12月~1月

センリョウ

赤い実が美しく、お正月には必需となる実物。葉は革質でちょっとゴワゴワした手触りです。周りには鋭鋸歯があり先が尖る葉は対生し葉が4つきれいに並んで見える。薬草としての扱いもあるようです。

プロテア シルビア

プロテア susannae と プロテア eximia の交配種。シルビアのスペルは P. 'Sylvia'。かわいらしいピンク色。花期は11月から2月頃まで。色の出ている苞はつややかで葉に痛みのない物を選びましょう。水はあまり必要としないとの情報もありますが、それは根があっての事。むしろサイズが大きい分お水はたっぷり必要です。水あげは丁寧に行い、開花を確認してから出荷です。開いてしまえば2週間はフレッシュな状態で楽しめます。茎はシャープに斜め切りです。ナイフを使いましょう。

写真はブーケを組んで直後です。一緒に使ったカラーと競り合ってしまいましたが、開花が進むとサイズも大きくなり迫力も出てきますので、プリマドンナとしての主役をしっかりと務めてくれます!

ref: https://www.smgrowers.com/products/plants/plantdisplay.asp?plant_id=2350

 

プロテアは3億年前には存在したとされ、もっとも古い花の一つとされています。余談ですが、蓮の花は約1億4000万年前から地球上に存在していたとされています。

ジュニパー / 西洋ネズ

シルバーグレーの葉にシュガーフロストしたような実が枝にびっしりとつくコニファーです。原産はクロアチアやスェーデンなど大変寒い地域、アメリカの北部、さらにはメキシコの北部にも分布しています。耐寒マイナス39度くらいまで。実はジンの香り付けにされます。クリスマスの飾りにはいつも使いたいアイテムです。

人気の実物のため早めに手配してストックしておきたいアイテムです。茎を切り戻して寒いところで管理すれば一か月くらいは実もそのまま。ドライにしても美しく、やはりお値段の価値はあります!

ジュニパーの上に見えているアンスリュームは 'マキシマビオレッタ'

ドイツトウヒ

ヨーロッパ北部から中部の山岳部の冷涼な地域原産。美しい三角推を形成しながらゆっくりと育つ。松ぼっくりを形成する樹木の種類の中で、ドイツトウヒは一番大きな松ぼっくりになるとの事。細長くスマートな松ぼっくりです。でも日本のお正月に使う大王松の松ぼっくりも形は異なるもののかなり大きいです。2021年は両方とも手に入り、クリスマスには大活躍でした。

大王松の松ぼっくりを使ったアレンジメント

 

ユーカリ グロボラス

白く固い実だけで葉もない状態が特徴の植物です。ユーカリで花の蕾の状態です。クリスマスシーズンに出回ります。高価なのですがやはり使いたくなります。初めはフレッシュなままアレンジメントに入れ、後ほどリースやスワッグなどに使用するといいと思います。白が強いグレーで、とても目立ちますのでコントラストを作りたい場所に使用しました。稀にオフホワイトのボサボサとした花が開花する場合があります。

ラペイロージア / フリージアラクサ

フリージアの仲間 南アフリカ北東部原産 移植を嫌う球根植物で日本でも庭に植えて楽しんでいる方がいるようです。ラペロージア属に分類される前はAnomatheca属。球茎の形状がフリージアに近いため諸外国ではフリージアラクサの呼称で呼ばれます。園芸店では Lapeirousia cruenta, Lapeirousia laxa, Anomatheca cruenta,  Anomatheca laxaとラベルが貼られる事もしばしばだそうです。

ref: https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Lapeirousia

アメリカンホーリー

美しい赤い実でクリスマスホーリーとの名前もあります。米国東部沿岸及び東南部一帯に広く分布。雄雌異株で、両方しかも複数株がないと受粉せず。艶やかなグリーンの若い葉には棘がありますが、古い葉にはありません。ヒイラギの類としてはそれほど痛くないので扱いやすいです。4月から6月ごろ小さな白い花をつけます。 成長はゆっくりとの事ですが、それなりに大きくなります。ダイナミックな枝ぶりも素敵で、数年前イギリスで使った時からのお気に入りです。今年は東京の市場で発見!嬉しいデス。ref: USA plant data

実をたくさんつけた枝は本来は長いです。

バラ

レッスンで使う中輪サイズの白バラを探していました。名前のないバラが目にとまりましたが、まだ蕾の状態。茎や葉の状態で判断し購入しました。切り戻しをかけながら10日も楽しめました。さらに2週間後にブーケとして短くカット。すでに終わりかけていましたが短くした事により再び水があがり、主役として役目をはたしてくれています。こんな事なら全部取っておけばよかったと後悔したくらいです。

一般的にバラは日持ちがしないとの認識が多いかと思いますが、冬のバラは素晴らしく長持ちします。特に玄関など暖房のない場所ですとお値段以上の幸せなリターンがありますよ!

白バラのウィンターブーケ

ブルニアレッド

南アフリカケープ地方原産。ナチュラルな赤い色はどんな植物ともよく合いクリスマスの時期には欠かせないアイテムです。南半球原産のため日本へは10月下旬頃から12月頃までに流通します。