秋 

10月~11月中旬ごろ

コスモス オレンジキャンパス

ふわふわと風に揺れるコスモス、少しくすんだ薄オレンジから中心にかけてピンクが見える品種。今とても人気のお花です。ステムが長いため、シャープに斜め切りし水を吸う切り口を大きくとるとよいでしょう。水に浸かっていないと弱い花です。深水でしっかり先端まで水あげしてしまいましょう。

キク科で花粉は激しく飛びますのでご注意下さい。水につかる葉はすべて取り除き、水替えの度切り戻しは必ずかけて下さい。

ササリンドウ

ササリンドウは葉の形が笹のようになっている事からこう呼ばれているそうです。野性種との事で丈夫です。調べていると源頼朝の家紋との事です。深い青紫、茎までも赤紫色で、秋の風情タップリです。ハロウィンの時期ともかさなりあえてこの色を選びました。

茎は斜めに切るだけ、水も汚れないため手もかからずです。ご家庭で飾るのにはとてもお勧めのお花です。

長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく、花が終わればつぼまった状態で茎に残るため花瓶の周りを汚すこともなく、そのままほったらかしでも大丈夫です。

アカメヤナギ

こんな時期に柳とも思いましたが、まっすぐにも曲げても使える強い線の植物をさがしていましたので、ぴったりでした。葉がやや丸いためマルバヤナギとも呼ばれるそうです。秋には枝まで赤くなり、芽がはじけるとふさふさとした丸くてやわらかな花芽が出てきます。

水あげは斜めに茎をカットするだけ、あまり気をつかわなくても丈夫なため勝手に芽が出てきます。水も汚さず他の植物とも相性は良いです。水揚げ直後でしたら楽にリースにできます。

野バラの実

野バラの小さな実です。 バラは春から夏にかけて開花。シングル咲きに実がなる品種が多いです。赤い実はこの時期とても可愛く、いつでも使いたいアイテムです。10日前後はフレッシュなまま水で管理しますが、その後はドライにして飾ってもよいと思います。

トルコキキョウ セレブグレープ

暑すぎる夏が終わって花には大きな影響が出ています。本来ならば発色、茎、葉もよいお品物が出回りますが、今年はどれも今一つパワーが足りません。花が変形している物もちらほら。袋でパッキングされていますのでなかなか中の状態も確認できないので困ります。もちろんお代を上積みすればそれなりの物を入手できますが、レッスンで使うお花はそれほど高いと生徒さんの負担になります。今年は暑さの影響という事でいたしかたありません。日持ちは5日程度としておきます。

北米 ワイオミング州南東部、ネブラスカ、テキサス南部やメキシコなどミシシッピ川とロッキー山脈の間の草原地帯が原産。現地で咲いていた花はうす紫色、テキサス・ブルーベルという愛称で親しまれてきました。日本での交配が進み花はシングル咲き・ダブル咲き色も白、グリーンかかった白、クリーム、優しいオレンジピンク、優しい黄色、紫と白の複色があったりととても豊富です。気温の高い時期にありがたいお花です。よい物でしたら5輪も6輪も一枝につきますので華やかになります。水に浸かる部分の葉はきちんと処理をしましょう。小さなカケラでもバクテリア発生の原因になります。尚、真夏は茎がぬめります。こまめに水を取り替え茎を切り戻してください。