Proteaceae

ヤマモガシ科

グレビリア ジョンエバンス 

枝も細く繊細なのでは思いましたが、可愛いながらもワイルド感が出ていて、おもわず購入してしまいました。ヤマモガシ科ですので最初の水あげで持ちも違ってくるため、細い枝の側面を2方向からナイフでそぎ落としました。使う目的もなく買ってしまいましたが、ナチュラルアレンジメントのベース部分に入れました。オーストラリア原産の植物ですので、ワイルドフラワー系と合わせたほうがよくマッチします。今回はヘデラと一緒に使いましたので、ミスマッチ感が否めません。

プロテア シルビア

プロテア susannae と プロテア eximia の交配種。シルビアのスペルは P. 'Sylvia'。かわいらしいピンク色。花期は11月から2月頃まで。色の出ている苞はつややかで葉に痛みのない物を選びましょう。水はあまり必要としないとの情報もありますが、それは根があっての事。むしろサイズが大きい分お水はたっぷり必要です。水あげは丁寧に行い、開花を確認してから出荷です。開いてしまえば2週間はフレッシュな状態で楽しめます。茎はシャープに斜め切りです。ナイフを使いましょう。

写真はブーケを組んで直後です。一緒に使ったカラーと競り合ってしまいましたが、開花が進むとサイズも大きくなり迫力も出てきますので、プリマドンナとしての主役をしっかりと務めてくれます!

ref: https://www.smgrowers.com/products/plants/plantdisplay.asp?plant_id=2350

 

プロテアは3億年前には存在したとされ、もっとも古い花の一つとされています。余談ですが、蓮の花は約1億4000万年前から地球上に存在していたとされています。

グレビリアの葉

入荷時には'ブーリンベータ'とだけ記載されていました。Grevillea 'Ivanhoe'の葉の形状が一番近いかなと思いますので、'Ivanhoe'の情報を載せます。

切れ込みがとても深い全裂状の細長い葉。オーストラリア東部原産のグレビリア。花はおなじみの赤いブラシのような花。赤い部分は総苞。実際の花は見たことがなくわかりません。春から夏にかけて咲きます。ハミングバードが好んで蜜を吸いに来るとのこと。庭にあると幸せな木ですね。ここ数年秋が深まる頃クリスマス時期に向かって出回ります。高価なためレッスンではなかなか使うのをためらっていましたが、今回はオーダーでしたので思い切って入荷。深い緑でわずかに赤がかかり一つあるだけでも魅力的で目をとらえます。輸入時の状態がとてもよかったのだと思います。一か月たっても状態に変わりはなくとても長持ちしそうです。

コルダータ

南アフリカ先端ケープの西側の木のバークが沢山ある所や岩場に生えるヤマモガシ科(プロテア)の植物です。ハートの形をしている葉はコルダータと呼ばれ、この葉も該当しています。ザラザラした触感でまさにプロテアの葉そのものです。若い葉は美しい紅色でやや柔らかくちょっと扱いにくいのですが、成長するにつれモスグリーンの肉厚のしっかりとした葉になります。10日もすると形を保ったまま茶色の美しいドライとなります。今回はドライにしてゴールドを塗りました。花は小さなピンク色、プロテアの形をしています。
Ref: http://pza.sanbi.org/protea-cordata

 

 

パラノムス リフレクサス

パラノムスはわずかに18種類しかなく、南アフリカのVan Stadens Mountains山1000-2000mの砂状の乾燥地帯、ケープ東側ポートエリザベスの近くのエランズベルグElandsbergが原産。 1つのステムにタイプの違う葉が付いています。下層部には針状の葉、そして上層部にはハートシェイプの葉が茎に密集してついています。花は黄色く南アフリカの冬から春にかけての時期である6月~8月。11月の入荷の際には花はありませんでした。南アフリカの植物は乾燥に強く、逆に水に浸かっている葉は傷みやすいです。ドライでの利用がよいと思います。

Ref: http://pza.sanbi.org/paranomus-reflexus

リューカデンドロン 'ピューベセンス'

南アフリカのケープ北部及び東部に育つ植物。雌株と雄株があり、花は7月から10月頃まで咲き、種は10月に熟す。花は緑かかったクリームで雌株が大きく育ち4㎝位の実となる。苞葉にも花被にもシルバーグレーの毛がはえている。閉じている時はぽってりとしているが、開くとかなり個性的でインパクトがあります。 現地ではエディブルだそうです。

ref: http://pza.sanbi.org/leucadendron-pubescens