花の色 赤

トルコキキョウ オーブレッド

ワインレッドのゴージャスなダブル咲き。秋の季節にはたまらなく心くすぐられるお花です。丈は60㎝とそれほど長くはない物の、しっかりとしていて素晴らしいお花と思いました。持ち帰った方のご自宅で、蕾が柔らかいピンク色でバラのように咲いていました。ですがちょっと残念な事に一週間と持たなかったそうです。原因は何だったのか分かりません。花芽形成の抑制のための光の調節による影響か、または色に凝りすぎて植物本来の持つバランスが崩れたのか、あるいはバクテリアが発生してしまっていたのか。。。

トルコキキョウは北米 ワイオミング州南東部、ネブラスカ、テキサス南部やメキシコなどミシシッピ川とロッキー山脈の間の草原地帯が原産。現地で咲いていた花はうす紫色、テキサス・ブルーベルという愛称で親しまれてきました。日本での交配が進み花はシングル咲き・ダブル咲き色も白、グリーンかかった白、クリーム、優しいオレンジピンク、優しい黄色、紫と白の複色があったりととても豊富です。気温の高い時期にありがたいお花です。よい物でしたら5輪も6輪も一枝につきますので華やかになります。水に浸かる部分の葉はきちんと処理をしましょう。小さなカケラでもバクテリア発生の原因になります。尚、真夏は茎がぬめります。こまめに水を取り替え茎を切り戻してください。秋口は抜群の長持ちです。お楽しみください。

アルストロメリア

まだ試作品との事で花の名前がありませんが、かなりよいと思います。茎は真っすぐで申し分ないくらいに太く、茎の先端から散形花序の部分も長く、アレンジメントにも小さなブーケにも使いました。まだ一週間目ですが花はとても元気です。

散形花序、頭頂で5つから7つに分かれひらひらとしたデリケートな花が咲きます。本来は春の花ですが流通は通年で、切り花としては季節に関係なく開花期間が長く、とても楽しめます。雄蕊は花が完全に開ききってしまったころに取り除くと水替えの時など服につく心配がありません。

 

ワレモコウ

夏の終わりから秋にかけて出回ります。日持ちは約1週間。茎はこまめに切り戻してをかけて下さい。ドライフラワーでも楽しめますので、最初から水に入れずにふんわりと空間に置いて飾るのもよいかもしれません。バラ科なんて想像つきますか? 茎を見てなんとなくという感じです。

ダリア 福寿

赤と白のバイカラー、丈は80㎝を超え市場ではちょっと目立つ存在でした。普段は少し高値で私にとっては高嶺の花。ですがキク科は今が旬。入荷が多くお手頃だったこともとても嬉しいです。

ダリアはもっとも栽培品種が多くRHS(英国王立園芸協会)での現在の登録数は5万7000種以上との事です。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/daria.htm

カラー マニラ

南アフリカの西から東ケープ州マラウイ地方が原産です。カントールほど深い葡萄色ではないものの、この季節にはほどよい色合いで使いたいワインレッドです。10日たってもまだ持っている茎もあります。10月になると気温もぐっと下がり国産の良質なカラーが出回ります。こちらは函館で育てられた花です。

すらっとした茎が特徴でウエディングに人気の花です。茎が少し柔らかめですが、ご家庭で花瓶に入れるのでしたら問題ありません。切り戻しをかければとても長持ちしてくれます。ただしカラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃、もし水がすぐ汚れるようでしたらすべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

カラー(海芋)の種類 http://fdb.jp/hidaka/node/120

ジニア ジャジー

和名は百日草。暑い季節に長く咲く花です。鮮やかな赤やオレンジから白に優しいピンクまで色も豊富でサイズも様々。今回は日本の種メーカーが開発したハーゲアナ種のシリーズ。外側は黄色かオレンジ、中心は赤か茶色となり秋らしい色で素敵です。切り花では個体により長持ちするもの、すぐにダメになってしまうもののバラツキが多いです。ですので、少し多めに仕入れます。

属名はドイツのマスター・ボタニストの Johann Gottfried Zinn (1727–59)に由来するものです。19世紀には交配が進み、すでに100種を超えるほどとなっています。花言葉は ’thinking of absent friends’ なき友を思う..不在の友を思う、友人を思う...

ユリ ボンバスティック

オリエンタル種のユリ とても深い赤。神秘的で蕾でしたが心惹かれました。マダムたちはこんなお花もお好きなようで、好評でした。

ユリは北半球の様々なエリア、温帯地域から冷涼な山麓にも見られる植物です。日本でも江戸時代から交配は進み、現在流通しているほとんどのユリは交配により生まれています。シーボルトが日本よりユリの原種を持ち帰ったのも有名な話です。一世風靡したカサブランカも日本の原種のユリをいくつか掛け合わせてできたお花だそうです。甘い香りでウェディングには人気のお花でした。

 

アンスリューム ネロ

南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。仏炎苞は黒を多く含むとてもダークな赤、肉穂花序はパープル。普段は全く使わない色ですが、この花だけですっきりとモダンに飾るのもよいでかなと思い入荷しました。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。

それにしても暑い日々。市場へ出向いた夜中の3時で29度。もちろん車にヒートがの残っていたのだと思いますが、太陽が出てきて府中に戻ってきたときには30度。7月の第一週でこんなに暑いのはあまり記憶にないです。

バラ サムライ08

暑い時期のバラは小ぶりで繊細。このサムライ08に限っては咲き方が美しく、他といろいろ比べても最終的な選択支に残ります。

 

過去にも 

quote~ この花が出回った時から好きでした。パーフェクトな形と色。花もちもよく素晴らしい品種です。名前がちょっとゴツイのですが、そのくらいの強い気持ちの表れという事でいいのではないでしょうか。

茎が長いほどコンディショニング(みずあげ)も時間がかかりますので、葉をさばいてからじっくりと時間をかけて水を吸わせてあげてください。水揚げ中も飾っているときも風と直射日光に当てないこと!
 

 

ガーベラ ケチャップ

真っ赤でエネルギッシュなガーベラ 'ケチャップ'。マダムたちには赤も人気。時々赤い花をリクエストされます。今月は皆さんで様々な色のガーベラをシェアしてます。

ガーベラは一晩かけてゆっくりと水揚げします。その後は浅水で大丈夫。特に気温の高い時期は7㎝あれば十分です。花瓶の水を変えるタイミングで茎を斜めにカットしメインテすれば、モノが良ければ2週間も楽しめる事があります。オランダではロックウールで水栽培され、日本でも同じように栽培されているのが多々ありますが、やはり畑で育ったほうが力強く頼もしいです。お値段は手ごろで一年中入手可能なのも嬉しいです。

様々な色と大きさがあり、咲き方も多様なガーベラ。茎には葉がなくすらりと長いのですが、滑りにくくブーケにもアレンジメントにも万能です。形がはっきりとしているためメインの花としても活躍してくれます。