初冬

11月下旬

マム/一輪菊 フエゴダーク

花びらの内側は少し濃くて強いオレンジ、外側はライトなオレンジでもけっしてパステルではなくあくまでも深い色合いです。今時のトレンドはちょっとぼんやりくすみ系、来年はアースカラーがトレンド色、その中でこのパンチのある強い色は、目を惹きとても素敵に感じました。

マム/一輪菊 アナスターシャ グリーン

スパイダー咲きの緑の菊 名前がついていなかったのですが咲きかたは’アナスターシャ’だと思います。間違っていたらごめんなさい。水があがると美しく広がり、ここ数年人気のお花です。ライムグリーンはアレンジメントや花束を明るくする効果がありますので、濃いグリーンの枝物を使う時はとてもきれいに仕上がります。

マム/一輪菊 シベリア

中心部がライムグリーン、外側に向かってピュアーホワイトのピンポンマムです。秋のお花のマムは中国原産、ハイブリッドが進み多くの種類が出回っています。白は赤と合わせてお正月の華やかな場でもまた悲しみのお花としても活躍してくれる万能さがありがたいです。今年は全体的に少し茎が細いものが多かったです。首元までしっかりしていると安心感があります。最近は海外からの輸入も多いのですが、やはり地産地消にこだわりなるべく国産の生産者さんを応援したいと思います。

サルトリイバラ/サンキライ

晩秋から初冬にかけて美しく赤い実をつけるサルトリイバラ/サンキライ。良質な物でしたら1か月も2か月も赤い実のままでドライになります。棘が痛いのであまり使わなかったのですが久々によいお品を手の届く範囲のお値段で見つけましたので購入しました。雌雄異株 春に花をつけ夏に青い実のまま出回ります。それはそれで美しいですよ。

 

ガーベラ ピンク色

中芯は黒、中心から外側に向かってピンクが薄くなってゆく品種です。名前がついていませんでした。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。

ビバーナム・ティヌス/ティナス 黒

10月にもなるとこのビバーナム・ティヌス/ティナスがもっとも美しい時期となります。3mmほどのよく光る粒が一枝に沢山付きます。合わせる花はくすみピンク系のバラです。また花婿さんのジャケットの襟元も黒でしたので使わない理由は見当たりません。ブーケ、ブートニアに納まりました!この樹木の葉は月桂樹の葉のようなテクスチャーで、月桂樹という意味のLaurus Tinusと英語名が付いています。花言葉も「誓い」、結婚の誓いにはふさわしいチョイスだったと思います。

ビバーナム・ティヌス/ティナス

花は春、今の実は茶色で初冬に見れるような黒い実ではありません。この樹木の葉は月桂樹の葉のようなテクスチャーで、月桂樹という意味のLaurus Tinusと英語名が付いています。オレンジ色のバラと合わせるため、色がいささかダークでしたが購入しました。ブラウンも赤の仲間、オレンジ色も赤と黄色の混色ですので違和感なくまとまりました。

スカビオサ アルバ

真っ白で大きく素敵なスカビオサを見つけました。開いていない状態でしたが十分その魅力は感じます。アレンジメントに入れたところやっぱり素敵でした。主役を奪わないよう沈めて使いました。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。現地では夏の花で日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。でもちょっと目立つお花ですので注意しましょう。

エリンジューム シリウスクエスター

グレイッシュなグリーンのエリンジュームです。変わった色でしたがたまには変化も必要です。この花は紫色以外はだいたい落ち着いた色が多いように感じます。尖った葉に尖った苞が特徴です。ヨーロッパ原産で冷涼な気候を好みますので、日本でも北海道や長野など比較的涼しいエリアでの生産が盛んです。秋口から冬にかけての利用が多いのはそのためです。ドライでも楽しむことができます。

セリ科ですので、私には強い花粉のアレルギーがあります。もしアレルギーで花粉症の症状が出る場合は別の部屋で管理するのがよいと思います。万が一アレルギーの症状を感じる場合はお知らせください。