秋 

10月~11月中旬ごろ

カラー マニラ

南アフリカの西から東ケープ州マラウイ地方が原産です。カントールほど深い葡萄色ではないものの、この季節にはほどよい色合いで使いたいワインレッドです。10日たってもまだ持っている茎もあります。10月になると気温もぐっと下がり国産の良質なカラーが出回ります。こちらは函館で育てられた花です。

すらっとした茎が特徴でウエディングに人気の花です。茎が少し柔らかめですが、ご家庭で花瓶に入れるのでしたら問題ありません。切り戻しをかければとても長持ちしてくれます。ただしカラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃、もし水がすぐ汚れるようでしたらすべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

ジニア ジャジー

和名は百日草。暑い季節に長く咲く花です。鮮やかな赤やオレンジから白に優しいピンクまで色も豊富でサイズも様々。今回は日本の種メーカーが開発したハーゲアナ種のシリーズ。外側は黄色かオレンジ、中心は赤か茶色となり秋らしい色で素敵です。切り花では個体により長持ちするもの、すぐにダメになってしまうもののバラツキが多いです。ですので、少し多めに仕入れます。

属名はドイツのマスター・ボタニストの Johann Gottfried Zinn (1727–59)に由来するものです。19世紀には交配が進み、すでに100種を超えるほどとなっています。花言葉は ’thinking of absent friends’ なき友を思う..不在の友を思う、友人を思う...

トウガラシ コニカルブラック

南米メキシコなど熱帯のエリアが原産。現地では多年草ですが、日本では一年草として扱われます。一般的には真赤や真黒の種の袋が上を向いて付くので使いやすいです。コニカルブラックはまん丸の実がやはり上を向いて付きます。つややかで存在感もありとても使いやすいです。特にヴィヴィットなオレンジや白のパンプキンなどを使うハロウィンのアレンジメントには大活躍します。

ヘレニウム オータムロリポップ

花びらは申し訳程度に下部にちらりとついています。カモマイルにもにたハーブで、上からみるとほとんどが茶色いディスクの部分、しかもまん丸のためダンゴキクと呼ばれています。北米の湿地帯原産。現地ではロジラと呼ばれますが、ニックネームはスニーズウィード(くしゃみ草)、キク科で花粉を大量に飛ばすためくしゃみの原因になるとの意味でしょう。この容姿がユニークで、ナチュラルなアレンジメントなどに活躍すると思います。サイズが小さく色もジミなため、ある程度まとめて使うとよいと思います。

コスモス ピンクピコティー

晩夏から咲き始め秋の晴れ渡った空にとてもよく映えるお花です。メキシコ原産。本来は背丈も高く風にふわふわと揺れる花ですが、最近はハイブリッドが進み小さなポットフラワーサイズのものまで見られます。めったに自分では購入しないのですが漢字でも秋がついているお花ですので、季節感を楽しもうと思いました。

キク科で花粉は激しく飛びますのでご注意下さい。水につかる葉はすべて取り除き、水替えの度切り戻しは必ずかけて下さい。

リンドウ マイフェアレディ

花はぷっくりと大振りなのですが、丈が短く少し曲がっています。最近の花の価格上昇はすさまじく、レッスンやご家庭で使う花はすべてが特級ではなくてもよいので、購入に至りました。曲がっていてもそれをうまく利用すればよいだけですし、アレンジメントに使う場合はほとんど切り分けてしまうので問題ありません!今回は背が高く、花と花の間が空いている'スーパームーン'と丈が短めで花と花の間隔が詰まっている'マイフェアレディ'を入荷。どちらも同じような優しくエレガントな色あいです。

リンドウは夏から秋にかけて出回ります。長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かしてグルーピングして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく花が終われば、つぼまった状態で茎に残るため花瓶の周りを汚すこともなく、そのままほったらかしでも大丈夫です。

竜胆の種類 http://ashiro-rindo.com/rindo_kaikaziki.pdf