春 3月~4月、5月中旬ごろ

カラー

気温の高い時期のカラーはハズレの場合もあります。市場で品定めをした時はとてもよいと思ったのですが、5日目には茎が溶けてしまい途中からおれてしまったのが大半でした。お配りしたお客様、大変申し訳ございませんでした。

一般的に手入れは簡単です。数日おきに茎を切り戻すだけです。葉もないため管理は非常に簡単、なおかつ長く楽しめるお花です。花瓶と鋏はいつもきれいにしておきましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

リューカデンドロン コアラブラッシュ

’コアラブラッシュ'で探してみたのですが、みつかりませんでした。 先端の葉先に可愛いピンクがのっています。この様子からブラッシュという名前になったのだと思います。'L.discolor 'が似ていますので、この品種としてご紹介します。南半球は季節が反対、日本の秋口はオーストラリア・あるいはアフリカの春先となります。季節的に春先の若い枝ではないかと思います。ちょうどシュートが出てその先端が黄色である場合が多いです。いずれにせよリューカデンドロンは83品種もありますので、その一つとしておきます。

こんなに丈夫な植物ですが、今回に限っては暑さは厳しく下の葉から枯れてゆきました。ですが約一週間、さわやかな色を十分楽しませていただきました。

ref: ttp://pza.sanbi.org/leucadendron-discolor

三角葉アカシア

三角の特徴ある葉に目が行き、購入。アカシア、いわゆるミモザの仲間。春に黄色い葉が咲きます。ミモザはみずあげが難しい花。まだ水が十分上がりきらないうちに枯れてきてしまう現象が起きました。慌てて短く切ってみたものの、この暑さのため乾燥が早かったようです。庭木としては暑さと乾燥にに強いとの事ですが、切り花としてのアカシア類は気を付けなければならない植物のようです。

カーネーション/ダイアンサス エルメス

誰からも好まれるレモンイエロー。いくら秋の始まりとは言え、今年は暑くこんな爽やかな黄色が魅力的でした。

暑い時期はこの花ですら茎が溶けてしまう危険性があります。購入したら一気に水あげし、花が開花したら水をできるだけ少なく保ちます。水替えは毎日行い都度茎を斜めにナイフでカットするとよいでしょう。カーネーションは節がありますが、切る時は節と節の間です。節の上で切っても水はすいません。

このお花はコロンビア産のようです。

アルストロメリア ティンクル

とても小さなサイズのアルストロメリアですが、オレンジかかった色に惹かれ足が止まりました。咲いてくるとオレンジかかったピンクになりました。細身で小さいサイズですので、最近のハイブリッドだと思います。もともとは初夏に咲くお花、この夏の厳しい気温ではちょっとしんどかったと思います。日持ちは5日程度でした。本来は一週間くらいは大丈夫な花です。残暑が厳しすぎです。やはり花も旬の季節に使うのがベストかな。

南アメリカ アンデス山脈の寒冷地が原産。ハイブリッドが多く色も豊富。柔らかい花びらではあるがとても丈夫。花は散形花序・茎の先端に沢山の花を付けるため取り分けてアレンジメントに使えます。関東地方でも、庭で5月頃から初夏にかけてよく咲きます。長く持つ花ですが、高温の状況では花びらが早く落ちます。

ベロニカ スカイラーブルー

水がしっかりと上がると穂先まで真っ直ぐに伸びます。脇から小さい花穂が出ていますが水あげがあまりよくない植物ですので、葉とともに思い切って処分してしまいましょう。ピンク、白などの色もあります。すらっと伸びる形は他の花とはまた違った趣です。和風にも洋風にも、ブーケにもアレンジメントにも向くお花です。以前はゴマノハグサ科に属していましたが、オオバコ科に変更となりました。

オオバコについてはよいサイトがあります https://flowers.hasma.jp/family/plantaginaceae/

ファレノプシス KVビューティ

優しく甘いオレンジ色の地にピンクのストライプが入ります。リップは濃いピンク。小ぶりのミディタイプです。白い大きなものから比べれば小さめですが、品質はかなりよく花は肉厚色もはっきりと出ています。蘭を始めトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、日本の夏の気温では毎日のお水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。

カラー ゴールドメダル

彩度が高く目に鮮やかな黄色。かなりいい物でしたのでお届け用に入荷しました。

南アフリカの西から東ケープ州マラウイ地方が原産です。おそらくZantedeschia rehmannii桃色海芋の種類だと思います。すらりとした美しく長い茎は短く切ってしまうより、その魅力を引き立てるアレンジメントで、十分に花の価値を楽しみましょう。


花瓶に飾る場合は切り戻しをしながら管理してください。カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

バラ オレンジロマンティカ

最近は本当に素晴らしいバラが増えました。ロマンティカは今まで小さなものしか使った事がないのですが、今回は特大サイズで茎も葉も見事でした。一点だけ輸送上の問題だったと思いますが、蒸れが生じ一輪ハラハラと花びらが落ちてしまいました。よく見なかった私のミスでもあります。

見ごたえある豪快なブーケができました。バラはバラ、やっぱり主役を張れるお花です。

 

 

 

デルフィニウム プラチナブルー

ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花がイルカの形に似ているとの事から来たようです。似てますでしょうか? 有毒植物です。

下葉をすっきりと整理し絶対に水につかる部分に葉が残っている事がないようにして下さい。水はこまめに替えその都度茎を斜めに切り戻して下さい。少しの手間で水がしっかりと花まで行き届き美しく保てます。