夏
7月~8月
夏から秋へ
クルクマ 乙女の香
マレーシア原産。熱帯地方におよそ40-50種が分布。茎の先端にはピンクや白の苞が美しく重なり、花は苞の下の部分から出てきます。葉柄が真っ直ぐで長い葉も涼しげです。暑さに強く花もちも約2週間(真夏は毎日の水替えと切り戻しをしています。)エレガントでデンファレと合わせて長く楽しみました。
インド原産の薬草のウコン/ターメリックもこの仲間でCurcuma longaと呼ばれています。こちらは食用で観賞用の切り花としては出回っていないようです。
デンファレ ミスティーン
花弁の先端に向けてピンクが濃くなってゆくエレガントなデンファレです。花付きもよく茎も十分しっかりしていました。タイからの輸入品です。個体差が大きく、5日でダメになってしまったのもあれば切り戻しをかけながら2週間美しく咲いている花もあります。毎日の水替えそして茎の切り戻しはこの時期は花を扱う私たちのお約束です!
蕾が早い段階で黄色く変色してしまった場合は咲きませんので茎ごと切り落としてしまいましょう。蕾だけ切り落としても先端に水が行き渡っっていないため茎もすぐに痛んできます。悪い部分はさっさと切落し今ある花を楽しむようにして下さい。
ソラナム
ナス科の植物は非常に多く100属2500種があり、トマトピーマンジャガイモからタバコもナス科 中南米原産でアルゼンチンの5200万年前の地層から化石もある。真夏の切り花として用意しましたが、水が汚れますので数日飾った後はドライにしてしまったほうが簡単です。赤い色がいつまでも続きますので秋まで飾れます。品種名の記載がなかったのですが日本、中国、インドに分布するヒヨドリジョウゴSolanum lyratumに似ています。
Ref: http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/syokubutsu/SogoZukan/hishi/nasuka/index.html
リンドウ
オーソドックスな濃いブルーのリンドウですが、白やピンクなどもあります。花が開花するタイプと開かないタイプがあるとの事です。このニューHB安代は花の形がスマート(細い)で、長い茎にすらりとした花の姿が素敵です。
リンドウは夏から秋にかけて様々な種類が出回ります。長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かしてグルーピングして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく花が終われば、つぼまった状態で茎に残るためそのままほったらかしでも大丈夫です。
竜胆の種類 http://ashiro-rindo.com/rindo_kaikaziki.pdf
ドラセナ レフレクサ ソング・オブ・ジャマイカ
幸福の木として人気のドラセナレフレクサ。マダガスカル原産、主に観葉植物としてよいお値段で流通していますが、今回は切り花として市場で見つけました。暑さが続く季節ですので、爽やかなグリーンが心を潤します。日持ちもよくうまく管理すれば根が出てくるかもしれません。根がでたらすぐに土に植えてみましょう!
キジカクシ(クサスギカズラ)科キジカクシ亜科ドラセナ(リュウケツジュ)属
リューコスペルマム
南アフリカケープの東側が原産。同じヤマモガシ科にプロテアがあり、プロテアの原産地とほぼ同じです。こんもりと茂り枝の先に花が付きます。木に着いたままにしておけば春から4か月もの間さきつづけるとの事です。花の形はユニークで、針が沢山刺さった針山のようで英語ではピンクッションという名前がついています。
学名であるリューコスペルマムは’白い種’という意味があります。これはその実が光沢がありスムーズな実が白っぽい色をしているからです。この実が熟成しはじけると種がこぼれます。蟻により蟻の巣に運ばれ火事などの天災あるいは捕食者から逃れているようです。
花の色はオレンジ、赤味が強いオレンジ、黄色もあります。カットフラワーとして人気で交配種が流通しています。丈も長くなりました。今回のも50㎝でずいぶん長いと感じました。
エルムレス
90㎝程にも成長する穂状の花で、ヒマラヤ西側、パキスタン、アフガニスタンからイランの比較的乾いた草原などが原産です。以前はユリ科に分類されていました。一本の太い穂に下から順次星形の花が開花しユリ科の甘い香りもします。黄色は鮮やかな色ですが、サーモンピンクの優しい色や白もあり、暑さに弱いデルフィニウムやユリ以外の背の高い初夏の花として頼もしい存在です。ヨーロッパの庭先でも一世に咲きそろった花群は一種類ひときわ目立っており、花言葉である「孤」ひとり他にぬきんでて高いこと、孤立しつつ自らの志を守るというイメージがぴったりの花です。