7月~8月

カラー キャプテンオデオン

まだ気温が高いのですが、大きな頭にすらりとした茎をアレンジメントに使いたかったので仕入れました。11月位からとてもよいカラーが出回ります。'キャプテンオデオン'は、仏炎苞ー色のついている部分は内側は明るいオレンジ色、外側は赤の強いブラッドオレンジ色、苞の端に行くにつれて外側の強い色がかかります。

カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつも清潔に保ちましょう。

クルクマ サイアムソラー

夏の花のため一瞬迷ったのですが秋色のクルクマは珍しく手にしてしまいました。結果いつもより早めに終わってしまいました。やはり季節を戻るより先取りの方がマシという事でしょうか。

南国のインドやタイ原産で、暑さにとても強いお花です。ユニークな形で色のついている部分は苞となります。実際のお花はそのカップの間につきます。

お手入れはいたって簡単。花瓶き清潔に洗い、お水を取り替えるたびに茎を少し切り戻して下さい。水が綺麗な状態がたもてれば10日くらい日持ちしてくれます。すらりとした茎も素敵ですのでわざわざ短く切って使うよりそのステムを生かしたデザインがよいと思います。暑い夏、お部屋を涼し気に飾ってくれる貴重なお花の一つです。

クルクマの根はターメリックとも呼ばれるショウガ科の植物で、カレーにかならず入る黄色いスパイスです。

パニカム ヴァーガタム

パニカムチョコラータが一般的には流通が多いのですが、品種はヴァーガタムだと思います。そのヴァーガタムに染色している物です。水が青くなりましたので、下から染料を吸わせているのかもしれません。エアリーでとても美しいです。北米東部のロッキー山脈の東側に多く分布しています。背丈は2mにもなり秋風にそよぎながらたなびく姿は美しいです。

アレンジメントやブーケにも使いやすく風情がでる花材です。私はイネ科の花粉症があるため長い時間は置いておけませんが、花粉が飛び散らないようヘアースプレーで事前処理して使用しました。

スプレーマム セイリポルペールオレンジ

写真はまだ開いていない時ですが、開花すると優しいオレンジ色、花びらはシングルとダブルの間くらいで、デージー咲で、典型的な小型の可愛い菊の形です。色も可愛い、形も可愛い、それに中心が茶色ではなく緑色のため、私の好みなのです。今回はお配りのお花としてお届けに使いました。夏から秋にかけ出回る品種との事ですが、暑さの影響がここにも出ているようです。次の週はもっと元気のよいマムに出会えるといいです。セイリポルペールオレンジ 長い名前ですが、英語ですと'SEI RIPOLL PALE ORANGE' セイリポルの薄オレンジ品種という所でしょうか。

水揚げは手折でも、斜めにナイフでカットでも。元気な菊はどのような方法でも水は簡単に上がります。花瓶に入れた場合のお手入れは切り戻し、そして無駄な葉を取り除く事です。まだ暑さが残りますが、一週間はだいじょうぶだと思います。

 

リューコスペルマム スーパーゴールド

南アフリカケープの東側が原産。同じヤマモガシ科にプロテアがあり、プロテアの原産地とほぼ同じです。こんもりと茂り枝の先に花が付きます。木に着いたままにしておけば春から4か月もの間さきつづけるとの事です。花の形はユニークで、針が沢山刺さった針山のようで英語ではピンクッションという名前がついています。

学名であるリューコスペルマムは’白い種’という意味があります。これはその実が光沢がありスムーズな実が白っぽい色をしているからです。この実が熟成しはじけると種がこぼれます。蟻により蟻の巣に運ばれ火事などの天災あるいは捕食者から逃れているようです。

花の色は爽やかなレモンイエロー。彩度がキリリと高く鮮やかさが目を捉えます。短く使いましたが、今回の枝も40㎝はありました。せっかくの植物、敬意を払って葉のついている茎もしっかりと使いました。まだ若く願わくばもう少し開いた状態の物が欲しかったです。

グロリオサリリー サザンウィンド

ユニークな形をしたユリです。塊茎があり茎から伸びた蔓が何かに巻き付いて成長してゆきます。花ビラは反り返り独特な形です。花粉は色が十分出てからとりましょう。

アフリカの熱帯エリア、アジアも熱帯エリアに分布。これからの日本の夏も熱いと思いますので、この花を庭に植えておくのもよいかもしれません。ただ直射日光は苦手との事。半日陰を明るくしてくれるお花でしょう。薬用の成分があるとの事ですが、有毒と教えられました。ユリの根などと言って絶対に食さないように。

ヒマワリ/ヘリアンサス サンリッチマロン

真夏のイメージがある向日葵ですが、秋深くなっても関東地方では咲いています。レモンイエロー、カボチャ色、茶色に複色がありサイズも様々。今回の品種名は’サンリッチマロン' 秋を感じさせる名前で、花びらにはうっすらと茶色がのっています。すでにメインの花を決めていましたので、小さい花にしました。アレンジメントに入れるには小さめが使いやすいです。ぱっと見てわかるお花、色も強くインパクトも出しやすいです。北米原産、種は可食ですしまた種から絞られたオイルはサンフラワーオイルです。

向日葵は太陽の方向に向かって咲いていると言われますが、成長期に光に当たると光の当たっていない反対側の茎が伸び、太陽の方向に傾きます。でも日が沈むと今度は昼間とは反対側の茎を成長させます。生物の体内時計による現象です。

ref: https://biome.co.jp/biome_blog_129/

フウセントウワタ

ふんわりと風船のようにふくらみ、枝についているユニークな植物です。枝はしっかりしていますが、実自体は空気を含みとても軽いです。夏に下向きに咲く白い花からこんな実がなります。初秋ですがまだまだ暑さが残るので、ライムグリーンで少しでも涼し気に。個性が強い植物ですので、目を惹きますね。

旧ガガイモ科Asclepiadaceaeの為ガガイモ科としている事も多いです。

クルクマ パルビフローラ

30cm くらいの長さしかないクルクマです。小さいのですが色は透明感のあるピンク、南国のインドやタイ原産で、暑さにとても強いお花です。お値段張りますが小さくてもインパクトがありとても素敵です。ユニークな形で色のついている部分は苞となります。実際のお花はそのカップの間につきます。

お手入れはいたって簡単。花瓶をきれいにしお水を取り替えるたびに茎を少し切り戻して下さい。水が綺麗な状態がたもてれば10日くらい日持ちしてくれます。すらりとした茎も素敵ですのでわざわざ短く切って使うよりそのステムを生かしたデザインがよいと思います。暑い夏、お部屋を涼し気に飾ってくれる貴重なお花の一つです。

クルクマの根はターメリックとも呼ばれるショウガ科の植物で、カレーにかならず入る黄色いスパイスです。

アンスリューム ペルッツィ

この花が出た瞬間に掴んでしまいました。理由は目立つ花が欲しかったからです。少し吟味すればよかったと帰ってから反省です。この束はハズレでした。昨年の7月もこの花を購入していて、コメントを読んでみると肉穂花序が短くほとんどない物があったと書いています。写真に撮ったのはたまたまついていたもの。アンスの特徴である肉穂花序がどれも貧弱で短く魅力に欠けるものでした。茎も太く仏炎苞もかなり肉厚で申し分ないのですが花の容姿としては非常にアンバランス。生徒の皆様すみません。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。