花の色 橙 オレンジ

クルメケイトウ オレンジクィーン

クルメケイトウはトサカケイトウから交配されてできた品種です。コロンと丸いのが特徴です。比較的小ぶりですので使いやすいと思いました。色は鮮やかで綺麗なオレンジです。黒とオレンジのハロウィンカラーで活躍です。

水がうまく上がらない場合は、沢山ついている葉を落とし茎をナイフでシャープにそぎ切りしましょう。一日だけ深水で様子を見て下さい。頭頂がぱりっと元気になったらお水はほどほどに、あまり深水ですとセロシアは茎が柔らかくなり腐りやすいです。夏から出回りますが、気温が落ち着く秋に使うのがお勧めです。

アンスリューム テラ

トレンドカラーの茶色系を意識して、それに合うような色合いを探していました。A.’テラ’ はピンクベージュで優しい「モカ・ムース」色に合いそうです。

アンスリウムの実際の花は中心部に小さく付き、色のついている部分・つやつやとしていて光沢のあるハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼びます。葉の一部、真ん中から突き出ているものが小花を密につけた肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)と呼ばれます。台湾、オランダ、日本でも栽培が盛んで周年の流通があります。南米原産ですので暖かい気温を好みます。上手に管理すればとても長くお楽しみいただけます。

ヒマワリ/ヘリアンサス プロカットレッド

今年の花の流行色は「モカムース」。優しいブラウン系です。そんな話題を書いていたら茶系の花が欲しくなってきました。深い茶色のヒマワリですが、もう秋口ですからたまには遊んでみようと入荷しました。偶然にも花粉が出ないタイプとの事です。秋は花粉症の方も多いので、よいかもしれません。固有品種名の通り光に当たると赤味が強いですが、日陰ではかなり深いブラウンです。

向日葵は太陽の方向に向かって咲いていると言われますが、成長期に光に当たると光の当たっていない反対側の茎が伸び、太陽の方向に傾きます。でも日が沈むと今度は昼間とは反対側の茎を成長させます。生物の体内時計による現象です。

ref: https://biome.co.jp/biome_blog_129/

アニゴザントス/カンガルーポー ゴールドフィーバー

久々に目にしたのでやはり買ってしまいました。茶色ともオレンジともとれる微妙な色合い、中はライムグリーンで目を惹きます。素敵な秋色、使いたくなりました。今月のお配りの花はダークブラウンのヒマワリと合わせて、シックな大人色にしてみました。風変わりなものもこの界隈のマダムたちには人気です。

花は産毛で覆われておりふんわりとした独特なテクスチャーです。オーストラリア西部原産で地下茎を持つ植物です。花は管状/筒状でチューブが枝から直接ぶら下がっているようです。横から見るとカンガルーの前足のようにもとらえられ 'kangaroo paw’ と呼ばれるようになったようです。枝の長さも70㎝と長く、ブーケにもアレンジメントにも使えます。乾燥にも寒さにも耐えられるとの事ですので、もしかしたら庭に植えられるかもしれません。ポピュラーな色は黄色ですが、外側が黒、内側がグリーン、赤やピンク、あるいはグリーン等も見たことがあります。茎がとても長く水揚げに時間がかかるために、適当な長さに切ってから処理をしたほうがよさそうです。初日に水がしっかりあがらないと長持ちしません。

花瓶で飾る場合は何度か切り戻すと先端に水が届きやすいのでよいと思います。

花言葉ref: https://hanakotoba.net/kangaroopaw/

スプレーカーネーション 'ヴェデット'

入荷直後はオレンジがのっていますが、開花が進むと花びらの淵にオレンジが少し残る程度で、ほぼラブリーなクリームイエローとなります。蕾が沢山ついているスプレーカーネーションです。本来は春のお花、若干茎の弱さが目立ちますが花持ちはとても良く、小さな蕾まで開花してきました。やはり国産はこんな所まで違います。大きな花と花の間を繋ぐトランジショナルでフィラーとしての役目として多くの利用があります。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

 

バラ 'オレンジロマンチカ'

大きく鮮やかなオレンジ色のバラ ’オレンジロマンチカ' 。咲き方は中心部がくぼむカップ咲きです。沢山欲しかったのに10本しかありませんでした。残念!これからウェディングシーズンの為、本当に入手したい場合は事前予約が必要です。

バラも花瓶の水に浸かる部分の葉はすべて取り除き、なるべくナイフを使って茎を斜め切りにすると水の吸い上げがよくなります。その後茎をリカットしてゆけば、よい物であれば1週間持ちます。バラは比較的短命な花ですので割り切って美しさを楽しみましょう!

花言葉ref: https://www.i879.com/hanablog/tag/

バラ 'カルピデューム '

中輪で鮮やかなオレンジ色、ペタルの外側に少しだけウェーブが入る定番のバラです。肉厚で巻は固く展開も緩やかですので使いやすいです。

バラも花瓶の水に浸かる部分の葉はすべて取り除き、なるべくナイフを使って茎を斜め切りにすると水の吸い上げがよくなります。その後茎をリカットしてゆけば、よい物であれば1週間持ちます。バラは比較的短命な花ですので割り切って美しさを楽しみましょう!

ジニア/ヒャクニチソウ クィーンライムオレンジ

和名は百日草。暑い季節から秋ごろまで長く咲く花です。鮮やかな赤やオレンジから白に優しいピンクまで色も豊富でサイズも様々。今回はライムかかった複雑な色です。ラフィアのフレームに合わせるためナチュラルテーストの花材を探していました。色もライムグリーンかかったオレンジで微妙なニュアンスです。ジニアエレガンスなど八重咲や、鮮やかなオレンジに模様が入るメキシコヒャクニチソウ、葉が細いリネアリスなどがあります。今回はあまり日持ちしませんでした。この花は当たりかハズレかがはっきりとしているように感じます。当たりを見極めるのは難しいデス。

キク科ですので花粉が飛びます。過敏症の方は季節を問わず注意が必要です。

*花言葉は福花園さんからのコピーです。https://fukukaen.co.jp/zinnia-hanakotoba/

フォルミウム / ニューサイラン

縦に細長い葉で2m近くまで育つもの物もあります。一年中流通していますが、シンプルな葉は涼しげで、いつも私は夏に使っています。特別な手入れは不要で、茎を少しずつ切り戻せば暑い夏でも10日は頑張ってくれます。線の強調が欲しいアレンジメントなどに相応しい植物です。国産も流通があります。

名の通りニュージーランドが原産で、年間を通して入手が可能な植物の為、手の器用な現地のマオリ族はこの繊維を用いて、マントやスカートを編んで作ったり、魚の網を作ったり、かごを編んだり、紐を作ったり、布を作ったりとテキスタイルとして様々な品目に活用しています。その事はなんとキャプテン・クック(James Cook 1728-79、イギリス海軍士官、海洋探検家で海洋地図を作った人)の文献に記載があったそうです。
ref: https://en.wikipedia.org/wiki/Flax_in_New_Zealand

ファレノプシス/胡蝶蘭 ロッティプリンセス

優しいく薄い黄色とピンクが混ざったような色です。派手さはなく上品です。何に入れても品よくまとまるような気がします。

蘭をはじめトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、人にとっても暑いと感じる時は毎日お水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。ちょっとの手入れで花は長くお楽しみいただけます。もしアレンジメントに入っている場合は、最後に残るお花だと思いますので、茎を切り戻し一輪挿しにして飾ってもよいと思います。