花の色 白

ユキヤナギ 小雪

今回はデザインに合わせて丈の長い物を入れました。長い物の水揚げはかなり気をつかいますが、枝を割りじっくりと深水であげましたので問題ないでしょう。寒い玄関に置いているため開花がゆっくりで我が家では2週間経ってもまだ花びらが落ちてきません。

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。春寒い時期から出回りますが、気温が低いとなかなか開花しませんので暖かいお部屋で楽しみましょう。小さい花ですが、一本についている枝数が多いため開花するとボリューミーになり素敵です。枝の間に春色の花を加えて飾ってみて下さい! 生徒さんの展示会場用の作品では全体にこの花が入っています。

ムスカリ ホワイトマジック

絵の個展の会場に飾るため、できるだけ長持ちするお花を探していました。球根付きのムスカリは、少量の水分があれば徐々に伸びてきて花が咲きます。パラレルのアレンジメントでしたのでベース部分に置きました。白い花で花の名前の由来となっているムスク=香りがありますので、開花した時にはぜひ近くに寄って確認してみて下さい!

ムスカリはベル状の小さなフロレットが一本の茎に密集して付きます(総状花序)。トルコの松の森が原産。球根付ですので根が水に浸かっていれば楽に1週間~10日は持ちます。色は紫・濃いブルー・白などでどれも素敵。茎も美しく花が濃い色でしたら小さなアレンジメントやブーケにアクセントカラーとしてのご利用もお勧めです。

小さな花が密集している形が葡萄のように見えるためグレープヒヤシンスとも呼ばれます。交配種がほとんどで、水色や白との複色など様々あります。

ムスカリの代表品種

オニソガラム/オーニソガラム サンデルシー

オーニソガラムのサンデルシーは周りから開花するため頭が平べったい形になります。特徴は6枚の白いペタルに中心にモスグリーンのビーズを張り付けたような形のフロレットが一つの茎に沢山集まって咲きます。長さも50㎝以上となり、茎はつるりとしてとてもジューシーです。カットするとちょっと粘り気のある液が出ます。見た目もユニークですので今月はO.シルソイデスとこちらのO.サンデルシーの2種類を入れてみました。同じ花の仲間でも容姿がとても違うので生徒さんはどちらを選ぶか楽しみです。

アフリカ東部ムプマランガ州の、スワジーランドやクワズール=ナタールなどの山岳地帯に自生しており、寒さに強い品種です。夏に花をつけます。オニソガラムはルツボ亜科オオアマ属/ヒヤシンス科の中でも一番大きなグループで約200種類もあるとの事です。その中でも123品種は南アフリカにある事が確認されています。

Ref: https://pza.sanbi.org/ornithogalum-saundersiae

オニソガラム/オーニソガラム シルソイデス

少し太目のつるりとした茎をもち、その先端に白い花を総状花序につけます。蕾のうちはちょっと寂しいかなと感じるほど何という事もないのですが、花が咲き揃うとある程度のボリュームが出ます。お日様が好きで斜めに置いても首を曲げながら上に持ち上がってきます。その姿も動きが出てユニークです。長さも40cmくらいはありますのでアレンジメントもブーケにも両方使えます。本来は春から夏、暖かくなった頃のお花ですが寒い1月に入荷。南アフリカケープ原産のお花で現地では10月から2月頃まで咲くとの事ですので、輸入かなと思います。とても長持ちするお花です。

ガーベラ マルディーニ

透明感ある薄ピンクで思わず購入。中芯は黒でも優しい今の季節にぴったりの色かもしれません。強い色が多いデザインの為、なごみ系の優しい色を入れました。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。キク科のため、20度切る時期は長くお楽しみいただけます。やはりは秋か春がよいですね。周年入手可能ですのでありがたいお花でもありますが、逆に季節感が薄れてしまいます。春が本来の花の時期です。

リューココリネ コキンペンシス

優しい香りがするので好きなお花です。今回も見つけて購入したのですが、とても長い茎であまり切らなかったため水揚げがうまくゆきませんでした。寒すぎた部屋も問題だったかと思います。こんなにあがらなかったのは珍しいのですが反省です。長すぎ茎は今後は適度に調整をかけてゆきましょう。

交配により沢山の品種があります。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。コキンペンシスは中心部分は白地で外側に行くにつれ薄紫色。透明感ある優しい色合いのため、他の花を邪魔するほど主張はしてきません。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔からあり、香りもかなり強く感じます。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

マム アナスターシャ

花弁がシャープに細長く、蜘蛛の足のように見えるためスパイダー咲きに分類されています。名前がついていなかったのですが白地に中心部が優しいライムグリーン。以前使ったことのある’スターミント’にも似ているかなと..お正月のお花にご用意いたしました。白は清らかで新しい歳を迎えるお花として、清々しい雰囲気をもたらせてくれます。花弁が傷まないようネットがかかっていて、それを外すと大きく展開するエレガントなマムです。一点だけ気になる事は茎がかなり細めでした。もちろん国産ですが、もう少し太い茎であってほしいと思いました。菊のピークは秋ですので、お正月直前に入手できるだけでもありがたいのですが。

ヒペリカム ココミックス ホワイト

真っ白なヒペリカムは初めて使います。あまりにも綺麗でしたので気になるくらいならと思い購入です。周年出回るためその気になればいつでも手に入り季節感がなくなってしまった植物の一つです。便利なのですがちょっとだけ違和感残ります。

ヒペリカムは一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色や白までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されておりいつでも入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

イタリアンルスカス/ダナエ

常緑でマル葉ルスカス同様驚くほど長く持ちます。クリスマスシーズンでコニファーを多く使う今の時期ですが、少しだけ違った形の葉を入れるとアクセントになるため、緑が濃い常緑の葉を用意しています。

イランやアナトリア半島(小アジア: 黒海、エーゲ海、地中海に挟まれた地域)に広く分布する植物でアシバガート・トルクメニスタンが原産。6月頃花をつけ晩秋頃から赤い実がなりますが、フローリストたちは葉の利用が主です。

手入れはいたって簡単。水も汚れませんが、他の花の水を替えるタイミングで茎を切り戻し、花瓶も清潔にしておきましょう。適切に扱えば1カ月以上持ちますが、最近の輸入もの(2025年秋から)はそれほど頑張れないかなという気がしています。

ref: https://www.marcheaozora.com/?pid=132191984
ref: https://identify.plantnet.org/k-world-flora/species/Danae%20racemosa%20(L.)%20Moench/data