一年中

スチールグラス

真っすぐで細く長い植物。オーストラリア東南の海岸部原産。成長がかなり遅い反面350年も生き続けるというオーストラリア固有の植物です。乾燥にも強くかなり長く楽しめます。使い方は優しくカーブさせたり折り曲げたり、あるいはパッツンと切ってモダンに飾るのもいいでしょう。

この植物の幹は木ではなく古い葉がスカートのように垂れ下がり、火事によりレジン化したものだそうで、グラスツリーというのは幹が葉で形成されているという事からだそうです。ブラックボーイというニックネームは樹の幹が例年の山火事により黒く焦げている様子からです。その火事の後に花穂があがるとの事。花穂は茶色で2mにも達する大きなものですが、花は白でとても小さく細い花弁が6つ、花穂にびっしりと付きピークの時は花穂も白く見えます。リアトリスのようと言ったら想像できるでしょうか。花は7月から12月、南半球ですので冬から夏にかけてですね。

ルツボラン科ススキノキ亜科(Xanthorrhoeoideae)2016年から分類が再構成されています。

ref: https://mikawanoyasou.org/kamei/turuboran-ka.htm

トルコキキョウ セレブピンク

茨城県産のトルコキキョウです。平均して大きめの花、数も5本と蕾、茎も太く枝分かれも深い立派な品種です。今月の一番高い買い物でしたが、これほどまでに美しければお値段以上の価値だと思います。私的には大満足です。

トルコキキョウは一つ一つの長い枝を切り取りアレンジメントに使うのにとてもよいお花です。お値段高めですが、一本のバラを買うよりもトータルで考えるととてもお得です。柔らかい花びらもエレガントですので、空気を含むようなアレンジメントにしてください。

北米 ワイオミング州南東部、ネブラスカ、テキサス南部やメキシコなどミシシッピ川とロッキー山脈の間の草原地帯が原産。現地で咲いていた花はうす紫色、テキサス・ブルーベルという愛称で親しまれてきました。日本での交配が進み花はシングル咲き・ダブル咲き色も白、グリーンかかった白、クリーム、優しいオレンジピンク、優しい黄色、紫と白の複色があったりととても豊富です。気温の高い時期にありがたいお花です。よい物でしたら5輪も6輪も一枝につきますので華やかになります。

水に浸かる部分の葉はきちんと処理をしましょう。小さなカケラでもバクテリア発生の原因になります。もともとは初夏のお花ですが、今は栽培により一年中入手が可能です。

スプレーマム フェリー

ポマンダースタイルのブーケに使用しようと思い購入しました。菊は少しくすんだ色が多く、白で中がグリーンの丸く可愛いピンポンマムだけが今回購入の候補でした。茎をリカットしながら管理すればかなりながく持つ植物です。ただピンポンマムであっても花粉は飛びますので春の花粉症がある方はご注意下さい!

ラムズイヤー

植物はシルバーグレーの毛で覆われふわふわと柔らかい触感で、ラムズイヤー(子羊の耳)と呼ばれています。5月から6月に花のストークが上がってきますが、写真はちょうど花の付く前の茎です。優しい色合の花と合わせるとハーモナイズして雰囲気まで優しくなります。そして葉に触れると微かな香りも感じられます。

実はミントの仲間で、土に植えると一年であっという間に広がります。トルコ、アルメリアやイラン北部などの原産ですので寒さにも暑さにも強いです。でも湿度はやはり苦手ですので、乾燥気味がよいと思います。