春 3月~4月、5月中旬ごろ

カラー カレラ

深いワインレッドのカラー。イースターのアレンジメントに黄色を探していましたが、タイミングよく出てこなかったため代替えでこちらの色。でも他の色を明るい黄色にしましたので、色にコントラストが生じ素敵に使えました。

南アフリカの西から東ケープ州マラウイ地方が原産です。おそらくZantedeschia rehmannii桃色海芋の種類だと思います。すらりとした美しく長い茎は短く切ってしまうより、その魅力を引き立てるアレンジメントで、十分に花の価値を楽しみましょう。


花瓶に飾る場合は切り戻しをしながら管理してください。カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

ラナンキュラス ラックスグレーシス

ラックスシリーズは花びらが通常のラナンキュラスより少なく、見た目にも軽いお花です。花びらには光沢があり、薄いピンク、白、クリームなどがあります。季節にもよりますが平均して長く楽しめるお花です。スプレー咲きとしては販売されていませんでしたが、蕾も数本ついていていたため、花のサイズにバリエーションがあり大変使いやすかったです。水はやや多めに管理し、給水フォームでアレンジする場合は水切れさせないようこまめにチェックをしてください。花の近くの茎は柔らかいためフォームを使うときは優しくお取り扱いしてください。

ヘラボレス オリエンタリス

ヘラボレス オリエンタリスはロシアコーカサス地方からトルコ北部黒海沿岸に自生する原種系の花で、交配種であるレンテンローズの親となっています。寒い時期から頭を持ち上げ水仙の咲く頃にはぼちぼち終わりになります。4月も中旬となるともう終わりかなと思いましたが、運よく市場で見つけました。品がありとても素敵です。

水あげはそれほどよくありません。同じ束の中でも個体差があります。入試したらすぐにぬるま湯(40度くらい)にかなりの深水で一晩おきます。その後は切り戻し普通に管理すればよいのですが、本当に個体差があり長く持つもの、すぐに萎れてしまうものいろいろです。水がすぐ下がるので給水フォームを使うアレンジメントには向きません。

フリチラリア ウバブルピス

フロレットは紫とも茶色にも見えるくすんだ色ですが内側は黄色。原種はトルコ東南部とイラン北西部の丘陵に生息。こちらは栽培種との事です。ユリ科ですのでチューリップと同じです。なんとなくチューリップの花びらにも質感が似ています。

約15㎝程の茎をそのまま残してリースに入れましたが、雰囲気のある植物で、何度も目をとらえられてしまいます。茎は柔らかいので丁寧に扱いましょう。

アスター マカロンピンク

中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。花は直径5㎝位。中心まで花弁がぎっしりとつくポンポンタイプ。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。キク科でとても長持ちするかと思いましたが、美しい時期は5日で、その後は葉から枯れ花の色も幾分落ちてきます。大きな花がたくさんついていますので整理して使えば問題ないかなとも感じます。色は濃い紫、赤、紫と黄色のコントラストが美しい物、ピンクに白など豊富です。

サイネリア ティアベビーピンク

桜の花のように可愛いです。ポットフラワーでブルーや紫などの小さな鉢植えが出回っていますが、切り花となると70㎝位まで成長した花が一般的です。花はなるべく下から枝分かれしたものがブーケにもアレンジメントにも使いやすいです。蕾がたくさんついていますがある程度整えて使いましょう。開花する時に水をよく吸いますのでこまめにチェックしてください。暑さと湿度が苦手です。

シネラリアあるいはサイネリア両方の名前で呼ばれますが、アフリカ北西部カナリー諸島、マディーラ島やポルトガルの西1300kmの北大西洋上のアゾレ諸島などが原産で。1777年英国王立ガーデンによりキク科ペリカルリス属を交配させ誕生した花です。冷たい冬の海風にも強く、冬から春にピークを迎える花です。アゲラタム、ガーベラやヘリクリサム、ヒマワリなどと近品種。

ref: https://bloomiq.com/indoorplants/43
ref: https://hanatama.jp/pericallis-hybrida.html
 

チューリップ ホームラン

鮮やかな黄色が特徴の 'ホームラン'。八重咲で芳香のあるチューリップです。中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!

マトリカリア シングルベグモ

小さくてかわいいキク科の小花で、バルカンやコーカサスなど西アジアが原産です。本来は春から初夏にかけて咲く花ですが2月頃から市場にはたくさん出回ります。花も葉も多くついていますので整理してからのご利用をお薦めします。数日経つと花粉が飛び出しますので花粉症で敏感な方は注意が必要です。夏を除いてかなり長い期間出回りますので、アレンジメントや小さなブーケに大活躍です。

花は筒状花/管状花が中心部、周りの白いフロレットが舌状花、この2つで構成されている頭状花というタイプです。

薬草としての利用も多く、歯痛、関節炎 、頭痛や熱の緩和などに用いられていました。キク科独特の香りがあります。

ref: http://www.nfd.or.jp/about/activity/flower-knowledge/flower-science/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A2/