日本

日本原産・分布

ネコヤナギ

猫柳を買いました。いつ使ったか記憶にないほどなのですが、とても可愛く、愛おしいくらいに感じます。枝は長く130cm。蕾のうちはほんのりピンクかかったグレー、成長してくるとその芽の中心部にピンクが残りぎっしりとシルバーグレーの毛に覆われます。よく枝分かれしていてますが上部にまで芽が付いているためそのぷっくりとしてフワフワな芽を上から下まで楽しめます。今回は2種類のヤナギを購入しましたが、ネコヤナギは枝に分岐が見られ、アカメヤナギはすらりと真っすぐな枝が特徴です。枝は曲げて使う事もできます。どちらも今の時期の若芽が美しく、早春にお勧めの枝物です。

https://mikawanoyasou.org/data/nekoyanagi.htm

https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:777701-1#higher-classification

 

アカメヤナギ

花芽が赤いため'アカメヤナギ'という名前です。葉がやや丸いためマルバヤナギとも呼ばれるそうです。秋には枝まで赤くなり、芽がはじけるとふさふさとした丸くてやわらかな花芽が出てきます。ストレートで長いためパラレルアレンジメントの材料として入荷しました。

水あげは斜めに茎をカットするだけ、あまり気をつかわなくても丈夫なため勝手に芽が出てきます。水も汚さず他の植物とも相性は良いです。水揚げ直後でしたら楽にリースにできます。

ケイオウサクラ/啓翁桜

1月なのにもう桜、しかも啓翁桜です。花の世界はちょっと早く春なのです!桜は枝が美しくいつまでも花瓶に残してしまう植物です。なかなか枝が太く切るのに苦労しました。

支那実桜を台木として彼岸桜を接木したところ枝変わりが生まれたので、作出者(久留米市山本の良永啓太郎さん)の名をとり啓太郎桜(ケイタロウザクラ)と命名(日本花の会 桜図鑑より)http://www.hananokai.or.jp/sakura-zukan/
山形が有名な生産地
学名 Cerasus ‘Keio-zakura’

ユキヤナギ 雪うさぎ

雪柳と言えば’小雪’なのですが、初めて’小雪’以外の品種を見つけました。花がまだ少ししか開花しておらず(そしてすぐに手元から離れて行ってしまったため)具体的にどんな花とまでは見極める事ができませんでしたが、少しフロレットの下が長いように感じます。その分大きく見えるかな。。。また巡り合えると思いますのでその時に観察してみます。

1m20もある枝物です。枝を割りじっくりと深水で水あげました。今の時期は開花がゆっくりですのでお楽しみになれると思います。

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい! 

アスチルベ ライラック

本来は初夏のお花ですが、もうずっと寒い時期でも出回っています。持ち帰りましたがなぜかレッスンでは不人気。モサモサとしていてすっきりとしたパラレルのデザインには不向きであったようです。また水が落ちやすデリケートな植物の為敬遠されたようです。生徒の皆さんもそれぞれの花の特徴を覚えていますのでその選択は正解であったと思います。花持ちはあまりよくないのですが、寒い時期は他の花と同様に気温の高い時期よりも格段に花持ちが良いです。2024年にも記録していますが一週間持っていました。花のラベルには’ライラック’とありましたが不明です。ブルーベースのピンクである事からかなとも思いますが、写真ではそれもあまり感じません。

私たちが手にするアスチルベは A. chinensis, A. japonica, A. thunbergiiA. astilboidesの4つの品種を交配させてできています。ですので学名はなく交配を表す掛け合わせの表記となっています。Astilbe × arendsii。

水あげの方法は湯上げがよいです。細い茎ですが頑張ってナイフでシャープに切り落としましょう。茎の表面積を広げればそれだけ水あがりが良くなるはずです。

ユキヤナギ 小雪

今回はデザインに合わせて丈の長い物を入れました。長い物の水揚げはかなり気をつかいますが、枝を割りじっくりと深水であげましたので問題ないでしょう。寒い玄関に置いているため開花がゆっくりで我が家では2週間経ってもまだ花びらが落ちてきません。

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい! 生徒さんの展示会場用の作品では全体にこの花が入っています。

アスチルベ ビジョンインフェルノ

小さなアレンジメントの高さを出すラインフラワーとして入荷。よく考えてみたら実は夏から秋の花。こちらのビジョンシリーズは先月使いリピート買いです。がっちりとして太くて丈夫そうな茎にしっかりとした花が付いています。夏のタイプよりも遅い開花との事ですので11月まで出回っていました。ですが今は季節がずれてしまったようです。当然ながら寒さにはあまり強くありませんでした。タイムリーに使えば本来はすごく長持ちするよいお花です。

花言葉ref: https://hananokotoba.com/astilbe/

 

五葉松

シルバーグリーンの美しい松です。枝はやや細めで柔らかく葉の先もちくちくと痛くないので扱いやすいです。私は若松よりゴヨウマツが好みの為毎年この品種の松を仕入れます。松の市は一年に一度。すぐに買い出しに行かないとよい松は売り切れてしまいますので早々に品定めをしてきました。幸いにとてもよい松が入手できました。今年はどの松も質のよい物に巡り合えましたのでラッキーだったと思います。ヨーロッパではクリスマスアレンジメントに使う常緑樹の一つです。今年は五葉松を使ったキャンドルアレンジメントをギフトのオーダーに作成させていただきました。

若松

お正月を飾るお花には必ず入れるのがマツの枝です。今年は久々に若松を入荷しました。

若松と呼ばれ黒松を3年位育てたものを用いられます。真っすぐに伸び脇から3本から5本位小さな枝が出ています。アレンジメントや活け花に入れたり、お正月の門松にしたりと多様に使われます。門松は平安時代末から「子の日の小松引き」などの行事を元に、鎌倉時代にかけて広まった習俗です。常緑であるので神聖なものとして扱われ、歳神様がその枝に宿り正月の依代とされるとされます。また悪霊や邪気の侵入を防ぐという事もあるようです。松の内とは松飾りを飾っている期間にあたり、その後はお焚き上げで小正月の頃に焼きます。

松の花は春4月~5月にかすかに松ぼっくりを感じるような少し赤実を帯びた薄茶色です。雄雌同株ですが、雌花が先端に付き、翌年秋に球果となります。

お正月頃に市場に出回る松はすべて10月頃から切り出され冷温室で管理されている物だそうです。理由は先葉が黄色くなってしまうため早めに切るとの事です。

ref: https://www.jugemusha.com/jumoku-zz-kuromatu.htm
ref: https://www.aoyamahanamohonten.jp/blog/2020/12/11/matsu/

アスナロ

アスナロもイタリアンルスカス同様、うろこ状のちょっと変わった形の常緑樹です。独特で目を捉えるためいつも入荷しています。

岩手から中部地方、および九州の山地や湿地に分散する日本原産の樹木。ゆっくりと成長し樹形は円錐形。平べったく鱗片のような葉が十字対生に付きます。表は深い緑でつややかで裏はシルバーグレーです。葉のは樹に対しても水平ぎみに広がり、下部の枝は匍匐し地面に接するとそこから根を出すとの事。ごわっとした手触りがなんとも言えず2021年に初挑戦して以来毎年手にするようになりました。このテクスチャーが何とも言えず美しいです。コノテガシワの仲間です。

ref: https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=254017

ref: https://matsue-hana.com/hana/asunaro.html