春 3月~4月、5月中旬ごろ

カーネーション/ダイアンサス シュピカ

季節的にもライムグリーンが美しく、迷わずこの色をチョイスしました。実は白に他の濃い色を繋ぐにはライムグリーンはとても使いやすいんのです。毎年の母の日のプレゼントはいつもピンクとおっしゃっていたお客様にもとても好評でした。

カーネーションは節がありますが、切る時は節と節の間を斜めに切りましょう。花瓶で楽しむのでしたら水替えの時にまた斜めに切り戻すと持ちが違います。

ニゲラ ミスジーキルホワイト

いつもはブルーのミスジーキルですが、今回はウェディングブーケの花でしたので、白を選択しました。脇からも花枝が出ていてスプレータイプとなります。本来はこの咲き方ですが、いつも購入している物は人の手が入り、一本の花に栄養を集中させ立派な花を一つだけつけた状態です。少し小ぶりだったのですが、他の花を引き立てる役目がありますのでちょうどよいと感じます。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

基本のハンドタイドブーケ

花を等間隔に配置する基本のハンドタイドブーケです。茎の方向はかならず同じ向き、束ねるポイントは絶対にずらさない事ができていれば、多少の凹凸はいくらでも修正可能です。まず最初は花数をなるべく少なくし、ゆっくりと練習しましょう。このブーケはスパイラルブーケと呼ばれ、フラワーアレンジメントを習う人は誰もが最初の頃に練習するブーケです。花材はバラとコバノズイナとレザーファンリーフ。滑り止めに少し他の植物のリーフを中に使用しています。バラは輪郭がしっかりしていて形をとらえやすい事から、フォームフラワーと呼ばれこの中ではメインのお花となります。コバノズイナはメインのお花の間を繋ぐ花/間隔を埋める花としてフィラーと呼ばれます。少ない花でもウェディングの本番に使えるくらいノーブル。それぞれの花材を丁寧に確認しながら扱っていましたので、とても上手にできています。

バラ アプリコットファンデーション

アプリコット色、シャーベットを思い出させられる色です。カップ咲でふんわりと開きます。短命かと思いきや1週間しっかりと咲いてくれました。もちろん生産者さんの素晴らしい努力だと思います。感謝です。

今回は一本だけ蒸れの為で花首が腐ってしまいました。バラに限らずどの花でも可能性はありますが、残りの花は美しく十分役目をはたしてくださいました。花にも感謝です。

バラ アプリコットファンデーションを使ったアレンジメント

スイセン タヒチ

’タヒチ’は八重咲の栽培品種で外側の花被片もちゅしんぶお副花冠もダブル。ラッパ咲も可愛いのですが、中心部がフリフリ外側はぽってりとした雰囲気も魅力的でした。水仙は英国王立園芸協会で大きく14類に分類されとても数えきれないほどの品種があります。こちらも復活祭(イースター)前の四旬節(レント)の時期に咲くためレントリリー、イースターフラワーなどとも呼ばれます。復活祭に持つレースを付けたブーケが作りたくこちらの花になりました。たいへんデリケートなお花ですので優しくお取り扱いしてください。

やはり寒い時期のほうが花持ちはよいようです。この花は切ると茎から粘った液が出ます。この液は他の花に悪い影響を与えてしまいますので単独で水あげをしてください。一日個別管理の後は他の花と一緒に花瓶にいれても大丈夫です。念のため液が手についた時はすぐに洗い流してください。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/suisenengeishu.htm ←いつもとても詳しく解説されています

ダリア ルル

うっすらとピーチが乗った白地、花びらのサイド部分に赤のラインが入る'ルル'。上品でおとなしい色です。切り花のダリアは比較的花持ちが悪いのですが、華やかさがとても魅力で人気です。

ダリアはもっとも栽培品種が多くRHS(英国王立園芸協会)での現在の登録数は5万7000種以上との事です。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/daria.htm