花の色 青

アイリス レティキュラータ キャサリンホジキン 球根付

早春に咲くアイリス。ペインテットレディと同じグループで、レティキュラータのグループ内のIris histrioides (薄い水色の花)と Iris winogradowii (淡い黄色の花)の掛け合わせです。正式にはIris x histroides ‘Katharine Hodgkin’という表示が望ましいのですが、一般的にはI. reticulata 'Katharine Hodgkin’で流通しています。ペティキュラータはアイリスの小さな種類で、コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクやロシアの原産。耐寒性が強く、寒い春先のスノードロップやチオノドクサ(シラーの仲間)やクロッカスなどの咲く頃に開花します。レモンイエローの地が水色の脈が沢山入り下地がほぼ水色になるくらいです。中央付近にわずかに残るレモンイエローとのコントラストも素敵です。春まだ浅い頃から咲きだし悪天候でもあまり花には影響がないとの事。3月購入でしたので、成長が早くあっという間に花が咲いてしまいましたので、1月から2月にかけての利用が良いかもしれません。

オキシペタラム / ルリトウワタ ブルースター

星のような形に咲く小さな花で、茎そして葉までもが全体に綿毛で覆われやわらかな触感です。以前はガガイモ科でした。切ると毒性の白い液が出ますがかぶれの原因となりますので気を付けて下さい。水色の花のブルスター、ピンクのピンクスター、そして白のホワイトスターがあり園芸品種です。ブラジル南部やウルグアイ原産、東オーストラリアに帰化している植物です。暑さにも強いため日本でもよく育ちます。この花と言えば高知県産です。

水あがりが悪い植物ですので湯あげがお勧めなのですが、'ピュアブルー'は問題ありません。生産者さんの努力ですね。

デルフィニウム プラチナブルー

スプレータイプのデルフィニウムです。ブーケのフィラーとして使用します。本来は初夏のお花。季節の違う花を手にしていましたが、デルフィニウムは本来北海道などの寒い場所で栽培されており、ある程度の寒さはむしろ好環境です。品質のよい物を入れれば今の時期は長持ちする事は間違いなしです!

ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花がイルカの形に似ているとの事から来たようです。似てますでしょうか? 薬草としての利用があったようですが有毒植物です。

下葉をすっきりと整理し絶対に水につかる部分に葉が残っている事がないようにして下さい。水はこまめに替えその都度茎を斜めに切り戻して下さい。少しの手間で水がしっかりと花まで行き届き美しく保てます。

1月から2月は多くの花を使いたい季節です。春の種類が豊富、寒い時期で水替えはそれほど気を遣う事もなく、またお正月後であり3月の高値の前、ウエディングも少なく花がもっともお手頃になる頃なのです。

パンジー ジュエリーボックス

園芸品種として1800年代に北ヨーロッパにてサンシキスミレとビオラなどを交配して生まれたようで、今日では数えきれないほどの品種があり、色も緑以外はほとんど出ています。 フローリストが使うパンジーは丈が長めに栽培されているひらひらフリルのフレンチタイプものです。茎が柔らかく吸水フォームには向きません。小さなブーケが一番この花の魅力を出せると思います。一足先に春。この時期沢山使いたいお花です。

最近は品質もよくなりぐっと日持ちするようになりました。特別な手入れは不要です。茎を時々切り戻しリフレッシュしてあげましょう。

ムスカリ マウンテンレディー

ライトブルーが下3/4で、白が上から1/4位で色のコンビネーションが爽やかなムスカリです。アルメニアカムの交配品種と思われます。 ベル状の小さなフロレットが一本の茎に密集して付きます。トルコの松の森が原産。球根付ですので根が水に浸かっていれば楽に1週間~10日は持ちます。色は紫・濃いブルー・白などでどれも素敵。茎も美しく濃い色でしたら小さなアレンジメントやブーケにアクセントカラーとしてのご利用もお勧めです。

ムスカリは青いベル状の小さな花が密集して穂の先端につき(総状花序)、葡萄のように見えるためグレープヒヤシンスとも呼ばれます。交配種がほとんどで、水色や白との複色など様々あります。

ムスカリの代表品種

アイリス レティキュラータ ペインテッドレディ 球根付

早春に咲くアイリス。水彩画のような優しい色合いから 'Painted Lady'と名前がついています。ペティキュラータはアイリスの小さな種類で、コーカサス山脈周辺のトルコやイラン、イラクやロシアの原産。耐寒性が強くまだ寒い春先の丁度スノードロップやチオノドクサ(シラーの仲間)やクロッカスなどの咲く頃に開花します。淡い水色とレモン色が目に優しくビビットな花の色が多い今に時期はとても珍しく新鮮に感じます。新種との事です。

球根植物を飾る時は根が水に浸かっていれば長く鑑賞できます。球根がどっぷりと水に浸かってしまうと、温度の高い部屋ではあまりよくありません。甘やかさない程度がちょうどいいです。

パンジー カルメン

園芸品種として1800年代に北ヨーロッパにてサンシキスミレとビオラなどを交配して生まれたようで、今日では数えきれないほどの品種があり、色も緑以外はほとんど出ています。 フローリストが使うパンジーは丈が長めに栽培されているものです。茎が柔らかく吸水フォームには向きません。小さなブーケが一番この花の魅力を出せると思います。

ヴァンダ オーキッド

特別な時にこそ使いたいお花です。東南アジアやオーストラリアの一部で気温も湿度も高い国の出身ですので寒くない環境が好ましいです。たくさんの品種がありますが、一般的によく見るのは青紫系です。薄いバイオレットもありますがいずれもブルーベースのお花とよくマッチします。蘭は花が付きすぎて元気がなくなる場合があります。下から花を数個切り取り、茎も深く斜めに切り様子を見て下さい。水がしっかりあがれば色も形もそのままで数週間お楽しみいただけます。

スィートピー アスカ

スィートピーは香りのする春のお花の一つですが、先週から見かけています。軽さを出したかったので数量が多かったのですが購入に至りました。ギリシャのクレタ島、イタリアのシシリアなどが原産です。原種は黄色だけがなかったようですが、今の園芸種は何でもありです。ただし人工的に色を吸わせてある物はあまり美しさを感じません。沢山の数を購入せねばならず、ご近所の皆さんにお求め頂きました。ご協力ありがとうございます。

ササリンドウ

ササリンドウは葉の形が笹のようになっている事からこう呼ばれているそうです。野性種との事で丈夫です。調べていると源頼朝の家紋との事です。深い青紫、茎までも赤紫色で、秋の風情タップリです。ハロウィンの時期ともかさなりあえてこの色を選びました。

茎は斜めに切るだけ、水も汚れないため手もかからずです。ご家庭で飾るのにはとてもお勧めのお花です。

長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく、花が終わればつぼまった状態で茎に残るため花瓶の周りを汚すこともなく、そのままほったらかしでも大丈夫です。