秋 

10月~11月中旬ごろ

バラ オートクチュール

普段はレッスンではなかなか手にできないバラ’オートクチュール’。でも今回は生産者がとても信頼できる所のB級品。首がまがっていたり花びらに傷がついていたりと難ありのロットでした。おそるおそる値段を確認して購入してきました。こんなノーブルなお花が入手できてとても嬉しいです。花弁の淵にうっすらとグリーンがかかり、全体的にもわずかにライムグリーンが残る白です。

水につかる部分の葉はすべて落とし、消毒したナイフで茎を斜め切り。深めにいれると水あがりが良いです。花瓶の水替えの度に切り戻しをかけると切り口がリフレッシュされ水分も保たれやすくなります。フォームを使う時は水切れさせないようにチェックして下さい。

アニゴザントス/カンガルーポー ゴールドフィーバー

10月のリピ買いです。気温も下がり秋色が妙に恋しくなるこの頃です。色は黄色、橙、赤、茶色など複雑に混ざりこの一種類で秋の演出ができます。オーストラリア産で春のお花、現地からの輸入ですので今の時期に多く出回ります。

花は産毛で覆われておりふんわりとした独特なテクスチャーです。オーストラリア西部原産で地下茎を持つ植物です。花は管状/筒状でチューブが枝から直接ぶら下がっているようです。横から見るとカンガルーの前足のようにもとらえられ 'kangaroo paw’ と呼ばれるようになったようです。枝の長さも70㎝と長く、ブーケにもアレンジメントにも使えます。乾燥にも寒さにも耐えられるとの事ですので、もしかしたら庭に植えられるかもしれません。ポピュラーな色は黄色ですが、外側が黒、内側がグリーン、赤やピンク、あるいはグリーン等も見たことがあります。茎がとても長く水揚げに時間がかかるために、適当な長さに切ってから処理をしたほうがよさそうです。初日に水がしっかりあがらないと長持ちしません。

花瓶で飾る場合は何度か切り戻すと先端に水が届きやすいのでよいと思います。

花言葉ref: https://hanakotoba.net/kangaroopaw/

 

パンプキン/南瓜

ハロウィン用のオーナメンタルパンプキンです。実際に入荷したのは9月中旬です。輸入ものですのでタイミングよく買っておかないと種類が少なくなります。9月は気温が高く冷蔵庫の野菜室で保存していました。レッスンの日、これを出した時には引き出しは軽くなりスペースが広くなりやっと野菜を少し多めに購入できると心も軽くなりました。もう日本は秋の訪れが極端に遅く冷蔵庫での保存はマストですね。ハロウィンのテーブルアレンジメントの作品1作品2はそれぞれとてもユニークに出来上がりました。

唐辛子 コニカルブラック

長さ70㎝、びっくりするほど大きなコニカルブラックです。ツヤツヤで実も大きく、黒ですが存在感大です。ハロウィンのアレンジメントで使うためインパクト狙いで入荷です。小さなアレンジメントには細長いタイプの ’ブラックフィンガー' の方が使いやすいです。

唐辛子は南米メキシコなどが原産で沢山の種類があり、料理の辛味スパイスとして使用されています。花屋で入荷するものは観賞用ですので、農薬を使用している可能性がありますので絶対に食さないで下さい。どんなによい唐辛子も、茎が水に長く使っているとぬめってきます。夏から出回りますが秋深くなった頃の利用がよろしいと思います。暑さに強いため今年も立派に育っているようです。

ワレモコウ

久々にワレモコウに心が傾きました。サイズもいろいろあり小ぶりになるほど高額ですが、繊細で空感をふんわり埋めるには小さめがベター。レッスンではパラレルに使いました。思い通りのイメージになりました。季節の花はとても素敵。

夏の終わりから秋にかけて出回ります。日持ちは約1週間。茎はこまめに切り戻してをかけて下さい。バラ科なんて想像つきますか? 茎を見てなんとなくという感じです。ドライもOKです。

マム/一輪菊/ディスバッド セイカブレア

秋の代表的なお花の一つのマム。美しくノーブルでしたので、お配り用にご用意しました。ディスバッド菊とは本来数本上がる脇芽をきれいに整理して一輪ギクに仕立てる菊の事です。今回は大輪の輪ギクではなく中輪で使いやすいディスバッドマムです。ワレモコウやススキなどと合わせれば秋の風情も出てきますね。

菊は中国より渡来、日本では皇族・貴族が庭で楽しむ程度でしたが、江戸幕府の大奥で花開く江戸文化と共に一般庶民に広く広まりました。次々と改良され美しい菊が増えています。どの位の品種が存在するのかは不明です。

ササリンドウ 青紫

ササリンドウは葉の形が笹のようになっている事からこう呼ばれているそうです。野性種との事で丈夫です。調べていると源頼朝の家紋との事です。深い青紫、茎までも赤紫色で、秋の風情タップリです。ラインアレンジメントのサブフラワーとして選択しました。青みが強いためブルーベースのカーネーションとよく合います。

茎は斜めに切るだけ、水も汚れないため手もかからずです。ご家庭で飾るのにはとてもお勧めのお花です。

長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく、花が終わればつぼまった状態で茎に残るため花瓶の周りを汚すこともなく、そのままほったらかしでも大丈夫です。