Proteaceae

ヤマモガシ科

アデナンサス クネータス

三角のシルバーリーフで、先端の若い部分はピンク色。色合いが優しく珍しさも手伝ってか、目に留まる素敵なリーフです。オーストラリア原産、ゆえに乾燥と高温は強いようです。しかし切り花となっては水は命。ナイフで茎を斜めにカットし、しっかり水あげしてから使いましょう。あまり長さがとれませんので、小ぶりのアレンジ向きです。

リューカデンドロン ピューベセンス

南アフリカのケープ北部及び東部に育つ植物。雌株と雄株があり、花は7月から10月頃まで咲き、種は10月に熟す。花は緑かかったクリームで雌株が大きく育ち4㎝位の実となる。苞葉にも花被にもシルバーグレーの毛がはえている。閉じている時はぽってりとしているが、開くとかなり個性的でインパクトがあります。 現地ではエディブルだそうです。写真グリーンキャビアのすぐ上のグレーの実です。

ref: http://pza.sanbi.org/leucadendron-pubescens

プロテア ピンクビーナス

赤が強いピンクです。花期は11月から2月頃まで。色の出ている苞はつややかで葉に痛みのない物を選びましょう。水はあまり必要としないとの情報もありますが、それは根があっての事。むしろサイズが大きい分お水はたっぷり必要です。水あげは丁寧に行い、開花を確認してから出荷です。開いてしまえば2週間はフレッシュな状態で楽しめます。茎はシャープに斜め切りです。ナイフを使いましょう。ドライでお楽しみになる場合も一度はきちんと水揚げし綺麗な花の色の状態でドライにすれば一年は色も形も綺麗です。

バンクシア

オーストラリアやアフリカに分布。170品種もあるヤマモガシ科の植物。オーストラリアとアフリカは大陸がつながっていたとの説があるので、両方が原産地であると思います。山火事になると種を飛ばし種の存続をする面白い植物です。乾燥に強くドライフラワーになっても姿は変わりません。スワッグなどで楽しむとよいと思います。

リューカデンドロン ジュビリークラウン

交配により輩出された園芸品種です。Leucadendron laxum or Leucadendron lanigerum hybrid。ギザギザした萼に包まれていて個性的。スプレータイプですので、切り分けて使う事もできます。ドライになってもよい感じです。

入手後はしっかりと水揚げしましょう。長い場合は丈を短くするとみずあがりがスムーズです。とても長持ちしてくれます。

グレビリア バイレアナ/ゴールド

表側は深いグリーン、裏側はマットな質感のブラウンのリーフです。葉の形状は大きく切れ込みも深く入っています。個性的でとても人気です。ドライになっても美しくクリスマスのアレンジメントやスワッグなどに使いました。

花は8月から12月まで咲き、非常に甘い香りと密があるため昆虫や鳥たちが集まってくるそうです。

ref: https://somemagneticislandplants.com.au/white-oak 樹の写真があります。

リューカデンドロン アヨバスカイ

もうリューカデンドロンが出回る時期になってしまいました。11月から12月にかけてアフリカから輸入されます。乾燥してくるとしっかりと実物になりますので、花瓶に残っても捨てないように! フレッシュで良質なものほど茎が柔らかくナイフがよく入ります。水は一日おきくらいに取り替え、常に綺麗な状態にしておくことが肝心です。これはどの花にも言える事ですね。余分な葉は処理すると水揚げもよくなります。

リューコスペルマム スーパーゴールド

南アフリカケープの東側が原産。同じヤマモガシ科にプロテアがあり、プロテアの原産地とほぼ同じです。こんもりと茂り枝の先に花が付きます。木に着いたままにしておけば春から4か月もの間さきつづけるとの事です。花の形はユニークで、針が沢山刺さった針山のようで英語ではピンクッションという名前がついています。

学名であるリューコスペルマムは’白い種’という意味があります。これはその実が光沢がありスムーズな実が白っぽい色をしているからです。この実が熟成しはじけると種がこぼれます。蟻により蟻の巣に運ばれ火事などの天災あるいは捕食者から逃れているようです。

花の色は爽やかなレモンイエロー。彩度がキリリと高く鮮やかさが目を捉えます。短く使いましたが、今回の枝も40㎝はありました。せっかくの植物、敬意を払って葉のついている茎もしっかりと使いました。まだ若く願わくばもう少し開いた状態の物が欲しかったです。

リューカデンドロン コアラブラッシュ

’コアラブラッシュ'で探してみたのですが、みつかりませんでした。 先端の葉先に可愛いピンクがのっています。この様子からブラッシュという名前になったのだと思います。'L.discolor 'が似ていますので、この品種としてご紹介します。南半球は季節が反対、日本の秋口はオーストラリア・あるいはアフリカの春先となります。季節的に春先の若い枝ではないかと思います。ちょうどシュートが出てその先端が黄色である場合が多いです。いずれにせよリューカデンドロンは83品種もありますので、その一つとしておきます。

こんなに丈夫な植物ですが、今回に限っては暑さは厳しく下の葉から枯れてゆきました。ですが約一週間、さわやかな色を十分楽しませていただきました。

ref: ttp://pza.sanbi.org/leucadendron-discolor