秋 

10月~11月中旬ごろ

サンゴミズキ

秋になると珊瑚のように真っ赤に樹肌が変化し、そのことから珊瑚水木と長ついている。真っすぐに長いためそのまま使うもよし、枝は柔らかいためリースとして丸めても使えます。お値段もお手頃ですので、昨今のお花の高値から比べるととてもお得に感じます。今回はパラレル、または放射状のデザインに使いました。特別な手入れはいりませんので大いに利用したいですね。

朝鮮半島やシベリアなど寒い国の原産ですが、日本でも栽培はできるとの事。5月から6月にキナリの白い花をつけ、それからは実がなるとの事。鳥や蝶が花粉を求めて飛来するらしいです。結構大きくなりますので、広いお庭でしたら植えられるかもしれません。

ワックスフラワー オフィア

オーストラリア原産です。春から夏のお花、南半球はちょうど季節が逆の為冬に入荷する植物です。枝分かれしているので私にとっては万能選手!今回は花も大きくまた、頭頂に付く房も立派でした。円安でありえない値段でありました。フィラーなのですがどの花よりも高かった!ちゃんと確認すればよかったとちょっと反省です。

草木の為水上りが悪いです。水に浸かる葉はもとより少し上の方まで葉を落とすと水が上がりやすくなります。ナイフで茎をカットしてください。

マム/一輪菊 パラドフ

今秋やっと合格レベルのマムに会えました。やれやれ、夏の暑さで出荷が遅れ10月も後半に出そろってきました。これでしたら皆さんも納得だと思います。形はフルにピンポン咲ではありませんが、ピンポン咲とさせていただきました。

秋が旬のお花です。葉が多い場合は少し整理して水揚してください。水替えの時に茎を切り戻をするとよいです。暑い時期は一度水揚げさせたら少し少な目の水でもちゃんと咲いてくれます。葉が沢山ついている場合は整理して整えてあげましょう。もし葉を付けたままにしたい場合は水が下がりやすいので、毎日よく観察してください。

バラ ケンジントンガーデン

花びらの外側はやや強めのオレンジ、内側はシャーベットのような薄いオレンジですが、開花すると色は完全に優しいオレンジに変化します。ひらひらとしたウェービーなフリンジの花びら、平べったく咲く形もお気に入りです。バラは品種にも生産者さんにもよりますが、だいたい5日位の日持ちです。今回は茨城県の生産者さんのモノ、なかなか長く楽しめました。

葉に艶があり思い頭を支えられるくらいの太い茎を選びましょう。私は農薬へのアレルギー反応が出るため、葉に白い粉がのっているようなものは絶対にX。ご参考までに。

ライスフラワー

ピンクかかった小さな米粒のような蕾が付き、やがてその一つ一つが開花します。米粒のような事からライスフラワーと呼ばれます。オーストラリア東部の固有種でもあります。ワイルドフラワーの一つとも思いますが、水あげを完璧にしないとすぐに萎れてしまいます。アレンジメントに切り分けて使えば一枝でかなり取れますし、茎を短く使う事により水のもちもよくなります。

意外にもデリケートな花です。草木の茎ですので、シャープに切り深水で一日様子を見て下さい。尚水につかる部分の葉はすべて取り除きましょう。少しでも花に水がゆけばそれだけ綺麗に咲いてくれます。キク科の為私は残念ながらこの花のそばには寄れません。

ジュズサンゴ

アメリカ南部、フロリダやカリブ、南米などの原産で暖かい気温を好みます。9月後半から赤い実を付けだすため、いつも秋に出回ります。切り花として葉も実も美しく、野趣がありながらもエレガントです。結構長持ちでもあります。ご近所で上手に栽培されている方がいました。実をいっぱいつけたジュズサンゴが秋後半の庭に映えます。

ハーブでエディブル、染料としても利用されるとの事です。栽培されているものは農薬を使用されている可能性がありますので食用でない場合は絶対に食さないように。実は繊細に見えますがとても強く切り花としても長く楽しめます。踏みつけると真赤な液が出ます。すぐに水で湿らせたテッシュでふき取ってください。

茎を斜めに切るだけです。葉が多い場合はナイフで深くそぎ切りしてください。水が上がれば花から実が赤くなるまで楽しめます。

アメリカテマリシモツケ リトルエンジェル

今月は2回もテマリシモツケを購入。今回は紅葉しておりとても深い赤紫です。シモツケの種類は庭木として人気との事で、春に手毬状の花をつける樹木です。’リトルエンジェル'は前回購入したルテウスよりも状態は良かったです。一年中あるとの事ですが、ここ最近ライムグリーンや紅葉した葉の入荷があります。

北米東部原産、寒さにも暑さにも強い庭木ですが日本の湿度には弱いようです。花はコデマリのような花が春に沢山付きます。樹皮がむけるとの事で、浮き上がった樹皮の下には次の樹皮が見えるとの事で、ナインバーク(ninebark)と呼ばれるそうです。

ナイフで斜めに茎をカットし深水で水あげしました。葉が多いため下がりやすく油断するとすぐに頭を下げてしまいます。何度も切り戻しをかけなければなかったのですが、ちゃんと切り戻すと1週間爽やかなグリーンでいてくれます。庭にあったら切り取ってすぐに水につけられますが、日が経っている場合は微妙にむずかしい植物です。