花の色 紫

ハボタン 葉牡丹 晴姿

ケールなどの野菜から人工的な交配により作られた植物です。ヨーロッパの地中海沿岸あたりが原産。ケールはブロッコリーやカリフラワー、芽キャベツなどの原種で、紀元前から自生していたそうです。日本ではポットフラワーとして流通量の多い植物ですが、お正月ともなると丈の長い葉牡丹が用いられます。アブラナ科で寒い環境で葉の色も濃く出ます。ひらひらと大きな葉を展開させてくれ目にとまりやすいです。寒い環境が好きです。特別な手入れはいりませんが、花瓶の水を替える時に切り戻すとよいです。

家の中では5日位が限度。特に小さなものはもちが悪く周りから枯れてきて葉もおちてしまいました。暖かい部屋にあるのは特に短命。お正月の時期は華やかでよいのですが、市場の入荷日もお正月までにはちょっと時間があるため次回はよく考え品定めをしっかりといたします。

日本には江戸時代観賞用の植物として渡来、以後日本で品種改良が盛んにおこなわれました。丸葉でロゼット型に広がりバラのような形や、ケールの特徴そのもののひらひらフリンジタイプ。切り込みが深い葉のタイプなどいろいろありますね。深い色の品種も見られます。

アンスリューム マラビリア

とても深いバーガンディー・ワインレッドです。この色がお好みのマダムへのブーケに入れました。丈も長く、本当に切るのが心苦しいほどです。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。本来は夏のお花なのですが、今は一年中出回っています。よい花を購入すると気温は問わず3週間以上長持ちします。苞が艶やかで肉厚の物、茎の太さも確認して買いましょう。お値段が高くてもそれだけの価値は十分あります。

ツルバキア フレグランス

先月はこの花が出るのは早いと感じていましたが、最近は毎回見かけるようになりました。甘い香りがしますが、切ると茎からはネギのようなにおいもします。敏感な家人はネギ?と聞いています。香花として春の流通が多いのですが今からロングランで使えると思うとありがたいです。今回入荷のツルバキア フレグランスは青みが強いピンク、ちょっと紫に近い色でした。

南アフリカの喜望峰の東上にあるNothern Provinceが原産、東ケープのあたりに広く分布。葉に傷がつくとガーリックのようなにおいがするためソサイエティ・ガーリックとも呼ばれています。ピンクや薄紫色で6枚の花弁があり小さな王冠が中心部に突き出ています。甘くよい香りがする可愛い花で、この花が市場に出回ると暖かい春が来るサインですといつもは書いていますが、今年はかなり出だしが早いようです。

フリージア パレルモ

紫色のフリージア 'パレルモ' 初めての品種です。丈が長いのですが曲がっていますのでお手頃価格で入手しました。一般家庭で楽しむのでしたら十分だと思います。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。フリージアにとっては12月はちょっと早い季節。茎が曲がっているため間引いたものだと思います。フリージアは3月から4月がピークとなります。

ヴァンダ オーキッド

特別な時にこそ使いたいお花です。東南アジアやオーストラリアの一部で気温も湿度も高い国の出身ですので寒くない環境が好ましいです。たくさんの品種がありますが、一般的によく見るのは青紫系です。薄いバイオレットもありますがいずれもブルーベースのお花とよくマッチします。蘭は花が付きすぎて元気がなくなる場合があります。下から花を数個切り取り、茎も深く斜めに切り様子を見て下さい。水がしっかりあがれば色も形もそのままで数週間お楽しみいただけます。

スカビオサ/マツムシソウ 実

いつもは花としての利用ですが、今回は実、いわゆる種に変化する途中の物です。写真右上がお花の蕾、そして左下のボンボリがシードポットの部分です。小さくていがぐり頭のような様子ですが、これがまた花と花の間にいるととても可愛いいのです。オーダーのお品にとちょっと背伸びして購入してしまいました。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブドウの蔓のフレームを使ったブーケなどには、このナチュラル感がたまらなく素敵です!お花は様々な色があり、それらは優しく他のお花をサポートしてくれるお花です。

スィートピー アスカ

スィートピーは香りのする春のお花の一つですが、先週から見かけています。軽さを出したかったので数量が多かったのですが購入に至りました。ギリシャのクレタ島、イタリアのシシリアなどが原産です。原種は黄色だけがなかったようですが、今の園芸種は何でもありです。ただし人工的に色を吸わせてある物はあまり美しさを感じません。沢山の数を購入せねばならず、ご近所の皆さんにお求め頂きました。ご協力ありがとうございます。

ツルバキア フレグランス

ちょっと出るのが早いかなと感じますが、お品は素晴らしく心ウキウキしてしまいます。香花として春の流通が多いのですが今からロングランで使えると思うとありがたいです。

南アフリカの喜望峰の東上にあるNothern Provinceが原産、東ケープのあたりに広く分布。葉に傷がつくとガーリックのようなにおいがするためソサイエティ・ガーリックとも呼ばれています。ピンクや薄紫色で6枚の花弁があり小さな王冠が中心部に突き出ています。甘くよい香りがする可愛い花で、この花が市場に出回ると暖かい春が来るサインですといつもは書いていますが、今年はかなり出だしが早いようですネ。

パフィオペディラム/スリッパオーキット

鉢に植えられたパフィオペディラムです。赤紫色でリップの上部は白い縁取り、ほっぺの花びらの下部はライムグリーンの縁取り。葉も濃い緑、痛みがなく艶やかです。花は当然大きく株も申し分ないです。2か月は咲きますので、お楽しみいただけると思います。

パフィオ属はユニークな袋状の花弁があるランの花です。東南アジアの出身ですので、暖かい気候を好みます。寒い時期は10日一度くらいの水やりで十分です。受け皿に水がたまらないようにしましょう。

ラン科で袋状の唇弁をもつ仲間は、アツモリソウ亜科Cypripedioideaeという分類に入りますが一般的にはパフィオペディラム属でOKみたいです。尚この亜科と一緒にCypripedioideae Paphiopedilumと明記される事もあります。

デンファレ プラモット

11月ですが沖縄産の素晴らしいデンファレを発見。花容姿も美しく品が漂います。迷いはなくすぐに手に取りました!とても美しいです。

デンファレは原種系の蘭デンドロビウム・ギバナムの交配種。デンドロビウム ファレノプシスの流通名ですが、花の形が胡蝶蘭に似ている事からこのように呼ばれています。ref: https://www.aos.org/orchids/additional-resources/dendrobium-culture.aspx

ステムが長い蘭は水が先端まで届きにくく管理が難しい花の一つです。もし花が付きすぎている場合はトップの小さすぎる蕾を数個カット、あるいは下の花を1~2輪整理すると水揚げもよくなります。切り分けてアレンジメントに利用すればすべての花に水が行き渡りますので有効的な利用法です。その際はステムをアレンジする前に30分程度水を吸わせコンディションを整えると張りが戻りよい状態となります。せっかく巡り合えたお花、大切に最後まで飾ってあげたいと感じます。