花の色 橙 オレンジ

シンピジューム マジョリカ

冬に多く出回るため、今からが旬。寒さに強い蘭ですのでお正月にはいつも購入しています。12月上旬ではまだ手が届く範囲ですのでお配り用にご用意いたしました。少し落ち着いたオレンジ色ですが明るめですのでどのお花とも相性はよいと思います。

シンピジュームはインド、ネパール、中国などをまたぐヒマラヤの高山地約1000mくらいの場所が原産の物と台湾など比較的暖かい場所の原産の物両方があります。ハイブリッドですので良いとこどりで寒さや高湿度に強い品種が多いです。

優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きます。ファレノやシンピジュウム、ヴァンダなどの蘭類は大きな花が多く水あげも時間がかかるものです。花に元気がなくなってしまった場合は、下のフロレット数個を切り落とし、丈も短めにすると元気が出てきます。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

バラ ジリアン

優しいピーチでふんわりと強くないフリル感も魅力です。普段バラをお配りに入れる事はないのですが、70㎝もある大物で生産者さんもトップクラス。寒さで長持ちする事は間違いなく今回は入荷に至りました。マダムからお写真が届きました。やはりバラは華がありますね。またよい物を見つけたらご紹介したいと思います。このバラはウェディングにもお勧めです。

生産者:國枝株式会社

 

グラジオラス アドレナリン

久々の登場です。グラジオラスは初夏のお花なのですが今頃目にする事もあります。理由はわかりませんが中心に長くて強い花が欲しかったので購入に至りました。'アドレナリン'という名前です。微かにピンクピーチの花の色がうかがえます。人間のアドレナリンを促してくれるようなハッピーな色であることは間違いないようです!インヴァーティト・ティのアレンジメントに使用しました。長いラインフラワーはこんなアレンジメントのバックボーンを決めるのにはとても有効的です。

グラジオラスは南アフリカケープに分布が多く、アフリカのトロピカルエリア、地中海沿岸あたりが原産。種類が多く2017年では300もの登録があります。市場に出回る大きなタイプは交配種です。

この花は巨大なため水をよく吸います。うっかりと水切れ寸前の事がありましたが少しの水分でサバイブしてくれました。南アフリカあたりの植物はシビアな環境に強いのだと思います。切りもどしをかけながら管理すれば数日かけて先端の方まで咲いてくれます。デリケートですのでエアコンの風にご注意下さい。冬は少し長くお楽しみいただけると思います。

クルメケイトウ オレンジクィーン

11月も中旬ですがまだケイトウが手に入るなんてちょっと信じられません。でも考えてみればかなり遅くまで我が家の庭でも咲いていましたので、条件が良ければ夏から長期にわたり出荷が可能なのでしょう。寒くなり色が鮮やかになってきたように感じます。先月からリピ買いです。

水がうまく上がらない場合は、沢山ついている葉を落とし茎をナイフでシャープにそぎ切りしましょう。一日だけ深水で様子を見て下さい。頭頂がぱりっと元気になったらお水はほどほどに。あまり深水ですとセロシアは茎が柔らかくなり腐りやすいです。夏から出回りますが、気温が落ち着く秋に使うのがお勧めです。

 

ケイトウ オレンジ/赤/黄色

ケイトウは気温の下がった頃が使い時です。花瓶で飾っても茎が傷みにくく、暑い時期よりはるかに長くお楽しみいただけます。本来は夏の花、原産地も熱帯アジア、インドなどですので今頃は終盤となりますが、色が優しく季節になじみますので色がミックスしたものを仕入れてみました。ちょっと細かったのですが他のお花と共にお楽しみください。

ケイトウはセロシアとも呼ばれ、扇形に平べったくひろがっている品種はトサカケイトウで、本当に鶏のトサカのようですね。一方丸くコロンとしているのが久留米ケイトウ。ボサボサしていて炎のような形になるタイプはヤリケイトウ。使いやすいのはやや小ぶりのトサカケイトウか久留米ケイトウ。大きくなるとそれだけが目立ってしまい他の花が迫力負けしてしまいます。

水がうまく上がらない場合は、沢山ついている葉を落とし茎をナイフでシャープにそぎ切りしましょう。一日だけ深水で様子を見て下さい。頭頂がぱりっと元気になったらお水はほどほどに、あまり深水ですと茎が柔らかくなり腐りやすいです。

ガーベラ ロレイ

花弁は通常のガーベラよりギザギザとして細かく、まるで蜘蛛の足のようなのでスパイダー咲きと呼ばれます。鮮やかなオレンジ色、そして中芯は黒でスーパーミニサイズ。ちょっと珍しさも手づだって思わず買ってしまいました。アイキャッチーです!

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。キク科のため、20度切る時期は長くお楽しみいただけます。やはりは秋か春がよいですね。周年入手可能ですのでありがたいお花でもありますが、逆に季節感が薄れてしまいます。春が本来の花の時期です。

ガーベラ ショッキングオレンジ

名前がなかったのですが、サイズが小さいミニタイプで色はショッキングオレンジ。鮮やかさが目に留まる彩度の高いガーベラです。

ガーベラは水揚げ後は浅水で管理して下さい。特に気温が25度以上の時は毎日茎を切り戻してください。尚、茎がいびつな物は傷みやすいので購入するときはよくチェックしましょう。キク科のため、20度切る時期は長くお楽しみいただけます。。やはりは秋か春がよいですね。周年入手可能ですのでありがたいお花でもありますが、逆に季節感が薄れてしまいます。春が本来の花の時期です。

 

 

フォルミウム / ニューサイラン

縦に細長い葉で2m近くまで育つもの物もあります。一年中流通していますが、シンプルな葉は涼しげでいつも私は夏に使っています。9月にはあれほど見かけたのですが、今の時期は少し細目、しかもわずか一点しかありませんでした。葉もうすくやはりピークは9月だったのかなと思います。

特別な手入れは不要で、茎を少しずつ切り戻せば暑い夏でも10日は頑張ってくれます。線の強調が欲しいアレンジメントなどに相応しい植物です。国産も流通があります。

名の通りニュージーランドが原産で、年間を通して入手が可能な植物の為、手の器用な現地のマオリ族はこの繊維を用いて、マントやスカートを編んで作ったり、魚の網を作ったり、かごを編んだり、紐を作ったり、布を作ったりとテキスタイルとして様々な品目に活用しています。その事はなんとキャプテン・クック(James Cook 1728-79、イギリス海軍士官、海洋探検家で海洋地図を作った人)の文献に記載があったそうです。
ref: https://en.wikipedia.org/wiki/Flax_in_New_Zealand