花の色 白

フリージア アヌーク

ノーブルな白で絶対に冬のウェディングブーケに使いたい一つです。芳香もよく春のお花の一つです。花を選ぶときはできるだけ丈が長く太い物にしています。もしご家庭でお使いになるのでしたら多少曲がっいるものの方がお手頃に入手できる事もあります。葉の状態も大事。濃くて長い葉がふさふさあるのが良いです。花瓶に入れる時は葉は落として下さい。ナイフや鋏もしっかりと消毒し茎を斜めに切り清潔な花器でお楽しみ下さい。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。フリージアも3月から4月が出荷のピークとなり、卒業式の時期に旬を迎えます。

チューリップ アンジェリケ/アンジェリーク

白のダブル咲きのチューリップと信じ込み購入しましたが、品種名の記載に'アンジェリケ'とありました。 薄ピンクのダブル咲品種'アンジェリーク'に名前が似ているなと感じましたが、のちに生徒さんから送られてきた写真でうっすらとピンクかかった花びらを確認。英語で'Angeliqe’と描きますので日本語にした時の違いと気が付きました。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップ ビンゴ

白地に外側が薄い黄色の’ビンゴ'。いろいろな種類が出回っており本当に選ぶのが大変です。市場では今日はこれ!と直観的にすぐ取らないと人気の品種はすぐになくなります。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

コデマリ

本来は暖かくなってから咲くお花ですが、1月のはもう市場に出回っており、今回初めて1月に購入しました。小ぶりの枝を選んでしまいましたが、枝分かれが少なく寂しい感じです。もう少し大きな物を入れればよかったと反省。

枝物の部類ですのでやや水揚げが悪いですが、丁寧に処理すると一晩で先端まで水が上がります。もし元気がないようでしたら、もう一度茎を切るか木槌などで茎の先端を軽くたたき深水で管理して下さい。花も葉も沢山ついているため他の葉の代用にもなります。長い茎を利用して動きのあるアレンジメントやブーケにしてはいかがでしょう。

ユリ シベリア

ユリは夏の植物ですが、白いユリなどは弔事の利用があるため周年入手する事が可能です。年末の市という事もあり、12月初旬にオーダーをかけ非常に満足のゆくよい物が入りました。先端まで咲いてくれていると思います。

世界中に分布。品種は100種類以上となっています。日本沖縄原産のロンギフローラム系、アジアテックハイブリッド、オリエンタル系ハイブリッドなどチョイスも広がりましたが、年代により流行もあります。種類についてはリリープロモーション・ジャパンに詳しく説明が載っています。

梅雨時に一般のご家庭でも大きな花を咲かせているのが見られます。花も四方に広がり華やかで一輪あるだけでも甘い香りが広がります。季節ものですので年に一度は楽しみたいものです。水替えの度茎を切り戻し、枯れかかった葉や花はすぐに処分してください。花粉は服に着くと取れません。開花し花の色が出てきたら直ちにリムーブしてしまいましょう。

ユキヤナギ 小雪

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい!今年入荷の物はなかなか開花せず。やはり季節が早すぎるが原因だと思います。蕾がすくなく、これではいくら暖かくしても厳しいです。

キンギョソウ レジェピンクソーダ

ブルーベースのピンク。スナップドラゴンでこの色は初めてみました。とても惹かれる色です。一緒に購入したアプリコットよりも少しモノがよく、寒い気候にも関わらず長持ちしてくれました。

黄色、薄ピンク、濃いピンク、ピーチに赤など、色のグラデーションが美しい物が多く、青以外の色があります。庭先では春から夏にかけて咲きますが、花屋の店頭では12月から並びます。日持ちは1週間としましたが、花瓶に入れて切り戻しをかければもう少し長く楽しめますが、あまり寒すぎる環境はどうも苦手なようです。暖かくなっても花持ちはあまり変わらず一週間楽しめます。茎が太く全体的に力強くしっかりしたものを選びましょう。

食用(エディブルフラワー)でも流通があります。

ツルバキア フレグランス

先月はこの花が出るのは早いと感じていましたが、最近は毎回見かけるようになりました。甘い香りがしますが、切ると茎からはネギのようなにおいもします。敏感な家人はネギ?と聞いています。香花として春の流通が多いのですが今からロングランで使えると思うとありがたいです。今回入荷のツルバキア フレグランスは青みが強いピンク、ちょっと紫に近い色でした。

南アフリカの喜望峰の東上にあるNothern Provinceが原産、東ケープのあたりに広く分布。葉に傷がつくとガーリックのようなにおいがするためソサイエティ・ガーリックとも呼ばれています。ピンクや薄紫色で6枚の花弁があり小さな王冠が中心部に突き出ています。甘くよい香りがする可愛い花で、この花が市場に出回ると暖かい春が来るサインですといつもは書いていますが、今年はかなり出だしが早いようです。

ヴィヴァーナム ティヌス

小さな青みかかった黒の実です。小さな葉ですが月桂樹のような形をしている事から英語ではローラスティナスと呼ばれます。庭先の垣根の利用で冬から春にかけてよく香る花を付けている事があるとの事ですが、我が家の周りでは見かけません。花後に実のりますので、これは南半球からの輸入と今気づいた次第です。水揚げを甘く見すぎて失敗。あっと言う間にドライになってしまいました。もっと早く使い、艶やかな実を楽しむとよかったと思い反省しています。その上写真も撮り忘れていました。ドライでも特徴的な事は変わりありません。またの機会に反省事項を思い出せるとよいと思います。

 

姫リンゴ

リンゴは北半球の温帯エリアに広く分布。小さなリンゴですが青森産です。リンゴはエチレンガスが発生するため、花と一緒に使う時は必ずワックスコーティングしてしまいます。こんな実物が入ると目を捉えなんとなくほっこりしますね。クリスマスのセンターピースのアレンジメントに使いました。