春 3月~4月、5月中旬ごろ

ガーベラ シーマ

ガーベラは一晩かけてゆっくりと水揚げします。その後は浅水で大丈夫。特に気温の高い時期は7㎝あれば十分です。花瓶の水を変えるタイミングで茎を斜めにカットしメインテすれば、モノが良ければ2週間も楽しめる事があります。オランダではロックウールで水栽培され、日本でも同じように栽培されているのが多々ありますが、やはり畑で育ったほうが力強く頼もしいです。お値段は手ごろで一年中入手可能なのも嬉しいです。

様々な色と大きさがあり、咲き方も多様なガーベラ。茎には葉がなくすらりと長いのですが、滑りにくくブーケにもアレンジメントにも万能です。形がはっきりとしているためメインの花としても活躍してくれます。こちらのシーマは花びらが幾重にも重なるダブル咲き。とても綺麗です。

 

シレネ アルメリア サクラコマチ

花の色はとても薄いピンク、ヨーロッパ原産で宿根草です。現地では夏の花ですが、いささかこちらでは花期が早いようです。可憐な姿で花と花の間を埋めるフィラーとして活躍します。花のすぐ下の茎が少しぺちょっとした触感。このため英語ではムシトリナデシコとのニックネームで親しまれています。カーネーションと同じ科ですので丈夫で長持ち!節もありますので、茎をカットする時は節と節の間で斜めにすかっと切り落としましょう。

リューココリネ ゼブラ

南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。一般的な事ですが交配品種の香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

ベロニカ ブルービクトリー

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/

キンギョソウ ネオバタフライ

黄色、薄ピンク、濃いピンク、赤など色のグラデーションが美しい物が多く、青以外の色はあります。庭先では春から夏にかけて咲きますが、花屋の店頭では12月から並びます。日持ちは1週間としましたが、花瓶に入れて切り戻しをかければもう少し長く楽しめます。今のキンギョソウが一番ピークのようで茎も太く全体的に力強くしっかりしています。

食用(エディブルフラワー)でも流通があります。

 

彼岸桜 ヒガンサクラ

3月中旬から、ソメイヨシノに先駆けて咲く桜。蕾の時はうっすらと赤みがかかり、その姿もまた美しいです。日本原産の代表的なお花です。木肌も美しく樹齢もとても長い品種だそうです。長野県伊那市にある高遠固有のものとされています。花後に実がなるとの事です。学名がはっきりわかりませんが、Prunus subhirtellaとしている所が多いです。
ref: https://www.uekipedia.jp/

花言葉は様々あり「優れた美人」「精神美」「淡白」「気まぐれ」「愛国心」
ref: https://hanakotoba-note.com/sakura_7/

彼岸桜 ヒガンサクラ

ルスカス

艶やかな濃いグリーンでとても使いやすい葉物です。葉の部分は茎が平べったく変形した物で、葉の裏側に花が付いている場合があります。アフリカ北部のアルジェリア、モロッコ、チュニジア、スペインやシチリアやマルタ島、地中海沿岸原産。葉の色も変わりにくく大変長持ちです。

今回入荷のルスカスは丈も100cmくらいありかなり大型でした。葉が大きかった分少し難しかったような感じでしたが、出来上がった作品はそれぞれこの葉をうまく利用し、大胆で目を惹く大きなマスターピースとなりました。レッスンではできるだけ様々な花材を扱い、特徴を理解しアレンジメントに取り入れて下さい。一番嬉しかった事は、ほとんどの葉を無駄なくきれいに使ってくれた事です。ここまで立派に育てるのはとても大変な事です。生産者さんにもご報告したいくらいです!

Ref: The Kews http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:540453-1

バラ プライムチャーム+

一枝に花ひとつのスタンダードタイプ、香りも楽しめるピンクのバラです。丈は約70㎝のものでしたが、花は蕾の段階から大きく水があがると一気に力強く開花してきました。バレンタインデー用に赤いバラを探していましたが、これほどにパワフルな花に巡り合ってしまいましたのでゲットするしかなかったです。花は人の心をとらえるとさらに魅力が増すと思います。ましてバレンタインのようにスペシャルな機会にはそんな花が必要ですね。

購入時は花に痛みがないか、葉に白いスポットがないかよく確認してください。また萼が蕾にぴったりとついているものは咲きません。十分に下がっている事も選択のポイントです。もっとも最近はそんな未熟な花を出荷する所はなくなりましたが、海外からの輸入ものに限っては可能性も無きにあらずです。バラは花の中でも短命ですのでよい物を選ぶとそれだけ長持ちにつながります。以前冬の時期でしたが約一か月咲き続けたバラもありました。観察力もトレーニングしてゆきましょう。