ヤドリギ
他の樹木に寄生しこんもりと丸く茂る植物です。日本、韓国では落葉樹のケヤキ、ブナ、ミズナラ、クワや桜類の樹々に見られます。冬に他の樹木が丸坊主になっても、この植物は鳥の巣のように半円形になり茂りますので、見た事があるのではないでしょうか。
独特なオリーブグリーンの葉と茎。葉は対生で倒披針形でぽってりと厚い革質。半透明で小さなジェルボールのようなモスグリーンやオレンジ色の実が沢山ついています。クリスマスの時期に出回りますが、古代ケルト人にとっては神聖な木、イギリスでは将来を誓う愛の樹などいろいろエピソードもあります。
高木についていますので、採取するのはとても大変。そのためとても高価です。今年は思い切って購入したのですが、なんと連れ帰ってきたその日から枝はパラパラと落ち全滅でした。着生していた樹の栄養状態の影響のようです。ちょっとめげてしまいましたので、今年はもう購入を見送ります。
白い実はセイヨウヤドリギ/オウシュウヤドリギとして流通。ヨーロッパの地中海沿岸、西インドやミヤンマー、ベトナムなどの原産。European mistletoe、Common mistletoeと呼ばれます。私のはオレンジの実でした。デリケートですので国産の物だと思います。