花の色 黄

ロウバイ 蝋梅

12月下旬ころから咲き始める香りよい花。中国原産で日本へは17世紀ごろ渡来。漢字は「蝋梅」または「蠟梅」。前者は艶のある蜜蝋の花のような所から、後者は陰暦の 12 月、ちょうど花の咲き始めるころとなる。

木のため水あげが悪いので、枝は深く切り込みを十字に入れるとよいと思います。深水で管理すればゆっくりと水があがります。花が開花すれば水が十分にあがってきた証拠です。ご近所の皆さんへお配りする予定で入荷しましたが、水があがらずそのまま自宅に保管。素晴らしい芳香でお正月楽しませてくれました。蕾が落ちやすくデリケートですので扱いに細心の気配りが必要ですが、その分長期間鑑賞できます。

ファレノプシス/胡蝶蘭

黄色地にボルドーのリップ おしゃれな胡蝶蘭です。ミディサイズで小ぶりですが存在感があり、上手に使わないと主役を奪ってしまいます。英語ではモスオーキッド、蛾が羽を広げているような所からそのニックネームが付いたらしいですが、それにしてもエレガントな蛾ではないですか.....

ラナンキュラス ハダル

色は優しくオレンジと黄色の中間くらい。ほどけかかった状態で入荷です。それでも大きさはすでに3㎝くらいあります。はっきりとしたオレンジに合わせるようにソフトな色を選びました。花はデリケートですので枝ものがたくさんあるようなアレンジやブーケにいれる時には傷をつけないよう細心の注意が必要です。ラナンキュラスは春がピークなのですが、季節を先取りしてみました。

シンピジューム メロンパンナ 

ネパール、ミヤンマーや中国の山岳部の冷涼なエリアが原産です。春に花をつける春蘭の仲間で、一年中入手できますが、初冬から本領発揮する花です。優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きお正月に用意したいお花の一つです。花が多く付きすぎていると水の上りが悪く難しい時があります。ファレノやシンピジュウムなど立派なラン程花が多く付き水揚げが悪いものです。万が一花が萎れてきてしまった場合は、下の花数個を切り落とし、思い切って短く茎をカットしてください。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

徳島県が日本一の生産地です。ref: シンピジューム

オンシジューム ハニーエンジェル

メキシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色など色も様々。ハニーエンジェルはスポットレスの鮮やかな黄色です。冬の今の時期にブライトな黄色で部屋が明るくなります。終わった花の部分は散りますので早めに処分し、茎の切り戻しをすれば寒い時期は2週間くらい咲き続けてくれます。

マム チスバ

花弁の先が細いスパイダータイプのマム。中心部の茶色から次第に黄色にグラデーションする素敵な色についつい目が行ってしまいます。最近のマムはとても美しくいつも選択に迷ってしまいます。もしご自分でマムを購入する時、葉を確認してください。肉厚なものを選ぶといいですよ。様々な花が長持ちする時期です。少しずつ切り戻して楽しんでください。

ダスティミラー シラス

ぽってりと肉厚のシルバーグレーの葉。キク科の仲間でとても丈夫。そのためガーデニングでコントラストを出すため頻繁に利用されている。アフリカ北部、あるいはアジア西側やヨーロッパなど比較的温帯地域全域に分布。とても長持しドライでも利用可。今回はラムズイアーの代用として取り寄せました。

パラノムス リフレクサス

パラノムスはわずかに18種類しかなく、南アフリカのVan Stadens Mountains山1000-2000mの砂状の乾燥地帯、ケープ東側ポートエリザベスの近くのエランズベルグElandsbergが原産。 1つのステムにタイプの違う葉が付いています。下層部には針状の葉、そして上層部にはハートシェイプの葉が茎に密集してついています。花は黄色く南アフリカの冬から春にかけての時期である6月~8月。11月の入荷の際には花はありませんでした。南アフリカの植物は乾燥に強く、逆に水に浸かっている葉は傷みやすいです。ドライでの利用がよいと思います。

Ref: http://pza.sanbi.org/paranomus-reflexus

パンプキン/南瓜 ジェームス

飾り南瓜のジェームス。何とも言えない色とホリの深い姿がとても魅力的です。南瓜にしては素敵なお名前!こちらは観賞用ですので食べません。

野菜や果物も時々アレンジメントに取り入れますが、南瓜はハロウィンのテーマには欠かせないアイテムで、小さなものから白いタイプなど毎年いろいろ試しています。今年は食用の南瓜を使ってみました。写真を撮ってからは花を別な器にアレンジし、南瓜はその日のうちにホットサラダ、次の日はスープで。余ったものは小さく切って冷凍保存。天婦羅や煮物などで後々楽しめます。フードロスはしたくないので、生徒の皆さんもさっさと料理なさったようです。ちなみに昨年はジャックオーランタンにしてみました。