢山蕾がついていますがかなり落として使いました。写真は蕾を落とした後です。生産者の方もこれだけ小さな蕾が付けばそれは大変ですね。本来は長持ちする花でしたが、やはり蕾が沢山ある分栄養も足りないようです。次回はもう少しすっきりとした枝を選びたいと思います。北米原産