7月~8月

ユリ バシアーノ

暑さに強い花を探していました。秋になっても暑いなんて地球がひどく壊れてきてしまっています。ユリは暑い季節のお花ですのでぴったりです。実はフロレットが2つしかついていなく、ちょっとびっくりです。開花は遅く水揚げから3~4日経ってやっと開花してきました。可愛いピンクですが香りはありません。LAハイブリッド ロンギフローラムxアジアテックの交配品種です。

「ユリ」は古い言葉で「揺れる」を意味する「揺る(ゆる)」に由来します。ユリは交配の親の品種で区別されます。

花瓶の水に浸かる部分の葉は取り除き、斜めに茎を切ります。普通に管理するだけでよいですがやはり大きい花は水を吸います。きちんと水量を確認してください。上部に葉が付きすぎている場合も少し間引くとよいです。水替えの度茎を切り戻し、枯れかかった葉や花はすぐに処分してください。花粉は服に着くと取れません。開花し花の色が出てきたら直ちに取り除いてしまいましょう。

世界中に分布。品種は100種類以上となっています。日本沖縄原産のロンギフローラム系、アジアテックハイブリッド、オリエンタル系ハイブリッドなどチョイスも広がりましたが、年代により流行もあります。

カラー キャプテンベンデラ

真っ白で茎も太く長さも十分。素敵なカラーが目に留まりました。縦長のブーケに使うため入荷。カラーは茎が弱く扱いが難しい事が多いので、私のレッスンではある程度の経験者の方のお花です。やはり向きを安定させるのが難しかったようです。でも何事も経験!花に振り回されるのではなく、花をコントロールできるようになるまで練習です。

カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつも清潔に保ちましょう。

 

アンスリューム インパルス

アンスリウム 'インパルス'は手のひらサイズでとても綺麗な赤です。
残暑がおさまる様子もなく暑い日々です。やはりこの気温に耐えられる花は南国の花がよいと思います。南米原産、25度以上を好む植物はランの花やアンスリュームがお勧めです。でもね、やっぱり今年の夏はお花にとっても暑すぎます!

アンスリューム インパルス

真赤なアンスリューム。9月でも真夏並みの気温でしたので、さすがのアンスリュームの状態も最高の状態ではありませんでした。ですが、暑さに耐えられるお花はやはり南国生まれの花が一番ですので購入しました。たとえハウスで栽培されている植物ですら環境の変化にはとても敏感です。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単で、少しずつ茎を切り戻すだけです。

センニチコウ バイカラーローズ

丈が70㎝もあり長いセンニチコウでした。真ん中は白で周りは可愛いショックピンク。スプレータイプで大きな花からかなり小さな花まで様々なサイズのお花がついていましたが、小さな物は水揚げの段階でカットしてゆかないと水上りが悪く、すぐに頭が下がってしまう傾向でした。丈を詰めもう少し花数を少なくして水揚げすればと反省です。

ドライフラワーにするには茎をさかさまにし、空調の効いているお部屋で吊るしておくとよいでしょう。色も褪せず綺麗に乾きますが、やっぱり最初の水揚げが大事かな....

ベロニカ スカイラーブルー

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。その後は時間と共に頭が垂れ動きが出てきます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

9月にしては真夏並みにかなり高温でしたが、今回はあまり花穂の長くない物でしたのでちょうど1っ週間フロレットも散らずに綺麗に咲いてくれました。よい花を作っている生産者さんに感謝です。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/

ミスカンサス

細長くやわらかな葉で手を切る心配もありません。カールさせて動きを出すこともできますので、ブーケにはとても重宝します。東南アジアや南アジアの暖かなエリアに生息します。イネ科ではなくキジカクシ科(ユリ科)の仲間です。属名はギリシャ語でophis 蛇 とpopon 髭の意味だそうで、日本語でもジャのヒゲなどど呼ばれそのまま「ジャノヒゲ属」となっています。

ジニア/ヒャクニチソウ

和名は百日草。暑い季節から秋ごろまで長く咲く花です。鮮やかな赤やオレンジから白に優しいピンクまで色も豊富でサイズも様々。ナチュラルテーストにしたい場合はぴったりの花材です。ジニアエレガンスなど八重咲や、鮮やかなオレンジに模様が入るメキシコヒャクニチソウ、葉が細いリネアリスなどがあります。

キク科ですので花粉が飛びます。過敏症の方は季節を問わず注意が必要です。