花の色 緑

ヤシャブシ

春に細長く垂れ下がる花をつけ、12月頃茶色の可愛い実となり市場に枝ごと出回ります。ドライの商品として実だけの物もありますが、やはり枝についた実は格別に風情が出ます。大きな枝のまま花瓶に挿し空間を飾っても、小さな枝でブーケなどに入れても素敵です。見つけたら即ゲットです。

ヤドリギ

他の樹木に寄生しこんもりと丸く茂る植物です。日本、韓国では落葉樹のケヤキ、ブナ、ミズナラ、クワや桜類の樹々に見られます。冬に他の樹木が丸坊主になっても、この植物は鳥の巣のように半円形になり茂りますので、見た事があるのではないでしょうか。
独特なオリーブグリーンの葉と茎。葉は対生で倒披針形でぽってりと厚い革質。半透明で小さなジェルボールのようなモスグリーンやオレンジ色の実が沢山ついています。クリスマスの時期に出回りますが、古代ケルト人にとっては神聖な木、イギリスでは将来を誓う愛の樹などいろいろエピソードもあります。

高木についていますので、採取するのはとても大変。そのためとても高価です。今年は思い切って購入したのですが、なんと連れ帰ってきたその日から枝はパラパラと落ち全滅でした。着生していた樹の栄養状態の影響のようです。ちょっとめげてしまいましたので、今年はもう購入を見送ります。

白い実はセイヨウヤドリギ/オウシュウヤドリギとして流通。ヨーロッパの地中海沿岸、西インドやミヤンマー、ベトナムなどの原産。European mistletoe、Common mistletoeと呼ばれます。私のはオレンジの実でした。デリケートですので国産の物だと思います。

アンスリューム アンティークシリーズ

秋も深まってきた今頃の国産品は畑に長く栽培されているアンス達です。それらは「アンティーク」と呼ばれ、仏炎苞の部分の色も秋めいてきて触感もちょっと厚めに変化しています。紫陽花にも同じような変化がありやはりアンティークタイプと呼ばれ、お値段びっくりですがかなり長く咲き続けてくれます。入荷したアンスは白地に柔らかいピンクやグリーンがのっています。個体により色にばらつきがありますが、他の色も使いますのでそれほど気になりません。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。本来は夏のお花なのですが、今は一年中出回っています。よい花を購入すると気温は問わず3週間以上長持ちします。

パフィオペディラム/スリッパオーキット

鉢に植えられたパフィオペディラムです。赤紫色でリップの上部は白い縁取り、ほっぺの花びらの下部はライムグリーンの縁取り。葉も濃い緑、痛みがなく艶やかです。花は当然大きく株も申し分ないです。2か月は咲きますので、お楽しみいただけると思います。

パフィオ属はユニークな袋状の花弁があるランの花です。東南アジアの出身ですので、暖かい気候を好みます。寒い時期は10日一度くらいの水やりで十分です。受け皿に水がたまらないようにしましょう。

ラン科で袋状の唇弁をもつ仲間は、アツモリソウ亜科Cypripedioideaeという分類に入りますが一般的にはパフィオペディラム属でOKみたいです。尚この亜科と一緒にCypripedioideae Paphiopedilumと明記される事もあります。

パフィオペディラム/スリッパオーキット アルマゲバード

ランの仲間でもユニークな袋状の花弁があるランの花です。東南アジアの出身ですので、暖かい気候を好みます。一年中見かけますが夏を終え秋となるとよく見かけます。綺麗なグリーンのパフィオ、箱で2ケース購入しましたが、どなたからも好評でした。茎が細く心配でしたがランはラン、お花の女王様、2週間は楽勝のようです。

ラン科で袋状の唇弁をもつ仲間は、アツモリソウ亜科Cypripedioideaeという分類に入りますが一般的にはパフィオペディラム属でOKみたいです。尚この亜科と一緒にCypripedioideae Paphiopedilumと明記される事もあります。

リューカデンドロン アヨバスカイ

もうリューカデンドロンが出回る時期になってしまいました。11月から12月にかけてアフリカから輸入されます。乾燥してくるとしっかりと実物になりますので、花瓶に残っても捨てないように! フレッシュで良質なものほど茎が柔らかくナイフがよく入ります。水は一日おきくらいに取り替え、常に綺麗な状態にしておくことが肝心です。これはどの花にも言える事ですね。余分な葉は処理すると水揚げもよくなります。

アカメヤナギ

こんな時期に柳とも思いましたが、まっすぐにも曲げても使える強い線の植物をさがしていましたので、ぴったりでした。葉がやや丸いためマルバヤナギとも呼ばれるそうです。秋には枝まで赤くなり、芽がはじけるとふさふさとした丸くてやわらかな花芽が出てきます。

水あげは斜めに茎をカットするだけ、あまり気をつかわなくても丈夫なため勝手に芽が出てきます。水も汚さず他の植物とも相性は良いです。水揚げ直後でしたら楽にリースにできます。

アンスリューム ペルッツィ

この花が出た瞬間に掴んでしまいました。理由は目立つ花が欲しかったからです。少し吟味すればよかったと帰ってから反省です。この束はハズレでした。昨年の7月もこの花を購入していて、コメントを読んでみると肉穂花序が短くほとんどない物があったと書いています。写真に撮ったのはたまたまついていたもの。アンスの特徴である肉穂花序がどれも貧弱で短く魅力に欠けるものでした。茎も太く仏炎苞もかなり肉厚で申し分ないのですが花の容姿としては非常にアンバランス。生徒の皆様すみません。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。

アジサイ/ハイドランジア

アジサイは水落しやすい花ですが最初の水揚げと途中の手入れでかなり長く楽しめます。

  • 水につかってしまう部分の葉を取り除く。
  • 花瓶の水の量はやや多めで花の茎が半分以上つかる状態を保つ。
  • 2-3日に1度ずつ茎を切り戻す。茎の先端に縦に切り目を入れてもいいです。

*紫陽花フレッシュとクラシックタイプの違い
春先から初夏にかけ、しっかりと成長し色が出てきた時の花をフレッシュと呼びます。そのままのにしているとやがて落ち着いた色に変化してきます。その時の花をクラシック・ハイドランジアと呼んでいます。アジサイは樹についている時間が長いほど、切り花にしたときにも長持ちです。

<ドライフラワーに>
クラシックタイプ* のアジサイでしたら、色が変わって水も吸わなくなったタイミングで、葉をすべてカットし花瓶の水を捨ててください。梅雨や夏の時期はフレッシュの時と同様エアコンの風が直接当たらないようにします。エアコンの風でドライにすると花びらがしわしわになってしまいます。今回はフレッシュタイプで、しかも色が白ですのでドライフラワーには向きません。

バラ デザート

バラが旬の時期を迎えました。ウェデイングのテーマで、他の花は白が多いため、バラの花もグリーンかかったスモーキーな薄ピンク色を選びました。葉の色が濃く花の巻きもしっかりしている物、そして茎も太めの物を選ぶようにしています。花瓶で管理する場合は水につかる葉はすべて切り落とし、花瓶の水を取り替えるたびに斜めに茎を切り、新鮮な水が吸えるように少し手を入れてあげましょう。バラは一般的に切り花になって5日間くらいがピーク。美しい時を存分に楽しみましょう。